• 07<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • >09

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



今回は、いわゆる 『点滴』 について、である。



 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

-----------------------------------------------------------------------------

こどもの点滴について


いわゆる 『カゼ』 で受診されたこどもの親御さんが
『点滴をして下さい』 と仰る事がよくある。


点滴を希望される親御さんは、こういう理由で点滴を希望される。

  ・点滴をすれば早く熱が下がる。
  ・点滴をすれば元気になる。
  ・点滴は栄養補給で食事の代わりになる。



では、本当にそうなのか?



点滴は栄養補給になる?

そもそも、点滴には何が入っているか知らない人が多い。

外来にて行う点滴は、基本的には 『水分』+『僅かな糖分』のみであり、
普通は解熱剤も抗生物質も入れないし、アミノ酸なども入っていない。

そもそも小児で点滴で解熱剤を使う事は滅多にない。

いわゆる スポーツ飲料 みたいなものである。

量的にもこどもではせいぜい200ml
大人でも通常500ml程度しか点滴しない。


食事の代わりなどには決してならず、
少しずつでも食事を取った方がはるかに有利である


ちなみに、200mlの点滴のカロリーというのは、

・牛乳100ml
・ヤクルト1本強
・お茶碗 1/4 杯のご飯
・アイス・プリン 半カップ


程度でしかない。


しかも抗生物質はじめ薬剤を点滴に加えた場合、
極めて低い頻度ではあるが、薬のアレルギー発生の危険がある。



点滴をすれば早く熱が下がる?

いわゆる 『カゼ』 の場合、原因はウイルスであるので特効薬は無い。

もちろん、点滴してもウイルスは倒せない


脱水が改善したり、多少発熱物質が薄まったりして、熱が改善する事が無い訳じゃないが、
口から水分がそこそこ摂れていれば何ら変わらない。



点滴をすれば元気になる?

脱水症、低血糖になりかけの場合、点滴にて元気になる事がある。

それも口から水分が摂れている場合は、点滴して元気になるとは思えない。



点滴が必要な場合は、

 ①水分が摂れない時、脱水の危険がある時
 ②注射で薬を投与したい時  (内服より薬の濃度を高く出来る)
     例えば、細菌感染症が結構あって注射で抗生剤を使用したい、など。
 ③急いで薬を使いたい時
     けいれんを止める薬、アレルギーを抑える薬、血圧の薬、など。


つまり、水分が摂れていない場合、重症な病気の場合、だけ、
点滴が必要となる。


それ以外では点滴する必要はなく、水分をしっかり摂って、
家で安静にしてもらっている方が良い。

病院に来るのに体力を使う


しかし、実際には 『どうしても点滴をして欲しい』 と頑張る方もおられ、
説明して納得して頂けない場合は止む無く点滴をせざるを得ない。


ただ、水分が摂れているなら点滴してもメリットが無い事、
何より、こども自身が『痛い』、『怖い』という事、
病院に長く居る・じっとしていないといけないという苦痛、
長く居る事で病院で違う感染症を拾う危険、

などを良く考えて頂きたい、と思う。





スポンサーサイト


今回は、『粉薬の飲まし方』 について、である。

こどもの薬一般については、『こどもの薬について』
こどもの薬の飲まし方については、『こどもの薬の飲まし方』 参照。

今回は、苦い薬を何と混ぜると飲み易くなるかに焦点を当てる。



 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

-----------------------------------------------------------------------------


苦い粉薬の飲まし方


①ゼリー状オブラート

kusuri


クラリシッド、ジスロマックなど薬によってはむしろ苦味が増す事もある。

少しコツが要る事、値段が高い事、が難点である。



②薬を溶く飲み物を工夫する

苦い薬も溶く飲み物を工夫すれば飲み易くなる。

大体の薬は下の表に載っているが、飲み難くいこどもが多いのは、
クラリシッド、ジスロマック、アレジオン、タミフル、などである。

セフゾン、オノン、などはそのままでいけるこどもが多い。

最近は、シングレア細粒、クラリチンDS、など、1日1回で、味も良いアレルギーの薬もあり嬉しい。


kusuri3

◎:飲みやすい ○:問題なし ●:飲みにくくなる △:吸収等に影響あり -:不明

アルバ薬局 処方せん豆知識
こどもの薬 ~飲ませ方と注意点~ より



苦い薬も一応はコーティングしてあるので、グリグリ混ぜると 余計に苦くなる

ひどく苦い薬は味をごまかすというより、はさんで紛らわす要素の方が強い。

アイスは冷たくて感覚も鈍って、かつ水分で飲むよりは量も少なくていけるのでなお良い。



子供がおいしく粉薬を飲むためのヒント も参考。





今回は、『とびひ』 について、である。

特にアトピー性皮膚炎のこどもは乾燥の目立たない夏も皮脂が少ないため、
皮膚のバリアー機能が低く、 湿疹・あせも・とびひ、などが出来易い。

 『保湿剤の塗り方①』 参照。


夏も 『保湿剤』 は必要である。




↓ クリック宜しくお願い致します。
  

-----------------------------------------------------------------------------

伝染性膿痂疹 とびひ

『とびひ』 とは民間で言われる俗名で、正式病名は伝染性膿痂疹=
でんせんせいのうかしん、である。

細菌による皮膚の感染症である。

黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌(溶連菌)などが原因菌である。

接触によってうつって、『火事の飛び火』 のようにあっと言う間に広がるため、
例えて 『とびひ』 呼ばれる。

擦り傷・虫刺され・湿疹など 皮膚のバリアーの壊れた所 から
細菌が入り込み、感染が起こる。

また、鼻孔の入り口には様々な細菌が常在しているため、
幼児・小児で鼻を触る・ほじる癖があると、鼻の周囲にとびひが出来たり、
その手であせも・虫刺されなどをいじる事で、とびひになる。

黄色ブドウ球菌は、『表皮剥脱毒素』 を産生するため、
多くのとびひの始まりは 『水ぶくれ』 で始まる。

水ぶくれは簡単に破れて、赤むけ(びらん)となり、周辺に新しい病変を
作ったり、飛び火する。

tobihi2

tobihi

tobihi1


とびひは痒みが強いので、抗ヒスタミン薬の内服をさせて、
かきむしらない様に、病変の広がるのを押さえてあげる事も
大切である。

特に、夏は入浴し、皮膚を清潔にする方が良い。

とびひが発症した場合も、発熱などの全身症状がない限り、入浴させ、
泡だてた石鹸で病変部をそっと丁寧に洗う。

湯ぶねには入らず、シャワーを使う。

入浴後は、浸出液などが周囲に接触しないように、患部に軟膏の外用、
ガーゼなどの保護処置が必要である。

その他、鼻孔に指を突っ込まないように指導する、手洗いの励行、
爪を短く切る、掻かせないようにする、などして、病変を掻破・拡大しない
ようにする事が大切である。

治療して、病変部をガーゼ・包帯できちんと覆って露出していなければ、
多く場合、登園・登校する許可を得られる。

病変が広範囲の場合は休ませる方が良い。


治療は、抗生物質の内服 が基本である。

とびひは表在性の皮膚感染症である事から外用療法のみで十分である、
と言う意見もある。

確かに病変が軽くて、範囲も狭い場合は、外用剤のみで治る事もある。

しかし、とびひは小さなこどもに多く、病変に触れないように注意しても
自制出来ない事、症状も強く再発も多い事、などより内服治療が望ましい。


治療を開始して数日で改善する事が多いが、あまり早く内服を中止すると
容易に再発するため、1週間から10日続ける必要がある事が多い。

3-4日して改善傾向のない場合は、内服中の抗生剤が、細菌に対して
効果がない(耐性菌=MRSAなど)可能性があるため、
抗生剤の種類を変える必要がある。

その際、菌の培養と感受性(抗生剤が効くかどうか)の検査をする必要がある。

同じ事は、外用剤でも同様である。

ちなみに外用剤で一般的によく使われている 『ゲンタマイシン』 には、
既に60-70%位の耐性菌が存在すると言われている。


『ステロイド剤は症状を悪化させるので、使わないようにしましょう』
という指導をしている病院もあるが、アトピー性皮膚炎でバリアー機能低下
による湿疹より発生しているとびひの場合は、ステロイド剤により湿疹を
改善させないと、とびひも治らないため、適宜ステロイドも使用する。

これらは病変の程度、改善具合、などより、医師の指示に従うべきである。





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。