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今回は、『奈良県の妊婦さんの死亡問題』 について、である。

母親、赤ちゃん、そして御家族の事を考えると、胸が痛い・・・。
心から御悔やみ申し上げたい。

自分自身は、非常に悲しい出来事であり、記事を書く事を迷っていた。

でも、この問題をやはり1人でも多くの人に伝える事しか、
今の医療問題を打開する事は出来ない、と考え、書く事にした。

 『奈良の妊婦死亡問題』 に対する個人的な意見 も参照。


『産科医不足』 にいたる経緯のひとつ、『福島事件』 については、
『産婦人科医希望2割減』 の記事参照。

産科医が分娩を辞める理由の一つについては、
『分娩取り扱い終了のご案内 オーク住吉産婦人科』 の記事 参照。

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その出来事とは、2006年8月に起こった。

 『奈良県町立大淀病院で分娩中だった妊婦さん(32)が脳内出血で意識不明の
  重体となり、病院は搬送を考えたが、なかなか搬送先が見つからず、
  やっと搬送された大阪・吹田市の病院で6時間後に死亡された。
  大淀病院は脳内出血の症状を分娩に伴うけいれんの発作と診断するなど、
  死亡に至る判断ミスがあったと認めており、警察は病院側の誤診があったと
  みて、業務上過失致死の疑いで捜査に乗り出している。
  妊婦さんの受け入れを拒否した病院は19カ所だった事が解っている。
  内訳は、奈良県の2病院と大阪府内の17病院であった』



この出来事には、いくつかの問題が含まれている。


『地方の医療過疎』、『救急問題』、『医師不足』、
『患者の受け入れ問題』・・・・。
 


もともと、地方の産科医療はギリギリの所でやってきていたが、
『福島県の産科医の逮捕』 によって、更にお産を辞める病院が増えた。

今回の出来事で、産科だけでなく、
救急医療も後退する可能性がある。



なぜ、受け入れられないのか?


病院中、ベッド全部が埋まっているというのは、もうどうしようもない。

ただ、そういう事態は少なく、他の科のベッドを借りて何とかする事もある。


1つは、『医師不足』 による患者管理能力の低下である。

 『医師不足①』『医師不足②』 も参照。


スタッフ不足のため、マンパワー的・技量的に救急医療まで手が廻らない、
受け入れする 『科』 自体が無くて受け入れられない。


今回の場合、緊急帝王切開・母親・赤ちゃんの状態悪化も考えて、
『産科』、『小児科』、『麻酔科』、手術室のスタッフ、などが必要であったため、
かなり難渋したと思われる。 

実際、夜中にそれだけのスタッフをすぐに集められる病院は殆ど無い。


医者も休まなければ、ミスを犯す。
ミスを犯した場合、重大な結果を招く事も多い。
そういうプレッシャーの中で毎日勤務している。

365日、24時間、ずっとは働けない。


そして、もう1つの理由として、
受け入れして全力を尽くしても結果が伴わないと訴えられる・・・。

そうなると、万全の体制を作れる、ある程度管理出来る病気・病院で無いと
受け入れ出来ない。

そういう事で受け入れ出来ない病院が増えている。


今回の事で、『受け入れ拒否』 で叩かれる事を恐れ、
さらに、救急から手を引く病院が増える と思われる。


医療社会全体が、既に悪循環に陥っている・・・・。


いわゆる、その地区・地方の基幹病院・センター病院と言われる大病院は、
何があっても受け入れるようにして頂きたい。


また、今回の出来事では、奈良県の2病院以外は、
大阪府内の18病院に受け入れを要請している。


地理的には良く解らないが、県をまたいで搬送しないといけない状況では、
また同様の出来事が起こる可能性がある。

早急に医療体制を整備して頂きたい。



三重県志摩市では、三重県立志摩病院の産婦人科の医者が引き上げて、
市内でお産が出来ない。

さらに、その他の科でも退職の意向を示している医者が数人居て、
医師不足に苦しんでいる。


県立志摩病院に院長が仰った言葉が印象的である。

『地域医療が崩壊し、パニックにならないと、
 この状況は改善されないのではないか』


そうなる前に、何とかしたいものである。







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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。
私もこのニュースを聞き、とても悲しくあきれる思いでした。医療先進国のはずの日本でこんなことがあっていいのだろうか?これは本当に現代のできごとなのだろうか…?
「お産は水モノ…健康な妊婦さんでもいざ出産となるとなにがあるかわからない」と友人にそう言われ、私も出産前には「もし私に何かあったら後のことを頼む!」と遺書らしきものを書きました。幸いにも日の目を見ることなく捨てられましたが(笑)
大きな病院(基幹病院)はきちんと患者を受け入れて欲しいですね。そういった安心感がないといつまでたっても「子供を産む気」にはなれませんよ(ちょっと言いすぎかな?)
あの亡くなったお母さんの分まで、赤ちゃんは幸せになって欲しいです。
2006/10/20(Fri) 10:44 | URL  | サナエ #-[ 編集]
ありがとうございます。

脅すつもりはありませんが、かなり厳しい状況です。

1人でも多くの人に広まって、何か、少しずつでも良い方に進む動きが出れば良いと思ってます。

1人では、何も出来ませんので・・・。

そういう意味でも、少しでも、このブロぐを見て貰えるように興味深い記事を書こうと努力してるつもりです。

また応援、御意見お願い致します。
2006/10/20(Fri) 13:01 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
ドロロンえん魔くん先生
こんばんは

奈良事件について、続報を少し分析した記事を書いております。トラックバックさせていただきました。
2006/10/20(Fri) 22:22 | URL  | いなか小児科医 #-[ 編集]
>いなか小児科さん

ありがとうございます。
いつも勉強させていただいてます。

小児科・育児知識だけでなく、『医療問題』も少しでも広めようともくろんでます。

まずは、ブログ自体が人目に触れるように、コツコツ記事を増やすように頑張ってます。

何とか、少しずつでも良い医療を提供出来る環境に近づく事を願ってます。
2006/10/20(Fri) 23:03 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
確かにこの問題の本質は、救急患者を受け入れる体制が整っていない事。
それは、マンパワー不足、いわゆる医師不足であること。

この2つであって、産科医を個人攻撃する事ではないはずなんですが。
受け入れる能力がない病院を訴えようとしたり。
医療には絶対がないし、救えない命もあるって事をわからないんでしょうかね。

私もこの件に関して考察した記事を書いているので、超長いですがTBさせて頂きますね。

2006/10/21(Sat) 01:04 | URL  | Dr. I #sSHoJftA[ 編集]
>Dr.Iさん

ありがとうございます。
こちらでも、いつも勉強させて頂いてます。

少しでも、前向きに進む事を期待して、コツコツ、ぼちぼち、記事を書くようにしてます。

またお願い致します。
2006/10/21(Sat) 13:19 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
初めまして。

つたない内容ですが、で記事を書きましたので、TBを送らせていただきました。

お邪魔ならば、消去なさってください。

では、失礼いたします。
2006/10/24(Tue) 00:57 | URL  | よし坊 #-[ 編集]
>よし坊さん

ありがとうございます。

今回の出来事は、毎日新聞のスクープのようですが、スキャンダルではなくて、医療問題として、少しずつですが、前向きに進んでくれていると思います。

お亡くなりになった妊婦さんの家族の想いが広まってきている事が何より救いです。

もう少し、自分も広められるように、頑張ってみます。

また応援して下さい。

2006/10/24(Tue) 11:54 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
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2006年10月20日 曇り 今日も奈良事件を引っ張ります。 はじめるにあたって
2006/10/20(Fri) 22:20:14 |  いなか小児科医
妊婦受け入れ拒絶で調査=業過致死の疑いも&#8722;奈良県警奈良県の大淀町立大淀病院で8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明となった妊婦(32)が約20病院から受け入れを断られた末、搬送された大阪府内の医療施設で脳内出血
2006/10/21(Sat) 01:12:20 |  健康、病気なし、医者いらず
こんばんは、風呂上りでいい気分、よし坊です。
2006/10/24(Tue) 00:54:31 |  グダグダよし坊のダラダラ日記
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