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『喘息 長期管理薬』 『喘息 薬の副作用が心配』 にも書いてある通り、
こどもにおいても喘息治療の基本は 『吸入ステロイド』 になる。

今回は、『吸入ステロイド』 について、である。




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こどもの吸入ステロイドについて


吸入ステロイド薬は、
喘息の基本病態である 気道の炎症を抑える効果が最も強力で、
他の薬剤に比べ、副作用が少ない事から、
世界的に喘息治療の第一選択薬
 として位置づけられている。


欧米では症状が軽い患者でも積極的に使っており、2001年 の調査では、
吸入ステロイド薬の使用率は、

スウェーデンのこどもでは42%であるのに対し、
日本ではたった5%であった。



それを反映してか、若年者の喘息死亡率は、
スウェーデンが10万人当たり0.04人なのに対し、日本は 0.3人 であった。


当時のステロイドの副作用に対する
誤った先入観や理解不足が原因であるが、
喘息のコントロールに明らかに差があった。



2005年11月に改訂された 『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005』 では、
喘息治療の基本は、吸入ステロイド薬、もしくはロイコトリエン受容体拮抗薬
を中心とした抗アレルギー薬、というスタンスである。


吸入ステロイド薬は、
幼児(2-5歳)・年長児(6-15歳)では軽症持続型以上の基本治療として、
乳児(2歳未満)でも軽症持続型(ステップ2)の追加治療、
中等症持続症(ステップ3)以上の基本治療となっている。


全年齢を通じて、中等症持続症以上 になれば、
吸入ステロイド薬が喘息治療の中心となる。


『ステロイド』 ということだけで、
使用することに心配を感じている親御さん・患者さんが少なからず居るが、
吸入ステロイド薬と飲み薬や注射のステロイド薬とは分けて考える必要がある。


吸入ステロイド薬が経口(飲み薬)または注射のステロイドに比べ、
全身的副作用の少ない理由を挙げる。



①薬を直接気管支に投与するため、
 使用する薬の量が極めて少量で済む。


経口ステロイド薬の1回使用量は㎎単位であるが、
吸入ステロイド薬の1回量は 『μg』 (1㎎の1/1000)単位と、
薬は非常に少ない量で済む。



②消化管や肺から吸収された薬は殆ど肝臓で分解される。

吸入されたステロイド薬は、薬剤によって異なるが、10-40%が肺に吸入される。

そして、残りは器具や口腔内に付着するか、消化管に入る。

口腔内に付着した分は、うがいで取り去る事が出来るし、
消化管へ入った分は、消化管で吸収されて肝臓に行き、
肝臓を一回目通過しただけで80-99%が分解される。


当然、経口・注射のステロイドは体を何周も回る必要があり、
肝臓で不活化され難くなっている。


つまり、吸入するステロイドの量は極めて微量であり、
しかも血液中に取り込まれても、すぐに薬剤は分解される。


そのため、一般的な量を大きく超える吸入ステロイド薬を
使用しなければ、全身的なステロイドの副作用は出ない。



喘息予防・管理国際指針GINA2002には、吸入ステロイド薬に関して、
『様々な吸入ステロイド薬や吸入器によって違いが生じるが、
フルチカゾン(フルタイド)200μg/日未満の
吸入ステロイド療法では、通常小児においては、
いかなる視床下部・下垂体・副腎系の抑制も生じない』

と記載されている。


Bisgaardは、1-3歳児の幼児を対象として、フルチカゾン 200μg/day、
およびDSCG(インタール)を投与し、1年間にわたって成長抑制を観察し、
成長率は同等 であった事を2004年に報告している。


ただ、局所的な副作用は出る可能性があり、
吸入後のうがいは必ずする必要がある。


上手にうがいが出来なければ、
吸入後に水分を摂って胃に落とせば良い


それにより、ステロイドが口腔内に残る事無く、消化管に入り吸収され、
肝臓で殆どが分解される。


局所的な副作用とは、声がれ、カンジダ症(カビ)、咽頭刺激症状、口内乾燥、
などであるが、吸入ステロイド薬の中止により容易に回復する。


しかも、その頻度も1%程度であり、
他の喘息治療薬に比べても、はるかに副作用は少ない。

こどもは成人より吸入ステロイドの副作用が出難い傾向がある。


吸入ステロイド薬は適切な量を使用している限り
全身的な副作用の可能性は低い


むしろ喘息のコントロールを十分にするためには吸入ステロイド薬を
積極的に使用すべきである。

ただ、当然、吸入ステロイド薬を使用しなくても良いこどもには使用すべきでなく、
喘息という診断、重症度の判定、ガイドラインに沿った適切な治療、
をされる事を望む。



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