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最近、問題視される事が多い、『テオフィリンについて』、である。

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ここ数年前までは、テオドール、テオロングなどのテオフィリン徐放製剤は、
小児喘息治療の基本、中心であった。


テオフィリン製剤の副作用・・・・・・・・嘔吐、興奮、食欲低下、
そして、けいれんを長引かせる可能性が指摘され、
小児、特に乳幼児でのテオフィリン製剤の使用が見直されている。


いわゆる 『テオフィリン関連けいれん』 による
後遺症例があとをたたないからである。


テオフィリンは血中濃度が上がれば誰にでも中毒症状が出る薬であるが、
問題となるのは、使い難いのは、
通常量で使用しても血中濃度が大幅に
上がってしまうこどもが居る
 (特に乳児で上がり易い)、
内服量も血中濃度も普通でも、
副作用の症状が出るこどもが多い事である。


一番多いのは、悪心・嘔吐で5%以上にのぼる。


2005月11月に改訂された 『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005』
でも、テオフィリン製剤の位置付けが大幅に変わっている。


乳児(喘息ガイドラインでは2歳未満)ではテオフィリン製剤は
ガイドラインから基本的に削除 となり、
テオフィリンの使用については、中等症持続型以上において、
追加治療で、かつ使用を 『考慮』 されるにとどまり、

『6ヶ月未満の児には対象とならない。
適応を慎重にして、けいれん性疾患のある児には
原則として推奨されない。
発熱時には、一時減量あるいは中止するかどうか、
あらかじめ指導しておくことが望ましい』


と記載されている。


結局、乳児ではけいれんの素因などまだはっきりせず、
発熱時の対応の指導など、ややこしくて使い難い。


中等症持続型というのは、
『咳・軽度喘鳴が週1回以上、時に中・大発作となり日常生活が障害される事がある』という結構ひどい状態である。

重症持続型に至っては、それ以上にひどい状態である。

 『喘息 重症度の判定』 参照。


幼児(2-5歳)、年長児(6-15歳)でも基本治療から外れ、
吸入ステロイド薬を基本治療として、
テオフィリン製剤は追加治療薬として位置付けられている。


しかも、 『テオフィリン徐放製剤の使用にあたっては、
特に発熱時には血中濃度上昇に伴なう副作用に注意する』という注釈付きである。

やはり使用する場合はテオフィリンの血中濃度を測らないといけない。
重症持続型になって、やっと基本治療に記載されている。


つまり、2歳未満には極力使わない、
2歳以上でも吸入ステロイド薬に足す薬
として位置付けられている。

しかも、過去にけいれんを起こした事があるこども、
発熱時、には使えない。



吸入ステロイド薬でコントロール出来ない児の方が少ないので、
出番は限られている。


同様の理由で、
喘息の急性発作時のテオフィリン製剤の点滴使用も
減っていく
、と思われる。


2005年の冬より、当科外来でのテオフィリンの使用方法は、次のようにしている。

  ・ 使う場合は少ない投与量で使用。
  ・ 副作用については充分にご家族に説明。
  ・ 2歳未満は使用しない。
  ・ けいれんを起こした事がある児も使わない。
  ・ 5歳以下の児で、発熱した場合は、1日1回に減量。


実際、そもそも基本治療として、吸入ステロイド薬でコントロール出来ていて、
テオフィリン製剤の使用頻度は減少している。

テオフィリン製剤は、薬の効果は確かにあるが
(しかし、抗炎症作用は吸入ステロイド薬にはるかに及ばず、
気管支拡張作用もβ2刺激剤にかなわない)、
様々な副作用があって使い難いのは事実である。


ちなみに、テオフィリン製剤には、
テオドール、テオロング、スロービット、ユニフィル、アーデフィリン、セキロイド、
チルミン、テオスロー、テオフルマート、テルダン、フレムフィリン、テルバンス、
など多くの種類の薬がある。


効果と副作用を考えると使い難く、実際の所、現在殆ど出番が無い。






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