• 07<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • >09

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



今回は、気管支拡張剤、β(ベータ)刺激薬についてである。



 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

-----------------------------------------------------------------------------

β刺激薬


正式には、β2(ベータツー)アドレナリン受容体刺激薬、という。


気管支平滑筋にある交感神経のβ2受容体を刺激して、
収縮していた平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張する作用をもつ薬剤である。


β刺激薬は、最も強い気管支拡張作用を持つ薬剤 である。

内服薬・注射薬・貼付薬・吸入薬、と様々な剤形がある。


一般に短時間作用型のβ2刺激薬の吸入では、
即効性で、吸入直後から
2-3分以内に効果が得られ、少量で有効で、
全身的な副作用が出にくい。



β刺激薬の副作用としては、
動悸、頻脈、振戦(手指などの細かいふるえ)、脱力感、頭痛、めまい、などがある。


交感神経の受容体のうち、β受容体にはβ1受容体とβ2受容体があり、
主にβ1受容体への刺激は心臓への刺激、腸管抑制などに関わり、
β2受容体への刺激は気管支拡張、血管拡張などの作用がある。


β1受容体を刺激せず、
β2受容体だけに作用すれば副作用は少なくなる。



後から開発された薬剤ほど、効果が長く、心臓への負担が少ないとされている。

近年開発されたβ2刺激薬は、よりβ2受容体のみに効くように作られていて、
このような副作用は稀となった。



β刺激薬は気管支喘息発作を押さえるためにはなくてはならない薬である。


しかし、気を付けなければいけない点がいくつかある。


まず、β刺激薬には喘息の本態である気道炎症を抑える効果はない。


長期に使用する場合は、必ず、抗炎症作用のある
吸入ステロイド薬や抗アレルギー薬と併用する。


発作時の使用についても、β刺激薬の使用回数の増加は、
喘息の悪化と治療の再検討の必要性を意味している事を忘れてはならない。


発作がおさまったから良い、ではなくて、
発作を起こさないように普段の治療を考える必要がある。



また、発作時に繰り返し吸入が必要な場合は、速やかに救急受診が必要である。




β刺激薬吸入を反復使用しても大丈夫か?


『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005』に、β2刺激薬は、
医療機関では、20-30分間隔で3回まで反復可能
と記載されている。

現在のβ刺激薬では頻繁に吸入する事で心負荷をかける事は無い。

実際には頻回に使用出来るが、自宅では頻繁に使用するのは危険である。


β2吸入薬過剰使用により、

・コントロール不良になる。
・β刺激薬吸入への過度依存・過信をしてしまい、
 容態の悪化を見落とし救急受診が遅れ、手遅れの状態になる。
・徐々にβ刺激薬が効き難くなる(耐性)。

などが起こり、発作悪化・喘息死の原因となる。



『ホクナリンテープ』 は、皮膚に張りつけるβ2刺激薬である。

皮膚からゆっくりと薬が吸収されるため、その効果は12時間以上も持続する。

主成分は他の気管支拡張薬と同じであり、
吸入や内服などの他の気管支拡張薬と同時に使うと、
薬効がかぶって副作用が現れる可能性がある。

また、薬を張った皮膚がかぶれるなどの皮膚の症状が出る場合がある。



スポンサーサイト




コメント
この記事へのコメント
また見させていただきました!
応援ポチッ!!!
2008/10/16(Thu) 08:19 | URL  | サトシ #-[ 編集]
息子が咳喘息のような症状で通院中なのですが
小児科はいつも混んでいて先生はいつもとても忙しそうで
あれこれ聞けないのでインターネットで勉強中のところ
こちらのブログがとても分かりやすく丁寧で
本当に知りたいことを沢山教えていただいています。
今回のお薬についてもとてもよくわかりました。
ありがとうございます。

子供の通う学校は環境庁の「そらプロジェクト」に参加しており
自分たちが暮らす町がいかに大気汚染がひどいか改めて思い知る今日この頃…
空気の綺麗な田舎に引っ越すことを検討しています。

子供の気管支系疾患と環境(排気ガス・光化学スモッグetc.)について
いつか機会がありましたらご意見お聞かせください!

末筆ながら先生のご活躍、応援しています。
2008/10/17(Fri) 16:43 | URL  | ルオスト #1zy/x5P2[ 編集]
> サトシさん

いつもありがとうございます。
またどうぞ。
2008/10/20(Mon) 21:08 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
> ルオストさん

ありがとうございます。

難しいですね。
環境に左右されるのは間違いなく、環境はより劣悪になっているのも間違いなく、でも、どうして良いか・・・・小児科医としては何も出来てないですね。
子供が楽しく安心して暮らせる社会になれば良いですね。
またどうぞ。
2008/10/20(Mon) 21:11 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。