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放射線被爆の心配についての相談も多い。

今回は、放射線被爆についてである。




 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

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放射線被爆

結論からいうと、普通の放射線検査では被曝が問題になる事はない。

レントゲンで言えば、短期間に、数十枚の単位で検査しないと影響する事は無いが、
通常そんなに検査はしない。

レントゲンより被爆の多いCT検査、造影検査をもし短期間にかなり頻回にやらないといけない
状態であるとすると、医師は被爆と検査を天秤にかけてそれでも検査を施行したい場合に
しているはずである。


放射線の影響は大別すると2つある。

一つは 『確定的影響』 というしきい線量(影響が発生する最小の線量)のある影響、
もう一つは 『確率的影響』 (発癌、白血病や遺伝的影響)である。

『確定的影響』 とは、基本的に急性被曝であり、日常の医療での急性被曝でこれらの数値を
越える事は、放射線治療などを除いて、まずあり得ない。


私達は宇宙線や放射性鉱物・食物・水・空気から常に自然放射線を浴びている。

その量は地域や地質によって変わるが、日本で 年間1.6-1.7mSv 浴びている。
飛行機の乗務員の年間被曝量は3mSv、ブラジルのガラパリ市では10mSv である。


国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告では放射線の制限値は、医療施設や原子力発電所などの
作業者は 年間最大50mSV、5年間で100mSV、としている。

撮影法による被爆量だが、施設・条件により多少異なるが大体こんなものとされている。

さらに生殖腺を防護する事が多い。

医療の放射線被爆が悪影響を与える基準に比べ、いかに少ないか解るであろう。


撮影部位(mSV)
胸部(正面) 0.3
腹部(正面) 3
骨盤(正面) 3
乳幼児股関節 0.2


CT検査ではレントゲンより被爆が多く、10mGyの被爆があるが、実際の臓器では差がある。

頭部CT検査(mSV)
赤色骨髄  卵巣    睾丸   胎芽
  2.7    0.01以下 0.01以下 0.01以下

骨盤CT検査(mSV)
赤色骨髄  卵巣   睾丸   胎芽
  5.6     23    1.7    25


新生児や小児は成人と異なり、ほとんどの骨髄が赤色骨髄であり、同じX線検査でも
赤色骨髄の被曝線量が多くなる。

赤色骨髄に有意な被曝をすると、白血病が問題となる。
生殖器の多量の被爆は不妊の問題がある。

赤色骨髄の割合
新生児=100%
5歳児=70%
成人=30%

よって、新生児・小児のX線検査の際には、照射野を必要な範囲に絞ることが成人患者以上に
要求される。例えば、成人患者の胸部撮影をする場合に、頭頚部、上腕部が入ってしまっても、
赤色骨髄の線量に大きな違いはないが、新生児・小児の場合は、上腕骨、頭部の骨にも
赤色骨髄が存在するので赤色骨髄の線量は大きくなる。



一時的不妊になる 『しきい線量』 は、男性150mSV、女性650mSVで、
生殖腺がこれ以上の被曝をしないと一時的不妊にはならない。

胸部X線撮影の入射表面線量は約0.2mGyであり、生殖腺の位置での被曝線量は
その1/50から1/100になるので生殖腺防御のプロテクタは必要ない。



がんの発生率は一度に 200mSV以上 あびると、線量の増加に比例して増える
ことが分かっている。

原爆被曝などの疫学調査では、50-200mSV以下の被曝では白血病の増加は認められていない。



受精後2-8週間の器官形成期の間に胎児が 100mGy以上 浴びると
奇形の可能性が少し出てくる。

ICRPでは、100mGy以下の胎児被曝では、胎児の健康への影響はない
としている。

頭部撮影、胸部撮影では胎児の被曝は 0.01mGy未満 であり、全く問題ない。

骨盤CTでは、胎児が直接被曝するので25mGy浴びることになるが、100mGy以下であり、
通常問題無い。


女性には 『10days rule=10日規則』 がある。

『10日規則』 とは、妊娠可能な女性の下腹部が照射野に入るX線検査では、
特に急ぐ必要がなければ月経開始後10日間の排卵前に検査をするというものである。

妊娠の可能性のある女性では、緊急を要する以外には、月経開始後10日間の間に、
X線検査を受けられることをお勧めする。


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コメント
この記事へのコメント
ありがとうございます
詳しい記事を書いてくださり、ありがとうございました。具体的な数字を書いてくださっているので、わかりやすく、納得することができました。安心して治療に専念したいと思います。ありがとうございました。
2008/02/08(Fri) 14:17 | URL  | さきママ #-[ 編集]
> さきママ さん

ありがとうございます。
またどうぞ。
2008/02/08(Fri) 22:25 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
放射線被爆、丁寧に読ませて頂きました
私の五歳の息子は、頭をうち4ヶ月の時にCT&レントゲン各一回、その時違う病気の疑いで、一週間もたたないうちに、レントゲン2回、3歳七ヶ月で頭をうちCT&レントゲン各一回 そして二歳の時、腸重積になって、どういう検査かわからないけど、レントゲンしてますよね?詳しく読ませていただいたら、乳幼児の時はCTはかなりやばいですよね。CTを自ら志願してしまった事悔やんで悔やんでいます。
しかも、プロテクターなんてつけていませんでした。被爆は大丈夫でしょうか?白血病の心配は大丈夫でしょうか?詳しく教えていただけたら、嬉しいです。
2008/12/14(Sun) 22:33 | URL  | アンピン #EB29KFfw[ 編集]
> アンピンさん

ありがとうございます。
その程度の被爆なら全く問題無いですよ。
年間CT5-6回以上とかのレベルで、レントゲンなら数十枚は大丈夫です。
お大事にどうぞ。
2008/12/15(Mon) 21:20 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
返信ありがとうございます
お忙しいなかお答えありがとうございました。
安心しました!もうひとついいですか?
息子の頭の形が絶壁で上からみると、左が出っぱってて、2等辺三角形みたいな形なんですけど、何かおかしいですか?吸引分娩の出産で吸引三回くらいしてます。
2008/12/15(Mon) 22:32 | URL  | アンピン #-[ 編集]
> アンピンさん

ありがとうございます。
形の問題は個人差があり仕方ないでしょう。
人並み以上でなければ良いと思いますが。
お大事にどうぞ。
2008/12/24(Wed) 22:02 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
レントゲン
14歳の娘が鎖骨骨折で手術をするのに、当然その前後にレントゲンを撮られますが、手術そのものをレントゲンを撮りながらするそうです。合計すると短期間にかなりの被爆になるのではないかと思うのですが、生殖器や赤色骨髄への影響はどの程度と考えればよいのでしょうか。心理的な影響へのご配慮は無用ですので、率直に教えて下さいますでしょうか。
2010/10/23(Sat) 22:52 | URL  | purple #-[ 編集]
レントゲン
4歳7カ月の娘ですが、胸部レントゲン検査をしました。技師がフィルムを入れ忘れて続けて2度撮りました。同じ胸部を2度も連続で撮っても大丈夫か心配です。もう撮ってしまった事ですが、癌などにかからないものかとても心配でいます。不安要素はあるでしょうか?教えて下さい。
2011/03/18(Fri) 23:13 | URL  | たに #-[ 編集]
ブラジルの例えが出されたので下記アドレスを添付します。http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-07-03
「良い」影響も「悪い」影響も認められなかった。
...とありますが、末梢血リンパ球の染色体異常の調査では,ガラパリと対象地域とでは有意に異なる点をどう考えるか...かと。
遺伝子組み換え大豆を買わない人にとって,自分の遺伝子が組み換えらる可能性が有意なブラジルと,今回の原発事故による被ばくが比較されている事を...。
2011/04/21(Thu) 23:24 | URL  | たまちゃん #.zfh79b6[ 編集]
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2011/09/09(Fri) 11:31 |   |  #[ 編集]
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