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今回は 『呼吸窮迫症候群』、通称 『RDS』 についてである。

『呼吸窮迫症候群』 は低出生体重児・早産児に起こり、
すぐにNICUに入院する事になるため、なじみは薄いかも知れない。

普通の赤ちゃんの呼吸障害の原因で一番多いのは、
『新生児一過性多呼吸』 であり、『呼吸窮迫症候群』 とは異なる。




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呼吸窮迫症候群 RDS (respiratory distress syndrome)


『肺サーファクタント』 という物質が足りないために、
肺が充分に開かず、生まれてすぐに呼吸障害を呈する。

『肺サーファクタント』 とは、肺胞の細胞が作り出す表面活性物質で
この物質のおかげで肺はつぶれず呼吸をすることが可能になる。

我々が息を吐いた時には肺胞(肺の先端の袋)はしぼむが、この時、
『肺サーファクタント』 が反発しあって、肺胞が完全に潰れるのを防いでいる。

もし、『肺サーファクタント』 がないと潰れてしまった肺胞を押し広げるのに
大変な力が必要となる。


ゴム同士がペタッとくっ付いている風船と、
既に少し膨らんでいる風船と、
どちらが楽に膨らませられるか?



それと同じである。

つまり、『肺サーファクタント』 が足りないと、
呼吸をするのに大変な圧力・労力を要する。


『肺サーファクタント』 の生成は、在胎20週頃から開始され、
在胎28週頃から肺胞内に分泌されるようになる。

在胎35週 位までの 『肺サーファクタント』 の生成量は不十分な為、
これ以前の時期に出生した赤ちゃんは、 『呼吸窮迫症候群』 を呈する
可能性が多くなる。


特に、在胎週32週未満、出生体重1500g未満
の児で起こる確率が高くなる。

おおよそ、在胎25週未満は7-8割、在胎26-28週で五分五分、
在胎29-32週で3-4割、の発症率と言われている。


また、満期で生まれた赤ちゃんでも、胎便を肺に吸引した場合、
仮死などで強い低酸素なった後などに、ひどい呼吸障害を呈し、
2次的に 『肺サーファクタント』 の働きが阻害されて発症する事もある。


診断は、レントゲン写真、血液の酸素濃度、などから総合的に判断する。


治療は、気管支に管を入れて人工呼吸器による呼吸補助を行いながら、
出来るだけ早期に人工肺表面活性物質(人工サーファクタント)を
気管から肺に注入する。

胎便吸引、仮死などが原因の場合は、肺の洗浄、昇圧剤などによる循環の補助、
などの治療も同時に行う必要がある。


人工サーファクタントを入れれば速やかに改善するが、ただ、
『呼吸窮迫症候群』 を発症する赤ちゃんは未熟性が強い・呼吸障害が強かった、
などのために通常数日から2週間程の人工呼吸器による治療が必要となる。


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コメント
この記事へのコメント
母体に糖尿病があると、胎児の肺サーファクタントの産生が阻害されると雑誌で読んだのですが、その理由を教えてください。
2007/03/24(Sat) 20:48 | URL  | セブン #-[ 編集]
> セブン さん

ありがとうございます。
比較的マニアックな部類の記事を読んで頂き、ありがとうございます。
少しはお役にたってるでしょうか?

詳しくはないですが、母親が糖尿病で高血糖状態があると、胎児も高血糖傾向になります。すると、胎児は胎児でインスリンを出して血糖を下げようとします。インスリンは肺サーファクタントを賛成するII型肺胞上皮細胞の成熟を遅らせてしまうようです。そのため、呼吸窮迫症候群がおおくなります。
何と無く解りましたか?

これからもお願い致します。
2007/03/24(Sat) 22:36 | URL  | ドロロンえん魔くん #-[ 編集]
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