• 10<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • >12

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



今回は、『小児科医の過労死』 についての裁判の記事である。


詳細は、『小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会』 参照。



 ↓ クリックで救える命もあります。クリック宜しくお願い致します。
   応援のクリックもお願い致します。
    

----------------------------------------------------------------------------


小児科医自殺、過労が原因の労災と認定
                             2007.3.14
   http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY200703140402.html

東京都内の民間病院の小児科に勤めていた中原利郎医師(当時44)が
うつ病にかかり99年に自殺したのは、過労やストレスが原因だとして、
妻が労災を認めるよう訴えた訴訟の判決が14日、東京地裁であった。

佐村浩之裁判長は、小児科医が全国的に不足していた中、中原さんが
当直医の確保に悩み、自らも多いときは月8回にも及ぶ宿直で睡眠不足に
陥ったと認定。自殺は過労が原因の労災と認め、遺族に補償給付金を
支給しないとした新宿労働基準監督署長の決定を取り消した。

過労死弁護団全国連絡会議によると、小児科医の過労死はこれまで2件が
労基署段階で認められたが、自殺した医師の認定例はなかった。
医師の自殺を労災と認めた判決としても、全国で2例目という。

原告側代理人の川人博弁護士は、
『判決は小児科医の深刻な労働条件に警告を発した。
政府や病院関係者は事態を改善すべきだ』
 と話している。

佐村裁判長は、小児科の当直では睡眠が深くなる深夜に子どもを診察する
事が多く、十分な睡眠は困難だと指摘。 『社会通念に照らし、
心身に対する負荷となる危険性のある業務
と評価せざるを得ない』 と述べた。

判決によると、中原医師が勤めていた立正佼成会付属佼成病院の小児科では、
医師の転職や育児による退職が相次いだ。中原医師が部長代行に就いた
99年2月以降は少ない時で常勤医3人、非常勤1人にまで落ち込んだ。
同年3月の勤務状況は、当直8回、休日出勤6回、24時間以上の連続勤務が7回。
休みは2日だけ だった。

新宿労基署は、うつ病を発症した同年6月までの半年間の時間外労働は
月平均約50時間で、 『当直中は仮眠や休養も可能』 であり、
実際に働いた時間はさらに下回る として、発症の原因は、
中原さん個人の 『脆弱性』 だと主張していた。

---------------------------------------------------------------------------

そもそも裁判に至る行政の考え方が問題である。

行政が、『当直は勤務時間ではない』 
『発症の原因は中原さん個人の脆弱性』 などと考えている以上、
これ以上の医療問題の解決はない。


『小児科医の遺言状』 には亡くなる前の状況、その 『遺志』 が書かれており、
是非一読されて欲しいが、その中にある 『妻として、母として』 から一部抜粋する。

         --------------------------------

『労働基準監督署は働きすぎでは無い、という判断を下しました。
当直は労働時間ではない、過酷な長時間勤務は無かった
という理由でした。勤務先の病院からは 『労災申請は詐欺罪だ』 と
言われる始末で、もしかすると私の言い分は違っていたのかもしれない、
とも思うようになりました。『医者であれば、月8回の当直は常識
もっと頑張っている医者もいる』 とか、『医者のくせに自ら命を絶つのは
許しがたき行動。心が特別弱かった』 という仲間の声まで聞こえてきました』

         -------------------------------

こんな風に考えている人が居る世の中では、一生懸命、身を削って、
仕事をしても、全く報われない。

医者の間では、貧乏自慢のように、月10回当直した、とか、1週間帰ってなかった、
などと苦労自慢をして、他の医者にもっと働けと促す風潮がある。

自分も月13回当直をした事があるが、信号待ちで寝てしまった事がある。

冴えない頭で考える事で、薬を間違える、処置を誤る、診断の見落としをする、
など自分の体だけでなく、多くの人を危険にさらす事になる。


病院勤務医の過酷さについては、
 『医療クライシス:忍び寄る崩壊の足音②』
 『病院勤務医の過酷さ』               なども参照。


『医療クライシス:忍び寄る崩壊の足音②』 の中には、中原先生の娘さんの記事もある。
いろいろ考えた結果、彼女も、小児科医になった



『当直について』 でも紹介した新聞記事である。

         ---------------------------------

『ほとんど眠れず、神経を張り詰める当直勤務。 それでも当直あけの翌日も
午後7時までは通常の外来診察をこなす。 小児科の勤務医には 『よくある』
連続34時間勤務 だ。

当直は勤務時間にはカウントされない。勤務医ももはや、
それを望もうともしない。勤務時間に入れると、『労働基準法上、残りの週の
半分は働けなくなってしまうから』 だ。小児科の救急は、まさに
医師の善意と良心に 『おんぶにだっこ』 が実態なのだ。

だが、それで救急が維持されるのも限界 に来ている。
新人医師が入らなくなっている からだ』

         -----------------------------------

一般の方にも、過酷な勤務を理解して頂きたいと思う。

決して楽をしようと考えている小児科医は居ない。

ただ、適正な勤務、適正な評価、を求めている。  

『医師不足』 『医療問題』 の早期解決を望む。 




スポンサーサイト




コメント
この記事へのコメント
とりあえず
まあ、労災が認定されたのは、良かったのですが。
これで終わりではなく、始まりですから。

しかし、全国で2例目って、偉い厳しい基準ですねー。
2007/03/15(Thu) 20:35 | URL  | Dr. I #sSHoJftA[ 編集]
深刻ですね
娘さんテレビで拝見しました。
よく顔が似てらっしゃって、自らも小児科医師になったんですね。
父の無念を晴らしたい!と言う気持ちもあるのかな。。
看護士の友人も「医師は大変だよ~・・・自分の子供にはなってほしくない」と言ってますが、医師は開業して初めてまともな暮らしができるみたいですね^^;。
開業すればカレンダー通りに休めるし、家族旅行もそれなりにできますもんね。
その為に過酷な勤務を耐えてこなして辛抱しているのでしょうか(汗)。
ミスの許されない職業で睡眠不足はきついですよね。なんとか小児科・産婦人科医師の過酷勤務改善を期待します。

追伸:質問なのですが、ミルクの湯冷ましについて。
夫が間違って朝、夕べの湯冷ましをミルクと混ぜて飲ませてしまったんです。しかも・・・猫がペロペロ舐めて飲んでいた水を!
うちの猫はペットショップで購入したもので健康診断・予防接種済みで、一度も外にも出したことはありませんが・・。
1日前の湯冷まし&猫がペロペロした湯冷ましを飲んでしまった我が子(3ヶ月)は大丈夫なんでしょうか^^;??
今のところ異常はないようですが・・。
そもそも水を熱湯消毒して湯冷ましを作る理由は、水道水の中にはバイキンが含まれているということでしょうか?
長文ですみません。
2007/03/16(Fri) 12:40 | URL  | すもも #-[ 編集]
> すもも さん

ありがとうございます。
勤務医は過酷です。が、その分やりがいもあります。ただ、当たり前と思われたり、もっとやれと思われるのは悲しいです。

ご質問ですが、猫がペロペロしたものがきれいかどうかは別として、大きな異常が起きる可能性は低いでしょう。猫についてはあまり詳しくは無いのですが、猫の唾液にはトキソプラズマなる病原体が居る事がありますが、多少のペロペロではどうでしょうか?

沸騰は塩素抜きと殺菌が理由だと思います。時間がたった湯冷ましはばい菌が増えますが、そうすぐに体に害が出るほど多量にはならないと思われます。

こんなんで良いでしょうか?
お大事にして下さい。
2007/03/16(Fri) 21:17 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
> Dr.I 先生

ありがとうございます。
医師不足が少しでも解消されて適正な勤務になる事を望みます。もっと一般の人に理解して頂きたいですね。
またいろいろ教えて下さい。
2007/03/16(Fri) 21:20 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
はじめまして。救急隊員をしておりますパラ吉と申します。

先生方、特に小児科の先生方のご苦労は常々見させていただいています。本当激務を通り越していますね…。

勤務時間外とされる宿直、深夜に熱性痙攣だの嘔吐だのと救急隊から電話がかかってくるのだからたまらないですね…。しかも親が「昼間は仕事で病院に連れて行けなかったからこんな時間になりました」なんていわれるとムカっとしてしまうのは私だけでしょうか…。

私たち救急隊も深夜帯は勤務時間外とされています。上の人間は仮眠時間だと思っていますが、仮眠している時間がどこにあるのでしょうか?24時間出ずっぱりで働いています。事故にならないのが不思議です。

今回の判決が医療現場の改善に繋がっていくことを切に願うばかりです。
2007/03/16(Fri) 23:15 | URL  | パラ吉 #-[ 編集]
> パラ吉 さん

ありがとうございます。
救急車を呼ぶ理由については、『足が無かっただけ』、『行く所が解らなかった』、『早く診てもらえそうだから』、などという悲しいものもたくさんあります。救急隊の方と同様は患者様の拒否は出来ないので、夜でなくても、今でなくても、救急車でなくても良い患者様でもどんな理由にしろ、診る事にはなります。それが救急をパンクさせる理由の一つでもあります。救急隊の方も大変だと思います。何とか患者様のマナー・教育がもう少し上がると良いなあと思います。それに少しでも貢献出来るよう頑張って記事を書いてます。脱線が多いですが。
また宜しくお願いします。
2007/03/17(Sat) 20:57 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
トラックバックありがとうございました。
こんにちは
トラックバックありがとうございました。

ほんと他人事ではない。小児科医の過労死です。小児医療が置かれた状況を、世間の一般の方々に広く理解していただきたいと感じます。

こちらからもトラックバックさせていただきました。
2007/03/18(Sun) 14:13 | URL  | いなか小児科医 #mQop/nM.[ 編集]
> いなか小児科医 先生

ありがとうございます。
少しずつでも広まると良いですね。
ボチボチと頑張ります。
今後も宜しくお願い致します。
2007/03/19(Mon) 21:38 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
はじめまして

私の子育て関連サイトで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

紹介記事は
http://blog.livedoor.jp/an_meip695/archives/50131194.html
です。

これからもよろしくお願いいたします^^
2007/04/10(Tue) 06:15 | URL  | 育児フレンド #-[ 編集]
> 育児フレンド さん

ありがとうございます。
他の記事も読ませて頂きました。
今後も宜しくお願い致します。
2007/04/10(Tue) 20:35 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2012/05/10(Thu) 14:16 |   |  #[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック
以前「小児科医の遺言状」の記事で書いた、小児科医、中原利郎先生の過労死をめぐる行政裁判の判決が、本日3/14、出ましたね。判決は、故中原利郎医師の労災を認め勝訴です。小児科医自殺 労災認定の判決東京の
2007/03/15(Thu) 20:38:30 |  健康、病気なし、医者いらず
もうこれ以上医師を殺さないでという記事を更新しました。新作記事です。一昨日の東京地裁判決のニュースを見て書いた記事です。搬送先や実習先、メディカルコントロール、研修などで教壇に立っていただくなど、救急隊員は医師と関わることの多い職業です。救急医療の現場で
2007/03/16(Fri) 23:09:40 |  救急救命士たちの待機室
2007年3月14日 曇り 地域における医療は様々な原因から衰退の途をたどってい
2007/03/18(Sun) 13:59:08 |  いなか小児科医
全国で働く勤務医の7割以上は、夜勤当直を除く1週間の勤務時間が、法定の40時間を大幅に超えて48時間以上に達していることが10日、社団法人日本病院会の調査で明らかになった。
2007/04/11(Wed) 10:55:33 |  医師が医療に言いたい放題
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。