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生まれたての 『赤ちゃんの呼吸障害』 で最も多いのは、
『新生児一過性多呼吸』 と呼ばれる病気である。


『新生児』 の 『一過性』 の『多呼吸』 なんて何て適当な病名か、
と思うが、れっきとした病名である。


今回は、 『新生児一過性多呼吸』、通称 『TTN』 『TTNB』 についてである。




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新生児一過性多呼吸 TTN (transient tachypnea of newborn)


『肺水』 の吸収障害が原因 である。


お腹の中の赤ちゃんは肺で酸素を交換する必要が無く、
肺は 『肺水』 という液で満たされている。


生まれたての赤ちゃんが正常な呼吸が出来るためには、
生まれた直後にこの 『肺水』 という液体が肺から取り除かれなくてはならない。


『肺水』 の輸送がすぐに行われないと、肺胞に液体が残留し、
赤ちゃんは呼吸困難に陥る事になる。


『肺水』 は、20-25ml/kg 存在しているため、
おおよそ満期の赤ちゃんで、70ml程ある。

それが残るとなると、生まれたての赤ちゃんの気管支に直接
ヤクルト一本以上を流し込むと想像して欲しい。


そりゃ苦しいはずである。

成人なら、『1000ml以上』 の計算になる。


『肺水』 の産生は陣痛が始まると、
陣痛に伴うカテコラミンの作用などで産生が減少する。


分娩時産道を通過する際に、赤ちゃんの胸郭が圧迫されて物理的に排泄される事、
肺呼吸の開始により 『肺水』 は肺胞周囲の間質へ移動し毛細血管から吸収され、
空気と入れ替わる事、などにより 『肺水』 は無くなる。


帝王切開 で生まれた赤ちゃんでは、 『陣痛発来なし+圧迫なし』、
のため、『肺水』 の吸収が遅れる。


低タンパク血症 では、血液の膠質浸透圧(濃度)が低いため、
間質から血中への 『肺水』 の吸収が不十分となる。


多血症 があると、静脈圧が高く、毛細血管からの吸収が起こり難くなる。


『肺水』 は濃度が薄い方から濃い方、圧が高い方から低い方、に流れる。


その他、母体が 糖尿病 の時もインスリンにより肺の吸収を阻害するため、
TTNになりやすい。



症状は、出生直後から数時間以内より多呼吸が出現する。

『呼吸窮迫症候群』 より軽く、週数も満期産の赤ちゃんに多い。


誘因としては、

呼吸確立の遅れ : 胎児仮死・新生児仮死、骨盤位分娩、母体の全身麻酔
胎児へのストレスが少ない : 帝王切開
血液の膠質浸透圧が低い : 低タンパク血症         などがある。
 


大部分の赤ちゃんは、酸素投与 により、
数時間-数日間 で軽快するが、
治療開始までの時間が長いと重症度は上がるし、
そもそも、この病気の重症度は幅が広く、個人差も大きい。


一部の赤ちゃんでは、N-CPAP (鼻に装着して酸素と圧を補助する装置)、
あるいは、人工呼吸器になる事もある。


呼吸障害が続き、肺胞の細胞が痛む事で、
2次的に 『呼吸窮迫症候群』 に陥る事もある。

血漿成分の漏出により、サーファクタントを不活化 してしまうためである。


基本的には、『一過性』 の病気であり、
早期に治療を開始すれば経過は良好である。


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2007/09/06(Thu) 21:52 |   |  #[ 編集]
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2012/08/17(Fri) 17:18 |   |  #[ 編集]
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