上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



『医師不足』、『地方医療の崩壊』 などが叫ばれている。

 『医師不足①②』『地方医療の崩壊』 など参照。

科で言うと、『小児科』・『産科』 で特に問題となっている。
特に専門性が高く、救急が多いためである。

奈良の事件を受けて、全国的に、
『地方医療』、『救急医療』、『小児科』、『産科』 離れが、
一層拍車がかかる 可能性がある。

 『医療機関整備で県外派遣産科医の撤収へ』 も参照。

-----------------------------------------------------------------------------------

     小児科医の新人、2県で0人 26都府県で減少
                                     2006.10.24
                        http://www.asahi.com/national/update


大学卒業後、臨床研修期間(2年間)を終えて今春から小児科に進んだ医師の数が
都道府県によって大きな偏りがあることが日本小児科学会の調査でわかった。
今年7月1日時点で、大学病院と大学以外の研修指定病院など計929施設から
回答を得た。同学会は 『ほとんど把握した』 としている。

調査の結果、今年4月に小児科に進んだ医師は502人。
2004年度から必修化された臨床研修制度の導入前の2年
(2002、2003年度)の平均より 15.4%減った。
研修で労働条件の厳しい現場に接して小児科を避けたのが主な理由と見られる。

都道府県別では、26都府県で小児科選択者が減り、
うち 15府県では制度前の半分以下。

特に秋田、富山の2県で 0人
岩手、山形、新潟、山梨、高知の5県で 1人だけ だった。

一方、19道府県で増加した。
埼玉、神奈川、大阪の3府県では10人以上も増えた。

小児科は医師不足が深刻なだけに、同学会は、『この状態が続けば、
小児医療体制が崩壊する県が続出する
可能性がある』 としている。

地方での苦戦が目立つが、東京都で139.5人から89人、
京都府で39人から19人と減少数が多かった。
同学会は、『制度の導入で、指導態勢がしっかりした東京近郊のこども病院などに
人気が集まったのでは。東京などで大幅に減ったのは、大学病院に進んだ人が
減ったため』 とみている。

          ---------------------------------------------

全国的に、小児科医療、小児救急も、瀬戸際 である。

既に、新生児医療・小児救急医療が破綻 している地域も多い。

なかなか厳しい状況であるが、打開策を考えなくてはならない。

小児科医・産科医自体を増やす事は重要であるが、
これは 『本人の希望』 があり、そう進んでいくとは思えない。

今どき、『給料』 で動く医者は少ない。


これまた、『体制の整備』 に行き着く。

 『新医師確保総合対策』 参照。


病院間の連携・役割分担
救急患者の削減=不必要な患者さんの時間外受診を減らす教育・啓蒙、
などしか、今は思い付かない。

何とか、医者の仕事量の軽減・効率化を図らないといけない。


破綻する前に、何が出来るか?


何とか、頑張っていく。



 ↓少しでも多くの人の目に触れるよう頑張ってます。
  が、順位が下がってしまってます。クリックお願い致します。
   




スポンサーサイト


『奈良県の妊婦さんの死亡問題』 について、 全く個人的な結論は、
『早急に医療体制を整備して頂きたい』、となった。

 『地方医療の崩壊』『奈良の妊婦死亡問題』 から、
 『奈良の妊婦死亡問題』 に対する個人的な意見、 など参照。

だが、それも、『やり方を間違う』 と更なる悲劇をうむ。

-------------------------------------------------------------------------------

   医療機関整備で県外派遣産科医の撤収へ 
          奈良・妊婦死亡

                             asahi.com 2006.10.25
                         http://www.asahi.com/kansai/news


奈良県大淀町立大淀病院で19病院に搬送を断られた末、
妊婦が死亡した問題を受け、同県立医大から大阪や和歌山など
県外の病院に派遣されている産科医を引き揚げる
方向で、県が検討を始めたことがわかった。
高度治療が必要な妊婦と新生児を受け入れる 『総合周産期母子医療センター』
を早急に整備するためだが、深刻な産科医不足の中、
引き揚げによって 『お産の空白地帯』 に陥る恐れがある地域に、
動揺が広がっている。

同センターは、厚生労働省が各都道府県に07年度中の整備を呼びかけているが、
奈良を含む8県が未整備 となっている。
関係者によると、同センターは、県立医大付属病院の産婦人科施設内に設置。
母体・胎児集中治療室を現在の3床からセンター化の基準である6床に増床する。
施設整備費は数千万円にのぼる見込み。

同病院には産科医が15人程度配属されているが、
増床などでさらに数人が必要になる見通し。
全国的な産科医不足で新たな補充が望めず、同医大の医師派遣先となっている
大阪府の東大阪市立総合病院や松原市立松原病院など、
県外の関連病院約10カ所のうち、いずれかから引き揚げる 案が
県庁内では有力だ。

大学の医局に所属する医師の人事権は通常、医局の教授が実質的に握り、
人的つながりのある関連病院に派遣されてきた。県幹部の一人は、
『派遣先の医師が現状を理解して医大に戻ってきてくれるはず』 とみる。

一方で、関連病院の一つ、大阪府八尾市の八尾市立病院は4月、
同医大から産科医4人の派遣を受けて昨年から中止していた分娩を再開。
医大側も奈良からの急患を受け入れる県外の拠点として期待していたが、
今回のケースで病院側は、新生児集中治療室が満床との理由で
受け入れ要請を断った。

周辺の公立や私立の病院が医師不足で次々と分娩の取り扱いを中止し、
患者が同病院に集中。
分娩数は月約60件と昨年までの2倍に達した。

病院幹部は、『ここは地域の拠点病院。医師が引き揚げられたら
地元の救急搬送も受けられない』。

和歌山県新宮市の市立医療センターも医大から医師2人の派遣を受けている。
地域で分娩できる唯一の病院で、年に約400件のお産を扱う。
担当者は、 『都会と違って妊婦の転院ができない現状では、
引き揚げの影響が大きすぎる』
 と漏らす。

         ---------------------------------------------

各県に一つは 『医科大学』 がある。

大学病院によって、得意・不得意、力を入れている科、人数の差、などがある。

県をまたいで、派遣している大学も多い。

自県のみ、ある地域のみ、を優先すれば、こういう事態に陥る。

『優先順位』 というものは付け難いが、より多くの人が利益を得るように、
システムを構築して欲しい。

議論・意見が行き過ぎて、更なる破綻の予感がする。


どうなってしまうのであろうか?

どうしたら良いのであろうか?



 ↓少しでも多くの人の目に触れるよう頑張ってます。
  が、順位が下がってしまいました。クリックお願い致します。
   






今回は、『奈良県の妊婦さんの死亡問題』 について、
全く個人的な意見 を書きたい。

出来事については、『地方医療の崩壊』 に、
その他の記事として、『奈良の妊婦死亡問題』から、などがあるので、
参考にして頂きたい。


まず、再度、赤ちゃんの母親に心から御悔やみ申し上げたい。


この問題で重要な事は何か?


一番は、原因・経過などに関係なく、
妊婦さんである 『母親が亡くなった事』 である。

その原因・経過は、当事者以外解らない。


『医療ミス』 なのかどうかも、『真相』 を知らないので判断出来ない。

いろいろな情報が錯綜する中で、『事実』 は、二つ、
『母親が亡くなった事』 と、
『受け入れ出来なかった病院が19個あった事』、である。


それ以上は、解らない。


しかし、『診断』 出来ていれば、『受け入れ』 してもらえたか?


答えは、『NO』 である。


『子癇』 の妊婦さんを受け入れ出来ないのに、
それ以上、重症な 『脳出血』 の妊婦さんを受け入れる事は出来ないであろう。


『診断』 出来なかった事を、擁護する気は無い。


何故、『頭部CT』 を撮らなかったのかも、
推測で意見を言うのは、公平ではない。


『もう搬送すると決めて安静を保つため』、『脳出血を疑ってなかった』、
そういう議論は 『真実』 が解らないので意味が無い。


『マスコミ』 には、『力』 がある。


『マスコミ』 が、こうと言えばそうなってしまう怖さがある。


真実の追究は、警察・病院・医師会などに任せて、次の問題、
『受け入れ出来ない』 という問題を考えるべきではないか?


これは、『問題のすり替え』 ではない。

『真実』 が解らない人達が、議論出来る問題はこれしかない。

しかも、繰り返さないための一番有意義で、重要な議論である。


『受け入れ拒否』 かどうかは、
その当時の断った病院の救急事情・医師状況・ベッド状況などを
総合的に判断しなければならない。

『受け入れ拒否』 と言うからには、
『受け入れ出来たのに拒んだ』 と言う事である。


『受け入れ不可能』 と言うべきである。


そして、『受け入れ出来なかった』 理由を吟味する。


そこで、自分は、
『地方の医療過疎』、『救急医療問題』、『医師不足』
が原因と考えた。


ここから先の意見については、『地方医療の崩壊』 に書いた。


その上で、結論は、
『早急に医療体制を整備して頂きたい』、となった。


これには、医師不足の解消、受け入れ・搬送システムの整備、
地区のセンター病院の整備、センター病院の重症患者さんも落ち着けば転院する、
などの病院連携システムの構築、などが含まれる。


この議論が、もっともっと全国的に進まないと、
同じ事の繰り返し
 になる。


だが、それが、もっともっと悲劇を起こす様では意味が無い。

 『医療機関整備で県外派遣産科医の撤収へ』 参照。

もうどうにも、ならないのか・・・。


『新医師確保総合対策』 に期待する。


 ↓少しでも多くの人の目に触れるよう頑張ってます。
  が、順位が下がってしまいました。クリックお願い致します。
   






少し前のものであるが、アトピー性皮膚炎の患児・親御さんを
アンケート調査した報告がある。

今回は、『アトピー性皮膚炎 患児調査レポート』 の紹介と、感想である。

-------------------------------------------------------------------------------

     アトピー性皮膚炎 患児調査レポート
               監修 東京女子医科大学 皮膚科教授 川島 眞 先生


2005年2月に行われたアトピー性皮膚炎の患児、保護者の方に対する
インターネットによる全国アンケート調査である。
アトピー性皮膚炎 0-12歳の保護者 1505名、
10-12歳の患児 214名、からの回答である。

様々な質問があり、『患児の性別』、『患児年齢』、『地域』、『診断された時期』、
『患児の日常生活に影響を与えている事象』、『患者から医師に質問出来るか』、
『もらっている外用剤の種類』、『保湿剤の使用状況』、など多岐に渡る。


その中で、興味深かった回答が幾つかあった。


『受診している医療機関』 は、
個人開業78%、大学病院以外の医療機関18%、大学病院4%、であった。

病院にかかっている人は少ないようである。


『受診している科』 は、
皮膚科62%小児科25%、であった。

今回の調査は5歳以上の保護者が85%を占めていたせいもあると思うが、
実際の印象より 『皮膚科』 に通っていると感じた。


『医療機関に対する満足度』 は、
満足60%、どちらでもない32%、不満8%、であった。

『満足』 の理由は、
医師の説明が丁寧、症状が改善する、治療方針に納得出来る、などであるが、
『不満』 の理由も、なかなか治らない、医師の説明が少ない、
治療方針に納得出ない、などと裏返しとなっている。


『受診した医療機関の数』 は、
1ヶ所36%、2-3ヶ所55%、4ヵ所以上9%、
と 複数 かかっている事が多い。

他の病気では、こういう事は少ない。


『最も改善させたい症状』 は、
保護者・患児ともに、かゆみ70%、湿疹20%、乾燥10%、程度であり、
いかにかゆみで困っているかが解る。


『受診時に医師から説明を受け項目』 は、
医師の治療方針 82%で高かったが、
薬の副作用については59%、であった。

医者は、言いたい事しか言ってないのかも知れない。


『患者から医師に質問出来るか』 は、
思い通り・ほぼ思い通りで75%、あまり・全然が9%、であり、
大体思い通りに質問出来ていた。


『スキンケアに関する説明を受けた経験』 は、
ある65%、無い35%、であり、
受けてない患者さんも非常に多かった。


『保湿剤の一回の使用量』 は、
指示されている12%、指示されていない88%
と殆ど指示されていない。


『保湿剤の実際の使用回数』 は、
49%で1回、39%で2回であった。


『湿疹が消退した後の保湿剤の使用状況』 は、
継続的56%、継続的ではない44%と、
かなりの割合の患者さんが継続的な保湿剤の使用を止めてしまっている。

その理由は、特に理由は無い34%面倒30%
医師の指示が無い24%、であった。


スキンケア、保湿は大変重要であるが、
上手く指導出来ていないようである。


 『アトピーの原因』『アトピー性皮膚炎におけるスキンケア』
 『保湿剤の塗り方①②』 など参照。


『保湿剤に対する満足度』 では、
満足61%、どちらでもない33%、不満6%、であった。

塗れば湿疹・かゆみが軽減して満足するが、
良くなれば止めてしまう、ようである。


もう少しスキンケアの指導、副作用の説明、などすべきと反省した。



 ↓今日は何位でしょう?
  励みになってます。クリックお願い致します。
   




『医師不足』 について、さらに、具体的、かつ、衝撃的な報道があった。

 『医師不足①』『地方医療の崩壊』 なども参照。

----------------------------------------------------------------------------------

  東北の病院8割が医師不足 1300人の補充必要
                               2006.10.24 共同通信社 
                http://www.excite.co.jp/News/society/20061024


東北6県の病院の84% が医師が足りないと感じており、
それらの病院で不足を埋めるのに必要な医師数が約 1300人 に上ることが、
東北大大学院助教授(公衆衛生学)らのアンケートで24日、分かった。
回答があった病院だけでも、医療法 が定める医師数と比べ、
371人不足 していた。

調査は昨年10月、6県の20床以上の全671病院を対象に実施、
321病院(48%)から有効回答を得た。
病院運営上で医師の補充が必要としたのは 269病院 で、
必要な人数は計 1294人 だった。

小児科や産婦人科だけでなく、
内科や整形外科でも
 補充を求める病院が多く、
医師の不足感が診療科にかかわらず広がっていることが分かった。

医療法が定める医師数に満たない と答えたのは、
回答した病院全体の 46% に当たる149病院。

県別では青森の病院の61%、山形の57%、秋田の49%、岩手の44%、
宮城の38%、福島の34%が医師数に満たないことが判明。
県庁所在地6市と大学医学部がある青森県弘前市を合わせた計7市に限っても25%の病院が不足を訴えた。

東北大助教授は、こう話している。

『東北全体で医師不足の具体的な数を示したのは初めて。
 医師不足が感覚的に叫ばれているが、実態を踏まえた対策が必要だ』


            ----------------------------------------


具体的に、どれだけ足りないか、数字で示した良いデータである。
実際問題、全国でこういう状況である。

想像以上に、地方での 『医師不足』 は 深刻 である。

研修医も、地方には行きたがらない。

 『初期臨床研修:医師1年生は大学病院敬遠』 参照。


病院は 『医療法』 違反の経営
医師は 『労働基準法』 違反の労働・・・

 『当直について』『病院勤務医の過酷さ』 参照。


そうしないと、やっていけない・・・。
そうしないといけないから、『医療問題』 が山積み・・・。


全て、これを放置してきた、政治・行政の責任 である。


個人で、無理して、頑張り過ぎた 『医者の責任』 も一部ある・・・。



 ↓健闘中です!!!応援のクリックお願い致します。
   





『こどもとタバコの害①』 は、タバコ一般について、
『こどもとタバコの害②』 は、病気について、である。

タバコの誤飲については、『タバコ誤飲』 参照。

-----------------------------------------------------------------------------------


成人での肺がん、などの危険は言うまでも無い。

こどもや胎児は、タバコの煙によって、
大変な健康被害を受ける という事が解っている。


こどもがタバコの煙にさらされると、
SIDS(乳幼児突然死症候群)、呼吸器疾患、中耳炎、
脳室内出血、斜視などを発症する率が高いというデータが出ている。


喫煙妊婦から生まれたこどもは、
身長の伸びが悪く、知能指数も低くなる、と報告されている。

『キレやすい』 人間、抑制のきかない人間、になり易く、
『ADHD(注意欠陥多動性障害)』 になる率が 2-3倍 に増える。

重大な非行、犯罪を繰り返す 『行為障害』 になる率も 2-4倍 に増える。

これらは、胎児期の脳が、ニコチンをはじめ様々な化学物質にさらされて、
何らかの障害を受けるためと考えられている。

妊婦さん自身は吸わなくても、家庭・職場で 受動喫煙 にさらされていると、
胎児に同様の障害が起きるというデータも次々に出ている。


妊婦が喫煙すると、ニコチンの作用で、臍帯や胎児の血管が収縮して、
血流量が減少し、胎児への酸素や栄養の供給が低下する。

高濃度の一酸化炭素が胎児血中に移行して、胎児を更に酸欠状態に落としいれる。

まさに胎児の首を絞めて窒息させるに等しい行為である。

そのため、自然流産、早産、周産期死亡の危険が高くなる
胎児の発育が障害され 出生時の身長・体重が減少 するのである。


SIDSは、元気だった赤ちゃんが、突然呼吸停止を起こして死亡する疾患で、
生後1-6ヵ月の乳児に多く、我が国でも年間数百名が死亡しているが、
親の喫煙が危険因子である事が解っている。

英国での研究では、親が禁煙すれば、
SIDSの6割は防げる と言われている。


家庭で受動喫煙にさらされているこどもは、
中耳炎に1.5-2倍かかり易くなる事が知られている。

受動喫煙と中耳炎の関係については、海外で既に100以上の論文が出ており、
中耳炎の患児を診察する際に、家族の喫煙状況を問診することは、
欧米では 常識 とされている。

受動喫煙によって耳管や中耳の粘膜や繊毛細胞が障害を受けて、
粘液の性状が変化したり繊毛運動が低下して細菌が侵入し易くなること、
また化学的刺激によって耳管が閉塞したり、局所免疫機能が低下して、
細菌やウイルスが感染し易くなる事などが指摘されている。

喘息のこどもには地獄の環境となる。


当然ながら、良い事は一つも無い。


これでも、タバコが吸える大人達はすごいと思う。



 ↓順位はおかげさまで上がってきました!!!
  応援のクリックお願い致します。
   





今回は、『こどもとタバコの害』 についてである。

ちなみに、自分はタバコを吸わないので、申し訳無いが、
タバコを吸いたくなる気持ちが理解出来ない。


『こどもとタバコの害①』 は、タバコ一般について、
『こどもとタバコの害②』 は、病気について、である。

タバコの誤飲については、『タバコ誤飲』 参照。

----------------------------------------------------------------------------------

タバコは、喫煙者本人だけでなく、周囲で煙を吸わされる人達にも大きな害がある。

海外のタバコのパッケージなどは、かなりキツイ。
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/ten250/biyou/eu.html

タバコを吸う人は、タバコによる 『直接の被害者』 だが、
周囲のタバコを吸わない人に害を及ぼしている点では 『加害者』 
でもある事を認識して欲しい。

その加害の原因は、『副流煙』 である。

喫煙者が火をつけたタバコから直接吸入する煙が 『主流煙』、
吐き出す煙が 『吐煙』、
タバコの先端から不完全燃焼の状態で大気に放出されるのが 『副流煙』 である。

『副流煙』 には、『主流煙』 よりも、
何倍も多くの発がん物質・有害物質が含まれている


『副流煙』 には 『主流煙』 に対して、
アンモニアは46倍、一酸化炭素は4.7倍、
タールが3.4倍、ニコチンが2.8倍
 含まれている。

 
次の記事で詳しく書くが、環境タバコ煙に曝されて受動喫煙する事により、
妊婦は流産・早産、胎児の発育不全、胎児死亡、などになる危険性、
乳幼児は、成長障害・学習障害、喘息のような呼吸器疾患、滲出性中耳炎、
などになる危険性が、明らかに高くなる。


一本のタバコが汚す空気の量は、『ドラム缶500本分』 と言われる。

同じ室内でタバコを5本吸うと、周囲の人は受動喫煙で10本吸った事になる。


換気扇の下や別室で吸っても十分な防御にはならない。

換気扇の下で吸っていても、吸う人が居ない家庭に比べて、
ニコチンが3倍以上検出されるようである。

カレーを作っていると、カレーの匂いは換気扇を回していても、
部屋中に広まるのと同じである。

空気清浄機も意味が無い。

タバコの煙の中の有害物質、例えば、一酸化炭素・ニコチンなど、
95%以上は 『気体』 であり、空気清浄機では、
その残りの5%弱しかない 『微粒子』 の 『ヤニ』 の一部しか取れない。



もう1つ、良くある誤解は、いわゆる 『軽いタバコ』 についてである。


低タール・低ニコチンタバコの事であるが、『軽いタバコ』 では決して無い。

表示の濃度は、機械でタバコの煙を吸引し、その濃度を測っているものである。

『主流煙』 の中のタールやニコチンを少なくするために、
フィルターの直前の紙に小さな穴が開けられている。

つまり、吸った時に空気が混じって、
ニコチンなどが薄められるようになっているだけである。


タバコの中身は同じである


吸う時にそこを指で押さえて吸う、大きく吸い込む、などすると、
メーカーが言うほどの低タール、低ニコチンにはならない。

むしろ、ニコチンそのものの濃度が薄いために、
無意識に普通のタバコよりも深く煙を吸い込んでしまうため、
結局はタール・一酸化炭素など有害物質を摂取する量は、
さほど減らせないか、むしろ増えてしまうようである。

塩辛い、濃い味噌汁の塩分が体に悪い、と味噌汁を薄めたものの、
薄めた味噌汁を全部飲む、物足りないとさらに飲み過ぎるのと同じである。

当然、『副流煙』 は変わらない。

『健康』 のために 『軽さ』 を強調しているが、全く無意味である。


確かにイライラしたときのちょっと一服は、美味しいようである。

ニコチン濃度が上がると、一時的に気分が安定するのは事実である。

しかし、タバコを吸い終わって、しばらくすると、
またイライラしているような光景を良く見る。

ニコチンには、とても強い依存性がある。

そのため、体の中のニコチン量が減ると、落ち着かなくなり、
ちょっとしたストレスにも反応しがちになる。

そのため、また、タバコを吸って、ニコチンを補給したくなるという訳である。

本人はストレス解消のつもりでも、実はニコチン不足を解消しているに過ぎない。

そもそも、タバコを吸う人には、
『タバコを吸いたいストレス』 がのしかかっている。

タバコを吸わない人には、このような 『吸いたいイライラ』 のストレスは無いので、
ストレス解消と言えるのか、疑問である。


タバコを吸うと、ダイエット効果があると思っている人も居る。

痩せる事もあるが、それは、ニコチンが、
胃や腸の働き・吸収作用を悪くしている結果に過ぎない。

実際、内臓脂肪は増える と言われている。

タバコを吸う事は、どんなに工夫をしても、
自分にとっても、そして回りの家族にとっても有害な事である。


『こどもとタバコの害②』 へ続く。


 ↓順位はおかげさまで上がってきました!!!
  応援のクリックお願い致します。
   





今回の奈良の妊婦さんの死亡問題で、『スクープ』 したとされる
毎日新聞 奈良支局の支局長のコメントがあった。

『大変』 であったというのは伝わるが、『何を目的に』、『何を標的に』、
という所をもっと知りたいと思った。

出来事については、『地方医療の崩壊』 参照。

 『奈良の妊婦死亡問題』 についてのコラム①② も参照。

--------------------------------------------------------------------------------

     支局長からの手紙:遺族と医師の間で
                            毎日新聞 2006年10月22日
             http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/


今年8月、大淀町立大淀病院に入院した五條市の○○さん(32)が容体急変後、
搬送先探しに手間取り大阪府内の転送先で男児を出産後、
脳内出血のため亡くなりました。
結果的には本紙のスクープになったのですが、第一報の原稿を本社に放した後、
背筋を伸ばされるような思いに駆られました。
「もし遺族に会えてなかったら・・・」
というのは、今回の一件はほとんど手掛かりがないところから取材を始め、
かなり時間を費やして事のあらましをどうにかつかみました。
当然ながら関係した病院のガードは固く、医師の口は重い。
何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。
なにより肝心の遺族の氏名や所在が分からない。
「これ以上は無理」
「必要最低限の要素で、書こうか」
本社デスクと一時はそう考えました。
そこへ基礎取材を続けていた記者から「遺族が判明しました」の連絡。
記者が取材の趣旨を説明に向かうと、それまでいくら調べても出てこなかった
○○さんの症状、それに対する病院の対応が明らかになりました。
それがないと関係者にいくつもの矛盾点を突く再取材へと展開しませんでした。
さらに、患者、遺族は「名前と写真が出ても構わない」とおっしゃいました。
「新聞、テレビ取材が殺到しますよ」と、
私たちが気遣うのも承知の上の勇気ある決断でした。
情報公開条例や個人情報保護法を理由に県警、地検、県、市町村などの
匿名広報が加速するなか、記事とともに母子の写真、遺族名が全国に伝わり、
多くの反響が寄せられています。
それは実名と写真という遺族の「怒りの力」によるものに他なりません。
支局の記者たちも、ジグソーパズルのピースを一つずつ集めるような
作業のなかで、ぼやっとしていたニュースの輪郭がくっきりと見えた
感覚があったに違いありません。
手掛かりある限り、あきらめないで当事者に迫って直接取材するという基本が
いかに大切で、記事の信頼性を支えるか。
取材報告を読みながら、身にしみました。
改めて、お亡くなりになった○○さんのご冥福をお祈りします。
                               【奈良支局長・井上朗】

        --------------------------------------------------

『結果的には本紙のスクープになったのですが、第一報の原稿を本社に放した後、背筋を伸ばされるような思いに駆られました』・・・・・。

 ⇒これはどういう意味なのであろう。


『当然ながら関係した病院のガードは固く、医師の口は重い。
 何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした』・・・・・。

 ⇒これでは、病院がやましくて隠しているようである。
  ミスが前提で話が進んでいる。
  もちろんミスかも知れないが、一方的に悪いと決め付けた書き方は良くない。
  また、医師には 『守秘義務』 と言うものがあって、患者さんの情報は話せない。
  


『スクープ』 ・・・・大変重要な仕事であると思う。

しかし、今回の 『スクープ』 は産科医個人のバッシング・スキャンダルの
スクープであって、物事の 『本質』 が見えてない。


遺族の方々はそれを望んでいたのだろうか?

同じ過ちを繰り返さないために、
『医療問題』 に一石を投じたかったのでは無いだろうか?


いずれにせよ、『個人が悪い』 と考えるのは、もう止めて頂きたい。
もちろん、明らかなミスもあるが、今回の出来事の 『本質』 はそうではない。

早急に体制を整備しないと、また繰り返される可能性が高い。
医療体制の整備には、時間も、お金も、労力もかかるし、
何より、医者を集めるのは相当難しい。



今回、『医療問題』 としてスクープしても、誰も興味を示さなかった、とは思う。

ただ、少しずつであるが、『医療問題』 『医師不足』 などが
世の中に広まってきたのは事実である。

 『医師不足①』『医師不足②』 参照。


マスコミには強大な力がある。
情報操作も容易である。


だからこそ、『本質』 を見抜いて欲しい。

今、何をするべきか。


自分にもその力が欲しい・・・・と切実に思う。



 ↓順位はおかげさまで上がってきました!!!
  応援のクリックお願い致します。
   






今回もニュースから。

女性医師が勤務復帰出来る環境作りがやっと少し動き出した。
いかに、女性医師にとって、働きにくい環境か、を露呈する記事である。

『医師不足』 の一因でもある。

 『医師不足①』『医師不足②』 も参照。

---------------------------------------------------------------------------------


     女性医師働きやすく 宿直、呼び出し免除
               名古屋・南区 大同病院

                               2006.10.20 中日新聞
                    http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061020


大同病院(名古屋市南区、吉川公章院長)を運営する医療法人宏潤会は、
隣接して外来専門の診療所 「だいどうクリニック」 を建設し、
11月6日にオープンする。

これに伴い、泊まり勤務や緊急の呼び出しを免除する
クリニックの専属医師制度を導入する。
拘束を軽減することで、女性医師が出産や子育てなどの負担から
現場を離れるような事態に歯止めをかける。

厚生労働省は、『全国的にも珍しい試み』 と注目している。

大同病院は大同特殊鋼が開設した厚生施設を前身とする総合病院。
常勤医師は現在59人(うち女性8人)。
内科や小児科、産婦人科など計17の外来診療科目がクリニックに移り、
入院中心の施設となる。

クリニックは5階建てで建設中。
医師は、女性3人がクリニックだけの午前8時半-午後5時の定時勤務に
就く予定で、大半は泊まり勤務や緊急の呼び出しのある病院との兼任となる。

新制度は、現場の声も取り入れながら検討してきた。
病院では過去に、女性医師が仕事と家庭の両立の難しさから
やめてしまうケースもあったことなどを踏まえた。

厚生労働省によると、医師のうち、女性は2004年末現在約44600人で、
全体に占める割合は 16.5% ながら、
29歳以下では35.3% と、増える傾向にあるという。

      ---------------------------------------------------

この記事で、驚くべき事は、2点ある。


まずは、泊まり勤務や緊急の呼び出しを免除するクリニックの専属医師制度が
『全国的にも珍しい試み』 である事。

確かに、良い制度ではある。

しかし、働こうとする女性にとって、泊まり勤務や緊急の呼び出しがあっては、
職場復帰は出来ない。

これらを免除する事は当然であろう。
こんな簡単な事は誰でも、もっと前に考えた、出来たであろう。
普通の会社では、もっともっと前からそうなっている。

もっと前から準備しておけば、今の 『医師不足』 は多少改善出来たと思う。

また、『女性医師』 に限る必要があるだろうか?

男性でも、そういう環境であれば、勤務医のままでいられる医師も居るであろう。


もう一つは、『29歳以下の女性医師が35.3%』 も居る事。

この医師達が、出産、育児、と進むにつれ、さらに、『医師不足』 は加速する。

これまた、早急な整備を望む。



 ↓順位はおかげさまで上がってきました!!!
  応援のクリックお願い致します。
   





現実に戻る・・・・。

現在の 『医師不足』 、特に、地方の 『医師不足』 の一因、
とされる 『初期臨床研修』 の来年度についてのニュースである。

 『医師不足①』『医師不足②』 も参照。

----------------------------------------------------------------------------

    初期臨床研修:医師1年生は大学病院敬遠

                                毎日新聞 2006.10.20
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061020-00000036-mailo-hok


2007年4月に医師になる医学生が臨床研修を行う病院の希望結果が、
10月19日に公表され、8094人の研修先が決まった。

医師臨床研修制度とは、医学生が医師免許を取得した後の2年間、
医療の現場で診療経験を積む制度である。

いわゆる 『研修医』 である。

2004年度に36年ぶりに制度が改正され、
医師免許取得後2年間の研修が義務化された。

全員が、内科、外科、小児科、産婦人科、地域医療、などを必ず経験
する制度に改め、終了後に、専門医研修などに進む。

新制度に合わせて、学生・病院の双方の希望に応じて研修先を決める
『マッチング方式』 が導入され、民間病院などでの研修が増加、
大学病院離れが進んだ。

地方の大学病院などで募集定員割れが目立つ。

絶対的な 『医師不足』 + 『偏在』 もある。

 『地方医療の崩壊』 も参照。


旧制度では、卒業後、出身大学の 『医局』 に所属する研修医が多く、
2003年度は73%が大学病院で研修 していた。

 『医局について』 も参照。


来年度の研修先のうち大学病院が占める割合は、
本年度より0.5%増の48.8% で、2年連続で半数を割った。


『マッチング』 導入後、大学病院が占める割合は、
58.8%、52.7%、48.3%、と3年連続で低下していた。

かつての大学病院偏重が解消される一方、
都市部の市中病院に人気が集中している。


『医師ストック』 が激減し、人手が足りなくなった大学病院が、
地方・過疎地などに派遣していた医師を引き揚げる 動きも出ており、
地方の医師不足の一因になっている、との指摘もある。


もともと、地域医療は、
大学からの医師派遣に支えられている。


病院の募集数は11306人あり、絶対的に医師が足りない。

 『医師不足①』『医師不足②』 も参照。


募集定員に対し決まった医学生の割合(充足率)は、
市中病院 72%、大学病院 71% であった。


都道府県別で充足率が最も高かったのは、東京(90%)で、
以下、京都、福岡、沖縄、神奈川の順であった。

逆に最も低かったのは、新潟(40%)で、鳥取、富山、三重、青森、と続いた。

大学病院では東大、京大、慶応大など20病院で充足率が100%となる一方、
旭川医大、弘前大、岩手医大、秋田大、新潟大、三重大など10病院は、
30%以下 だった。


それでは、やっていけない・・・。


弘前大学医学部付属病院は、充足率17.0% と、
全国の国立大学病院でワーストとなった。

北海道内の3大学病院を選んだ学生も、
2004年度の新制度開始から4年で半数まで落ち込んだ。


厚労省が今春、臨床研修を終えた医師を対象に実施した調査では、
市中病院は 『雰囲気が良い』 『症例が十分』 などの理由で満足度が高く、
大学病院は 『雑用が多い』 『待遇が悪い』 などと不満の方が多かった。

学生の間で、『一般症例を多く診るなら市中病院』 との評判が定着しつつある。


幅広い症例・救急診療の習得を求める若手医師が、
『一般病院』 に向かう流れには歯止めがかからず、
また、難度の高い病気を主に扱う 『大学』 で 『一般病院』 のように、
幅広く、多くの経験を積ませる事は困難なため、
初期での人材確保が困難と見た各大学は、
『勝負は専門医を育てるための後期研修』 と方針転換を図りつつある。

今や、大学が地域への医師派遣態勢を維持出来るかは、
医師になって3-5年目の 『後期研修』 で医師を集められるかにかかっている。

地方では、もはや、医師不足の負の連鎖が止まらない。


     大学病院の医師不足
 ⇒ 関連病院に派遣している医師の引き揚げ 
 ⇒ 残された医師が激務 
 ⇒ 残された医師も耐え切れず辞める
 ⇒ さらに残された医師が激務 
 ⇒ ・・・・・。



 『病院勤務医の苛酷さ』 も参照。



 ↓順位はおかげさまで上がってきました!!!
  応援のクリックお願い致します。
   





今日、たまたま、ビックリするニュースを見つけた。


透明マント実現出来る? 『見えなくする』 理論確認
 asahi.com サイエンス 2006.10.19
 http://www.asahi.com/science/news/TKY200610190423.html


かぶれば姿が見えなくなる 『透明マント』 実現の第一歩?

米デューク大など英米の研究グループが、
特殊な微細構造の金属素材で物体を囲うことにより、
物体に当てた電磁波を反射させずに裏側へ迂回させる
実験に成功した。

ものが見えるのは、電磁波の一種である光が当たって反射し、
目がその反射光をとらえるからだ。


この反射がなければ何もないように見えるはず
という発想を確かめる試みだった。
19日発行の米科学誌 『サイエンス』 に論文を発表する。

実験の基となった発想は、欧米の別の研究グループが今年5月、
『理論的には物体を見えなくする素材は作れる』 と同誌に発表した。

物体から反射光が返らないと、目が物体の存在を認識出来ず、
あたかも物体が透明になったように見える、との理屈だ。

完全に見えなくするためには、
反射する光のすべての波長を迂回させる必要があるため、
今回の実験成果のままでは 『透明マント』 の実現は遠い。

ただし、レーダーを無力化する技術に応用するため、
米軍が研究している、とも言われている。

        TKY200610190434.jpg
             見えなくなる?仕組み 
--------------------------------------------------------------------------------

誰もが一度は憧れ、夢見た、『透明人間』 ・・・・・。

現代の科学は 『空想』 に近づく時代になりつつある。
『タイムマシン』、『どこでもドア』・・・、も見てみたい。

少し、『現実』 から離れる事が出来るひとときであった。



 ↓カテゴリーを変更しました。順位は着実に上がってきました!!!
  応援のクリックお願い致します。
   





正しい診断、より良い治療、を受ける権利が患者さんにはある。

今回は、『セカンド・オピニオン』 についてである。

------------------------------------------------------------------------------

セカンド・オピニオン second-opinion


『セカンド・オピニオン』 とは、
病気の理解を深めるために主治医以外の意見を聞いて情報収集する事である。

主治医と他の医師の意見を比較検討して、納得出来る治療法を選ぶ事が出来る。


良い点としては、以下のものがある。

 ①主治医の診断・方針に対する確認が出来る。
 ②治療の妥当性を確認出来る。
 ③主治医の示す治療法以外の治療法が得られる可能性がある。


命に関わる重い病気だと診断されたり、手術が必要だと言われたら、
『別の医師の意見も聞いて、本当かどうかを確かめたい』 と思うのは当然である。


患者さんの中には、
『他の病院の先生の意見を聞いたら、今の先生が気を悪くするのではないか?』 
と思っている人も多いと思うが、最近では、『セカンド・オピニオン』 を
受ける事を勧める医師も増えてきている。

逆に、そこで機嫌を損ねる様な医師ならやめた方が良いと思う。

医者自身が、より詳しい専門家に意見を求める事も多い。


『インフォームド・コンセント(説明を受けたうえの同意)』 を
実践し、しっかりと考えている医者ならば、
治療法を決定するのは患者さん・家族である事を十分に認識している。

 『インフォームド・コンセント』 とは 参照。


医師から説明を受けても、情報・知識のない患者さんや家族にとっては、
治療法の決定を出来なかったり、不安を覚える場合もある。

そのため、知識を持っている人=専門医に相談し、
意見を聞きたいと考える事は極めて自然な事だと思われる。


『インフォームド・コンセント』 と 『セカンド・オピニオン』 は車の『両輪』である。


セカンドオピニオンはあくまで第二の意見であり、
主治医の診断・治療方針を他の先生の意見と比較するためには、
患者さん自身が主治医の説明を充分に理解している事、
診断に必要な検査データを持参している事
 が前提となる。


前の病院のデータ・資料が無いと、全ての検査をやり直さなければならず、
患者さんにとって時間とお金の無駄となってしまう。


意見を聞きたいと思ったら、主治医にセカンドオピニオンを受けたいと申し出て、
必要な書類を貸し出してもらうべきである。


ただ、現代の医療はどこも標準化されており、
複数の病院に意見を聞きに行こうとすると、
単に治療開始時期を遅らすだけになる可能性もある。

『セカンド・オピニオン』 もほどほどにしないと、労力・時間・お金がもったいない。


 ↓ランキング50位に入れません・・・。応援のクリック宜しくお願い致します。
   








医者から患者さんへの説明の際には、必ず解る様に話さなければならない。

これが、非常に重要であるが、なかなか難しい。

今回は、『インフォームド・コンセント』 についてである。

『セカンド・オピニオン』とは、も参考にして欲しい。

------------------------------------------------------------------------------


インフォームド・コンセント informed consent


『インフォームド・コンセント』 とは、『説明を受けたうえの同意』 と訳される。


『医者が、病気・薬・検査法・治療法などについて十分に説明し、
 患者さんが正しく理解した上で、受ける治療を選択して決定し、
 同意する』 という事である。

患者さんには、自分の病状・病気のことについてよく知り、
どういう検査・治療を受けるかを自分で決定する権利がある。

しかし、世の中には、病気についての説明をあまりせず、
注意書きのような文章だけを渡して、
『これを読んで、ここにサインして下さい』 と一方的に話すだけの病院もある。


サインをするということは同意したということを示すため、
後で、『説明を受けなかった、知らなかった』 と言っても取り返しがつかない。

内容を良く理解しないうちにサインは絶対にしてはいけない。


説明の内容としては、
対象となる行為の内容・期待されている結果・副作用・成功率・予後などを含めた、
出来るだけ詳しく、正確な情報が与えられる事が望まれている。


医師の病気の説明には、『専門用語』 という専門家だけでしか通じない言葉があり、
これだけで説明されると全く理解出来ない。

お互いが理解出来る言葉で、確認しあいながら話す必要がある。

実際、患者4-5人に1人は、医師の説明に満足していない。


また、発生する可能性がある出来事・経過も、小さいものを含めると膨大にある。


患者に十分な理解力・判断力がある場合においても、
数分・数時間の話では伝わりきらない情報は存在する。

その中で、患者さんは判断・同意をせざるを得ない。


非常に低い可能性で起こる出来事を全部説明する事が、
逆に不安を増大させ、治療・検査をやめてしまう様では患者さんに不利益である。


例えば、稀な副作用を並べる事で薬を使うのを怖くさせたり、
単なる腕からの採血検査で、皮下血腫・神経損傷・失神などの稀な出来事を
説明する必要は無い。


インフォームド・コンセントで大切な事は、

 ・重要なことは医者にメモを書いてもらう事。
 ・手術・治療を行った場合の効果・副作用を聞く事。
 ・手術・治療をしない場合の経過を聞く事。
 ・別の選択肢があるかどうかを聞く事。           などである。



 ↓ランキング50位に入れません・・・。応援のクリック宜しくお願い致します。
   






今回は、『奈良県の妊婦さんの死亡問題』 について、である。

母親、赤ちゃん、そして御家族の事を考えると、胸が痛い・・・。
心から御悔やみ申し上げたい。

自分自身は、非常に悲しい出来事であり、記事を書く事を迷っていた。

でも、この問題をやはり1人でも多くの人に伝える事しか、
今の医療問題を打開する事は出来ない、と考え、書く事にした。

 『奈良の妊婦死亡問題』 に対する個人的な意見 も参照。


『産科医不足』 にいたる経緯のひとつ、『福島事件』 については、
『産婦人科医希望2割減』 の記事参照。

産科医が分娩を辞める理由の一つについては、
『分娩取り扱い終了のご案内 オーク住吉産婦人科』 の記事 参照。

------------------------------------------------------------------------------

その出来事とは、2006年8月に起こった。

 『奈良県町立大淀病院で分娩中だった妊婦さん(32)が脳内出血で意識不明の
  重体となり、病院は搬送を考えたが、なかなか搬送先が見つからず、
  やっと搬送された大阪・吹田市の病院で6時間後に死亡された。
  大淀病院は脳内出血の症状を分娩に伴うけいれんの発作と診断するなど、
  死亡に至る判断ミスがあったと認めており、警察は病院側の誤診があったと
  みて、業務上過失致死の疑いで捜査に乗り出している。
  妊婦さんの受け入れを拒否した病院は19カ所だった事が解っている。
  内訳は、奈良県の2病院と大阪府内の17病院であった』



この出来事には、いくつかの問題が含まれている。


『地方の医療過疎』、『救急問題』、『医師不足』、
『患者の受け入れ問題』・・・・。
 


もともと、地方の産科医療はギリギリの所でやってきていたが、
『福島県の産科医の逮捕』 によって、更にお産を辞める病院が増えた。

今回の出来事で、産科だけでなく、
救急医療も後退する可能性がある。



なぜ、受け入れられないのか?


病院中、ベッド全部が埋まっているというのは、もうどうしようもない。

ただ、そういう事態は少なく、他の科のベッドを借りて何とかする事もある。


1つは、『医師不足』 による患者管理能力の低下である。

 『医師不足①』『医師不足②』 も参照。


スタッフ不足のため、マンパワー的・技量的に救急医療まで手が廻らない、
受け入れする 『科』 自体が無くて受け入れられない。


今回の場合、緊急帝王切開・母親・赤ちゃんの状態悪化も考えて、
『産科』、『小児科』、『麻酔科』、手術室のスタッフ、などが必要であったため、
かなり難渋したと思われる。 

実際、夜中にそれだけのスタッフをすぐに集められる病院は殆ど無い。


医者も休まなければ、ミスを犯す。
ミスを犯した場合、重大な結果を招く事も多い。
そういうプレッシャーの中で毎日勤務している。

365日、24時間、ずっとは働けない。


そして、もう1つの理由として、
受け入れして全力を尽くしても結果が伴わないと訴えられる・・・。

そうなると、万全の体制を作れる、ある程度管理出来る病気・病院で無いと
受け入れ出来ない。

そういう事で受け入れ出来ない病院が増えている。


今回の事で、『受け入れ拒否』 で叩かれる事を恐れ、
さらに、救急から手を引く病院が増える と思われる。


医療社会全体が、既に悪循環に陥っている・・・・。


いわゆる、その地区・地方の基幹病院・センター病院と言われる大病院は、
何があっても受け入れるようにして頂きたい。


また、今回の出来事では、奈良県の2病院以外は、
大阪府内の18病院に受け入れを要請している。


地理的には良く解らないが、県をまたいで搬送しないといけない状況では、
また同様の出来事が起こる可能性がある。

早急に医療体制を整備して頂きたい。



三重県志摩市では、三重県立志摩病院の産婦人科の医者が引き上げて、
市内でお産が出来ない。

さらに、その他の科でも退職の意向を示している医者が数人居て、
医師不足に苦しんでいる。


県立志摩病院に院長が仰った言葉が印象的である。

『地域医療が崩壊し、パニックにならないと、
 この状況は改善されないのではないか』


そうなる前に、何とかしたいものである。







 ↓ ブログランキング 頑張ってますが・・。
   応援のクリックお願い致します。
   





保湿剤+ステロイド剤などのミックス剤を出してくれる病院もあるが、
効果・安全性はどうなのだろうか?

今回は、塗り薬の混合について、である。

ステロイド軟膏の使い方については、『ステロイド軟膏の使い方』 参照。

------------------------------------------------------------------------------

塗り薬の混合について


そもそも、何が混ぜてあるか解らない、などは問題外である。


薬剤を混ぜると、
乳化の破壊、pH(酸性・アルカリ性)の変化、薬剤の皮膚への吸収率、
などに影響が出て、効果が落ちる事がある。

また、逆に、皮膚への吸収が良くなってしまうこともある。


『混ぜてステロイドを弱くしておくね』 と言う先生も居るが、
濃いウイスキーを水割りにすれば、飲めるのとは訳が違う。


ステロイド剤と保湿剤を混ぜても、
それ程ステロイドの効果・強さは弱くならない。


ある報告では、薬によって多少違うが、
4倍-16倍薄めてもステロイドの強さは変っていなかった。


2倍に薄めれば、安全性が2倍になるわけではない。


むしろ、混ざっているから弱くて安全と勘違いして、
ステロイドを塗らなくて良い部位まで
ステロイドを塗る羽目になるし、
弱いと思い込んで多量に長期に使う危険性もある。



もう1つの問題は、カップで出された場合、ばい菌感染の恐れがある事である。

カップから指で取って塗る場合、1週間でカップ内にはばい菌が増える。



利点は、
『複数の塗り薬を重ね塗りする手間が省ける』、事である。


しっかり塗る事は大切な事であるが、混ぜる問題点の方が多く、
塗り薬の混合には注意が必要である。





 ↓毎日ポチッと応援宜しくお願い致します。
   




ステロイド軟膏の使い方、一般については、
『ステロイド軟膏の使い方』 参照して頂きたい。

今回は、『ステロイド剤と保湿剤、どちらを先に塗るか?』 である。

ステロイド軟膏の使い方については、『ステロイド軟膏の使い方』 参照。

----------------------------------------------------------------------------------

ステロイド剤と保湿剤、どちらを先に塗るか?


結論はどちらでも良い。


一般的には、『保湿剤が先』 と言われているし、
個人的にもそう指導している。


保湿剤をザーッと全身に塗ってから、
ステロイドを炎症部位にのみ塗る。



その方が、少ない範囲にステロイドが塗れて効率が良いし、
副作用も少ないはずである。



『ステロイドが先』と言う先生は、
保湿剤で膜が出来るから入り込みにくいと言う事が多いが、
ステロイドは正常のバリアーのしっかりした皮膚からも吸収してしまう位であり、
そういう事は無い。


簡便でもあるし、
保湿剤を全身にザーッと塗ってから、ステロイドを炎症部位にのみ塗る、
のが良いと思う。






ステロイド軟膏を中止すると 『リバウンド』が起こる?


ステロイド否定派の人が言う『リバウンド』は、
『ステロイド軟膏を中止すると湿疹が悪化する 』という事であるが、
もともとアトピー性皮膚炎の患者さんは、
ステロイドで湿疹などの症状をある程度抑えているため、
中途半端でステロイド軟膏をやめたら当然悪くなる。

これはもともとのアトピーの症状の『再燃』であり、
『ステロイドのリバウンド』ではない。

ステロイドの中止の仕方が適切でなかったために、
単に元に戻っただけである。



『ステロイドのリバウンド』 とは、
主にステロイドの内服・注射での治療をしている時に、突然中止する事により、
もともとの病気の症状以外に、全身的な強い症状が現れる事である。

ステロイドを多量に、長期間に、使用する事で、
副腎機能が低下してしまうために起こる事が多い。


塗り薬で副腎の機能を落とすには、
相当量を連日塗らないと無理である。


こどもではリンデロンVG軟膏クラスで1日1本以上である。

ステロイドの乱用は決して良くないが、
誤解により必要以上にステロイドに対する恐怖感をあおられないで欲しいと思う。






今回は、主に、『医師不足』 についてである。

 『医師不足②』 『日本の医療が崩壊する?! 』 も参照。

-----------------------------------------------------------------------------


『日本の、これから 医療 安心できますか?』
 10/14(土) 19時30分~ NHK総合、を見た。


その中で思った事は、やはり、『医師不足』 についてだった。


Q:今の日本の医療に安心出来る?
   YES 1174人
   NO  6527人

これも全て、『医師不足』 のせいである。

地方では次々に科・病院が閉鎖し、
都市でも過酷な勤務に耐えかねた医師が病院勤務を辞め、
残された医師は更に負担が重くなり、また辞めていく・・・。

 『病院勤務医の苛酷さ』 参照。


その結果、科が引き上げ、病院が潰れる、などにより、
『救急車でたらいまわし』 『お産出来る病院が無い』 『3時間待ちの3分診療』
などと、問題が山積みとなっている。


こうした『医師不足』がもたらす問題の背景には、
国による医療費抑制策がある。

さらに、『医師不足』 の原因は幾つかあり、
医師の高齢化、女医さんの増加、なども関係している。

厚生労働省によると、医師のうち、女性は2004年末現在約44600人で、
全体に占める割合は 16.5% ながら、
29歳以下では35.3% と、増える傾向にあるという。

開業医の増加、製薬会社などへの就職、地方の医師の減少、などの、
偏在化 もある。


日本の医師数は、人口10万人当たり206人と、OECD平均の2/3である。

OECD(経済協力開発機構)とは、
ヨーロッパ諸国を中心に30ヶ国の先進国が加盟する国際機関である。


『医師を増やせば、過剰診療につながり医療費が増大し、財政を圧迫する』
との考えである。

はっきり言って、これが、そもそもおかしい。

安心出来る医療サービスを受けるには、医療費の増大も当然だと思う。

『医師の増加』 と 『医療費』 を同じ土俵で論じる事がおかしい。

無駄な薬・無駄な検査などの無駄な医療費の削減、
病院にかからなくても良い(救急も含めて)患者さんを減らす教育・意識、
などをまずするべきである。


そもそも、日本の医療費はGDP比でいうと先進7カ国の中で最低らしい。

その一方で、患者の窓口負担の割合は最大であり、
国民健康保険の保険料が払えず、受診出来ない人も増えている。


日本の医師数は26万人、OECDの平均は38万人で、
12万人も少ない。



医療法で必要な医師数に対し、東北・北海道では50-60%らしい。


健康保険が国民全体に普及し、一県一医大構想で増えてきた医師・医療事情が、
オイルショック後の経済不況で変わる。


昭和58年 医療雑誌に当時の厚生省保険局長が書いた、
『医療費が財政再建で問題、このままいったら、国家が潰れる』、
といった論文が出たらしい。

『医師数の増加は、過剰診療につながる』 ために、医師10%削減の政策となる。

そもそも、医師の増加以上に、医療費は増加している。

高度医療の増加、医療サービスの変化、高齢化、などが原因である。


『財政再建』 のために、医療費を削減したい→医者を減らそう、では、
洗濯代かかるから服着ない、ごみが多くなるからご飯食べない、に近い。

税金の無駄使いを是正する方が先だろう。


人口1000人当たりの医師数は、日本は2.0人と
OECD30ヶ国中、27位である。

しかも、年々OECDの平均医師数との差は広がっている。



その他、『勤務医の苛酷な労働』、当直風景が放送された。

 『当直』について 参照。


診療も多いが、事務仕事も多い。

月6回当直で、当然、連続36時間以上の労働をしている。

過労で使用する薬の量を間違えそうになった、という場面もあった。


その後、勤務医の1人が、『今は週4回の当直で済んでる』、と発言した。

週4回・・・・。良く倒れずに勤務出来るものである。

医師不足、この勤務医の実態、
こういう事が少しでも、広く、一般の人にも伝われば良いと思う。








今回は、発熱が続く時などに、よく採血検査される炎症反応物質、
『白血球数』 と 『CRP』についてである。

------------------------------------------------------------------------------


『白血球』 と 『CRP』 は、発熱の原因がウイルスなのか、細菌なのか、
などの鑑別に有用である。

しかし、感染症の他にも、川崎病、白血病などの悪性腫瘍、
若年性特発性関節炎などの膠原病、などでも、上昇する。

体に炎症が強く出ているような場合は上昇する。

また、その値で病気の重症度などについて、大体の判別が出来る事が多い。



白血球数

年齢にもよるが、正常値が6000-10000程度である。
乳児は7000-15000程度で少し高めである。


白血球数を調べることによって、細菌か?ウイルスか?、の推測が出来る。


大体の目安として、

・10000以下の場合  → ウイルス、マイコプラズマ感染の可能性が高い。
・10000-15000の場合 → いずれの感染の場合もある。
・15000以上の場合  → 細菌感染の可能性が高い。


白血球数が多ければ多いほど、細菌感染症は重症の可能性が高い。

川崎病などの時にも白血球数が多くなる。


また、あまりに重症な感染症の場合、消費により白血球数が低下する事もある。




CRP

正常では0.1 mg/dl以下である。

CRPによっても、病原体の推測、炎症の程度の推測が出来る。


大体の目安の値だが、

・1 mg/dl未満の場合 → ウイルス感染の可能性が高い。
・1-5 mg/dlの場合  → ウイルスも細菌の場合もある。
・5 mg/dl以上の場合 → 細菌感染の可能性が高い。

ウイルスではせいぜい 3 mg/dl位までしか上がらない。

ウイルスでCRPの上がる例外の病気にアデノウイルス(プール熱)感染がある。
アデノウイルスはCRPが10 mg/dl位まで上がる事がある。

ただし、細菌性の病気でも、
まだ炎症が小さくてCRPが上がってない場合、
検査の時期が早くてCRPが上がりきってない場合もある。

病気が重い場合にはCRPの値が高くなる。


感染症だけでなく、悪性腫瘍、膠原病、などでも炎症が強くなれば、
CRPは高く上がる。


一般的に、10 mg/dl以上は入院レベルと考えられる事が多い。


体のどこかに炎症が起こったときに、炎症性物質によってCRPが作られる。
CRPの値は炎症の程度にある程度比例する。


CRPは肝臓で作られる蛋白であり、炎症発症後、6時間程で上昇し、
48-72時間でピークに達すると言われている。

つまり、体のどこかで炎症が起こっても、CRPが上昇するまでに時間がかかる。

少なくとも、炎症発生後、6時間以上でないと
CRPは上がらない。


印象では、CRPの上昇は半日から1日遅れる。

発症すぐの場合は当てにならない。


細菌性髄膜炎のような炎症の激しい疾患でも、発熱後すぐではCRPは上がらない。
翌日には10 mg/dl以上なんて事はざらである。


白血球はすぐに上昇するため、発症すぐの場合には白血球数の方があてになる。


発熱が続いていて、CRPが1 mg/dl以下ならば、
まず細菌性の病気の可能性は低いと考える。


CRPは値の高さだけでなく、どの位のスピードでCRPが上昇したか、
も病気の勢いを知る上で参考になる。






今回は、普段の外来でも相談が多く、コメントでも知りたいと要望があった
『夜尿症』 についてである。

-----------------------------------------------------------------------------


夜尿症 (おねしょ) の頻度は、
2歳で2人に1人、3歳で3人に1人、4歳で4人に1人、5歳で5人に1人・・・・と、
年齢が大きくなるにつれて減っていく。

5-6歳で約15%、小学校低学年で約10%、小学校高学年で約5%にみられる。

つまり、小学生になっても結構いるものである。

12歳ぐらいになるとその多くは自然に消失するが、
成人になっても夜尿がみられる場合がある。


ちなみに、幼児期にみられる夜尿は 『おねしょ』 だが、
5-6歳を過ぎても夜尿を認める場合を 『夜尿症』 と定義している。


『夜尿症』 の詳細について書いていこうと思ったが、
『夜尿症』 について、あまりに良いホームページがあるので、
その紹介が一番かと思う。



『夜尿症  おねしょ ナビ』
http://www.kyowa.co.jp/onesho/


ここでは、原因・治療などについて、大変解り易く書かれていて、
『有名人の夜尿エピソード&メッセージ』とか、
『自分で出来るおねしょ診断』 なるものもある。

是非、『夜尿症』 で困っている、心配、などあれば、見て頂きたい。






サイバーキッズクリニック  

こどもの検査について
 ・血液検査 白血球、CRP






小さいこどもの質問は難しい。

こども 「なんでキリンは首が長いの?」
 母  「遠くが良く見えるようにじゃないかな」
こども 「なんで遠くを見たいの?」
 母  「いじわるな動物が来てもすぐ分かるようにかな」
こども 「なんでいじわるな動物がいるの?」

などと、延々に続いたり、説明の仕様の無い 『なんで?』 もある。

今回は、『こどもの質問について』 である。

----------------------------------------------------------------------------


質問期


知的好奇心が強く出る時期で、言い換えれば正常な脳の成長をしている。

早いこどもでは2歳過ぎから出始め、
5歳位少しずつ少なくなるが、小学校に上がっても多少出る事が多い。

この時期は、心理学では、『質問期』 として表現されている。


ピークは、3歳-4歳で、感情や意思を表す事が出来て、
何もかもが興味津々で、楽しい時期でもある。

この時期の脳の発達は凄まじく、後々に様々な影響がある。

感情面においても、非常に大切な時期であり、大変だとは思うが、
なるべく判りやすく、丁寧に説明してあげて欲しい。

全ての事に 『なんで、なんで?』 と質問を発するが、
この質問に全て正しく答えられる学者はいない、と言われている。

しかし、こどもが答えを求めているため、必ず答えてあげる必要がある。


『忙しいから』 『そんな事は初めから決まっている』 は禁句である。


その時に、科学的な答えである必要は無い。 

むしろ、『こどもに対する答えにはファンタジーが必要だ』
とも言われている。


ファンタジーな答えで有名なものに、1897年のニューヨーク・サン誌掲載の
『サンタさんはいるんだ』 という記事がある。

 『サンタクロースはいるんだ』 参照。


当然、いつもいつも良い答えが出来る事は無く、
こどもが納得するような答えをしてあげれば良い。


どんな質問にも、答えの内容はどうであれ、誠実に答えることが、
さらにこどもの探求心を育てる。


答えられなければ、 『どうしてだろうね』 と質問を投げ返して、
こども自身に考えさせたりすると良い。

そうして、こどもと一緒になって考えると、
人の気持ちを推しはかる心、理解する心が育つ。 


一番困るのは、説明の仕様の無い 『なんで?』 である。

また、『まともに答えたらこどもには理解出来ない』 事も多い。


『なんで空は青いの?』 に対して、科学的に説明しても意味が無い。


『宇宙には果てがあるの?』 という知識的に答えられないものから、
『私はどこから生まれたの?』 という対応が難しいものまで様々あるが、
答えられない質問ほど苦しいものはない。


質問の記事 『右とは』 も参照。

しょうもない質問の記事 『パグ』 もあり。





 ↓毎日ポチッと応援宜しくお願い致します。
   




こどもの質問は難しい。しかも、彼らの発想はすごい。

真面目な記事は、『こどもの質問』 参照。

------------------------------------------------------------------------------


先日、2歳の息子と道を歩いていたら、パグ犬が散歩をしていた。



とても可愛いらしいパグだった。



自分は、普通に可愛いなあと思いながら、パグを見た。





しかし、息子はパグを見て、心配そうな顔をした。






『顔、ぺっちゃんこ・・・』






『なんでだろうねえー』




もちろん、答えられず、『なんでだろうねえ』 と答えた。



飼い主さんにばれない様に笑いを押し殺すのに必死だった。


こういう質問は良くある。

いつも答えられないが。




小学生になっても、ラジオへの質問とかで、

『私はお風呂に入ると気持ち良いので、
 うちの金魚さんも一緒にお風呂に入れてあげました。
 でも、金魚さんは死んでしまいました。
 なぜですか?』

といった質問もあるらしい・・・。





 ↓毎日ポチッと応援宜しくお願い致します。
   




こどもの質問は難しい。

 『こどもの質問』 参照。

今回は、『サンタクロースは居るのか?』 という事についてである。

--------------------------------------------------------------------------------

1897年、ニューヨーク・サン誌に掲載された有名な文章がある。

 「こんにちは、しんぶんのおじさん。
  わたしは8さいのおんなのこです。
  じつは、ともだちがサンタクロースはいないというのです。
  パパは、わからないことがあったら、サンしんぶん、というので、
  ほんとうのことをおしえてください。
  サンタクロースはいるのですか?
                           ヴァージニア・オハンロン」


新聞記者のフランシス・チャーチはこう返事を書いた。


ヴァージニア、それは友だちの方がまちがっているよ。
きっと、何でもうたがいたがる年ごろで、見たことがないと、信じられないんだね。
自分のわかることだけが、ぜんぶだと思ってるんだろう。

でもね、ヴァージニア、大人でも子どもでも、ぜんぶがわかるわけじゃない。
この広いうちゅうでは、にんげんって小さな小さなものなんだ。
ぼくたちには、この世界のほんの少しのことしかわからないし、
ほんとのことをぜんぶわかろうとするには、まだまだなんだ。

じつはね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。
愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、
愛もサンタクロースも、ぼくらにかがやきをあたえてくれる。

もしサンタクロースがいなかったら、ものすごくさみしい世の中になってしまう。
ヴァージニアみたいな子がこの世にいなくなるくらい、ものすごくさみしいことなんだ。
サンタクロースがいなかったら、むじゃきな子どもの心も、詩のたのしむ心も、
人を好きって思う心も、ぜんぶなくなってしまう。
みんな、何を見たっておもしろくなくなるだろうし、
世界をたのしくしてくれる子どもたちの笑顔も、きえてなくなってしまうだろう。

サンタクロースがいないだなんていうのなら、ようせいもいないっていうんだろうね。
だったら、パパにたのんで、クリスマスイブの日、えんとつというえんとつぜんぶに、
人を見はらせて、サンタクロースが来るかどうかたしかめてごらん。
サンタクロースが来なかったとしても、なんにもかわらない。
だってサンタクロースは見た人なんていないし、
サンタクロースがいないっていうしょうこもないんだから。
だいじなことは、だれも見た人がいないってこと。
ようせいが原っぱであそんでいるところ、だれか見た人っているかな?

うん、いないよね、でも、いないってしょうこもない。
世界でだれも見たことがない、見ることができないふしぎなことって、
ほんとうのところは、だれにもわからないんだ。

あのガラガラっておもちゃ、中をあければ、
玉が音をならしてるってことがわかるよね。
でも、ふしぎな世界には、どんな強い人でも、
どんな強い人がたばになってかかっても、
こじあけることのできないカーテンみたいなものがあるんだ。
むじゃきな心とか、詩をたのしむ心、愛とか、人を好きになる心だけが、
そのカーテンをあけることができて、
ものすごくきれいでかっこいい世界を見たり、えがいたりすることができるんだ。

うそじゃないかって? 
ヴァージニア、これだけはいえる、いつでも、どこでも、ほんとうのことだって。

サンタクロースはいない?
いいや、ずっと、いつまでもいる。
ヴァージニア、何千年、いやあと十万年たっても、
サンタクロースはずっと、子どもたちの心を、わくわくさせてくれると思うよ。





 ↓毎日ポチッと応援宜しくお願い致します。
   




『咳』 には様々な原因がある事は、『咳が続く時』 で触れた。


診断は難しいため、まず治療を始めてみて反応を見る事も多い、と述べた。

喘鳴が無く、咳のみの場合、『喘息発作』 なのかどうかの区別も難しく、
また 『咳喘息』 という病態もある。

特に夜間の咳の場合は、気管支収縮によるのか、痰によるのか、
鼻水が喉の奥に流れ落ちる事によるのか、などの区別は難しい。


では、『咳』が出る時にどういう治療をするか。


『武器』 としては、
『抗生剤』  『気管支拡張剤』  『去痰剤』
『鎮咳剤』  『抗アレルギー剤』
 などがある。


『抗生剤』 は、ばい菌に効く(カゼ=ウイルスには効かない)。

いわゆる 『肺炎・気管支炎』 という状態になれば高い熱が出るが、
『百日咳』  『副鼻腔炎』 などでは熱が出ない事も多い。


『マクロライド系』 と言われる苦い系統の抗生剤は 『マイコプラズマ』 にも効く。


『マイコプラズマ』 とは、
ばい菌とウイルスの中間のような病原体で咳症状が強く出る事が多い。

熱は出る事も出ない事もある。


感染絡みの咳の場合は、抗生剤の恩恵が被れる。



『気管支拡張剤』 には、
交感神経作用剤(β刺激剤)、テオフィリン製剤、などがある。


β刺激薬には、ホクナリンテープ、吸入薬などがあたる。

 『β刺激剤について』 参照


テオフィリン製剤は副作用の問題があり、小さいこどもには使い難い。

 『小児でのテオフィリンについて』 参照。


『去痰剤』 (痰切り)、『鎮咳剤』 (咳止め)は、
いわゆる 『カゼ薬』 の仲間に入っている。


カゼやばい菌などによる感染絡みの咳は、『去痰剤』 を用いて、
痰の排泄を促す事や病態改善に伴い、咳も少しずつ治まる事が期待される。


脳に作用するタイプの強い 『鎮咳剤』 は小さいこどもに使う事は少ない。



『抗アレルギー剤』 には、
『抗ヒスタミン剤』  『ロイコトリエン受容体拮抗薬』 などがこれに含まれる。


特にアレルギー的な要素の強い咳の場合、
オノンなどの 『ロイコトリエン受容体拮抗薬』 は良く効く。

副作用も極めて少ない。

 『ロイコトリエン受容体拮抗薬について』 参照。




さて、夜間の咳が続くこどもが受診されたとする。

熱があれば、感染絡みの咳である。

感染絡みの咳は昼も夜も出る事が多い。

当然夜の方が若干多くはなるが、その差は少ない事が多い。


アレルギー的な咳の場合、
夜間・朝方という時間帯、運動時・はしゃいだ時に、特に多く出る事が多い。

過去に同様なエピソードを持つ事が多い。

いつものカゼの時より熱が続く、咳が多い時にはばい菌を疑い、
『抗生剤』 を飲んでもらう。



ところが、初めてこんなに咳が続く、
家族・本人にアレルギーがはっきりしない、熱も無い、

となると、なかなか診断は難しい。


そうなると、上記の薬を試してみて、咳の反応を見るのだが、
全部飲んだら何が良かったのか分からない。

また小さいこどもは、薬自体も苦手である。



カゼの咳なら 『去痰剤』 位で待てば治る。

ある意味、『時間薬』 であり、薬を飲まなくても治る病気とも言える。


気管支炎などのばい菌などによる痰の咳なら、
『抗生剤』 『気管支拡張剤』 『去痰剤』 『鎮咳剤』 などで治療すれば、
少しずつ咳は改善する。


それで、なかなか治ってこない時に 『抗アレルギー剤』 を追加する。

アレルギーによる咳の場合だけでなく、
気管支炎などで既に気管支が傷んでしまって、
気管支のむくみがあるような場合、

『抗アレルギー剤』 による抗炎症作用・気管支拡張作用は効果が高い。

『抗アレルギー剤』 『気管支拡張剤』 が効くから 『喘息』 という訳では無い。






乳幼児健診をしていて聞かれる事が多いのは、
『卒乳』、『指しゃぶり』、などについてである。

『指しゃぶり』 をするこどもの親御さんが、
『歯並びが悪くなる』 『ずっと続く』 『ストレスがある』 などを心配して、
質問してくる事が多い。

今回は、『指しゃぶり』 についてである。

-----------------------------------------------------------------------------

疲れたり、精神的に緊張していたり、寝る前のぼんやりしている時に、
指をしゃぶる事が多い。

指しゃぶりをしているこどもの年齢別比率
 1才6カ月  19.2%
   3才   10.0%
 3才6カ月   7.8%

           『1才6カ月児歯科健診に関する研究』 小児歯科保健新書


大抵のこどもは、3歳位までに指しゃぶりを卒業している。


では、実際、『指しゃぶり』は歯並びに影響するのか?


3才位までなら指しゃぶりをしていても心配ないと言われている。


『3才』 まではまだ乳歯の段階であり、乳歯の歯並びに多少の問題が発生しても、
永久歯に影響する事は稀である。


指しゃぶりをしている間はこのような悪い歯並びの状態でいるが、
指しゃぶりをやめて、口の周りの筋肉・舌の働きが正常になってくれば、
正しい歯並びに戻っていく。


しかも、3歳頃までの指しゃぶりは発達過程の一過性のものであり、
自然になくなっていく。


しかし、なかには、4才を過ぎても指しゃぶりをしているこどもが居て、
永久歯が生える直前まで指をしゃぶっていると、
永久歯の歯並びに影響が出る可能性がある。


こどもによって個人差はあるが、一般的に6才頃から徐々に永久歯が生え始め、
12-13才あたりですべての歯が永久歯に生えかわる。


歯並びに悪影響を及ぼさないためには、
指しゃぶりが許されるのは4才位までだろう。


永久歯が生え始める5-6才になっても、指しゃぶりが続いている場合は、
早急にやめさせる必要がある。

乳歯と違い、永久歯の歯並びは矯正の治療をしない限り、
歯並びが治る事は殆ど無い。


具体的な症状としては、

奥歯はかみ合うのに、前歯がかみ合わなくなる。
上の前歯を中心に極端に前に出てしまう。
歯並びがデコボコになる。
うまく唇を閉じることが出来なくなる、    などである。


4-5才を過ぎても頑固に指しゃぶりを続けている場合、
やめさせるには時間がかかる。


『3-4歳の指しゃぶりは子供の失業状態のときにおこる。
 禁煙が大人に難しいように、指しゃぶりをやめる事はこどもには難しい。
 体罰を加えたりするのは、一番悪い。
 親が指しゃぶりについてとやかく言う事が、治るものも治り難くする』
                              松田 道雄 『育児の百科』


無理やりやめさせようとすると逆効果になり、
ますますやめられなくなる場合が多い。

指しゃぶりのかわりにタオルを強くしゃぶるようになる、
他の物をしゃぶるようになる、ようでは、
歯並びに悪影響を及ぼす事は変わらない。


例えば、眠い時にしゃぶるなら、しゃぶるスキを与えないように、
寝る寸前までお話を聞かせてあげるとか、他の物で興味をひく、などする。


また、なかなかやめられない『指しゃぶり』 は、
子どもの不安・寂しさに原因がある事もある。

その不安・寂しさを解消する事でやめれる場合もある。


典型的な例は、2人目の子が生まれた途端に
上のこどもの指しゃぶりが出てくるような場合である。

いわゆる 『赤ちゃん返り』 の一種であるが、
この場合は、大人が下の子に注目し過ぎて上のこどもが寂しくなったためであり、
上のこどもの不安・寂しさを取り除くべく、下のこどもが寝ている間などに
極力時間を作って、一緒に遊んであげる、お話を聞いてあげる、などと、
こどもをストレスから解放してあげる工夫が必要である。


『ヨシダ歯科』 のHPに面白い方法が載っていた。
 http://www.ydo.or.jp/ 


例えば、右手の親指をいつもしゃぶっている、まさる君がいたとする。

まさる君には、『まさる君』 という人格とは別に、
『右手の親指』 という別の人格がいると信じ込ませる。

指をしゃぶるまさる君が悪いのではなくて、
まさる君のお口に勝手に入ってくる右手の親指が悪いのだと信じ込ませる。

具体的にはこう言い聞かせると良い。

『この指が悪いんだね』   
     (右手の親指を持ちながら)

『もうまさる君のお口に入ってきては駄目だよ』
     (右手の親指に話しかける)

『本当に悪いおゆびだね』 
     (ここでピシャンと親指を軽くたたきます。そしてまさる君に同意を求める)

『今度からまさる君のお口に入ってくるのはやめてね』
     (少し大きな声で親指に話しかける)

この時、重要なのはまさる君に同意を求めることだそうだ。

この方法で殆どは指しゃぶりを中止させることが出来るらしい。





 ↓毎日ポチッと応援宜しくお願い致します。
   




今回は、なかなか難しい 『かんしゃく』 についてである。

------------------------------------------------------------------------------

『かんしゃく 癇癪』 とは、辞書には、
『ちょっとしたことにも感情を抑えきれないで激しく怒り出すこと』、と書いてある。


こどもは自分で上手く出来なかったり、言動を止められたり、
要求が叶えられないと、泣きわめいたり、物に当たったり、人を叩いたりする。


ひどい時には、のた打ち回ったり、頭を強くぶつけたり、
泣き叫んだ後に泣き入りひきつけを起こしたりする。


かんしゃくはこどもにはよくある事で、
1歳位から現れ始め、2歳代で最もよく現れる。


3歳半頃から段々少なくなってきて、普通は5歳を過ぎると、
我慢する事や社会性が発達し、あまり見られなくなる。


ただ、4歳頃からは、言葉能力の発達に伴い、
『バカ』 『死んじまえ』 と汚言を呈したり、憎まれ口を聞くなど、
言葉を使って怒りを解消する。


かんしゃくは、
こどもの自立心や意志が順調に発達している証拠であり、
その程度にこどもによって大きな差はあるが、
どの子にも発達過程で現れてくる行動であるから、
何ら心配は要らない。



こどもには、いろんな欲求があるが(積み木を積みたいが上手く積めない、
玩具が欲しい、大人から見れば危ない事をやりたがる、など)、
その全てを満足する事は到底出来ない。

そのため、苛立ちが生じるが、怒りをコントロールしたり、言葉で発散したり、
我慢する事が出来ず、直接全身で訴える。


眠気、疲労、空腹、体調不良、なども引き金となる。


こどもがかんしゃくを起こした時、
大声で叱ったり、『もう知らない』などと突き放したりする親が居るが、
そうすると、こどもはかんしゃくがおさまるどころか、ますます泣きじゃくったりする。


こういう時は、むしろ少し放って置いた方が良い


そして、少しおさまったら抱っこして、
『悲しかったね』 などと穏やかに話しかけてあげる。


こどもの興味を引きそうな事や物を話題にして、
気分転換を図るのも良い。



親御さんによっては、かんしゃくを鎮めようとして、こどもの要求を聞く事がある。

そうする事で、確かにその場のこどものかんしゃくはおさまるが、
長い目で見ると、我慢する力が育たず、幼児期後半になっても
欲求が叶えられないとかんしゃくを起こす子になってしまう。






 ↓毎日ポチッと応援宜しくお願い致します。
   




『こどもの叱り方』 に続いて、こどもの褒め方について、である。

こどもを良くするには、叱るよりも褒める方が効果がある事が多いが、
褒める事は叱る事より何倍も難しい。


『こどもの褒め方②』 も参照。




 ↓ クリックで救える命もあります。クリック宜しくお願い致します。
    

----------------------------------------------------------------------------

こどもの褒め方


①すぐにこどもに伝え、褒める。
こどもの良い所を見つけた時、良い事をした時は、気付いた時に、すぐに、
具体的に、こどもに話し、褒めるようにする。



②過去形で褒める。
『とても優しくなったね』 『最近、随分やる気になったね』 などと、過去形で褒める。



③前向き(ポジティブ)な言葉かけを行い、
 否定的(ネガティブ)な言葉は使わない。




こどもは親の言葉で作られる。



『あんたなんて嫌い』 『お前なんて産むんじゃなかった』 などは禁句。

『優しい子』 『お利口』 『正直な子』 などはこどもを伸ばす。

『鈍い子』 は 『慎重な子』、『慌てもの』 は 『積極的な子』、
と表現を変えれば、何でも褒め言葉となり、こどもにやる気を起こさせる。


例えば、テストの結果が悪かった時は、

『一生懸命やったのに残念でしょう』 
『でも○○ちゃんは本当は算数得意だからね』 

と、こどもの気持ちを汲んで話すと、こどもに次は出来るというイメージを与える。



④こどもが夢中になっている事や好奇心を伸ばす。
 結果でなくやったこと・過程を褒める。


こどもが母親の絵を描いて持ってきたとする。小さい子なので耳と口が描けてない。

『これお母さん?耳と口が無いわね』

と、母親は正しい事を教えようとする。

でも、こどもにとっては、それが精一杯の、満足出来る母親の絵である。

『これお母さん?嬉しい。よく描けたわね』

と、結果で無く、こどもがした行為自体を褒める。


こどもは嬉しくなり、もっともっとお絵かきをするようになる。


こどもが好奇心で何かを一生懸命やっている時は、
それが親から見れば取るに足らない事でも、『何をしているの?』 と、
こどもの夢中になっている事、好奇心を持っている事を積極的に聞く態度が
こどもを伸ばす上で重要。



⑤達成感を与える。
こどもが何かした時は、結果が思わしくなくても、『よくやった』 と褒めて、
こどもに出来るだけ達成感を与えるようにする。


最初から何でも上手く出来る子は居ない。
こどもは少しずつ良くなっていく。

興味があれば、やる気があれば、段々と良くなる。




日本小児医事出版社 『心と体の健診ガイドー幼児編ー』より抜粋。一部改変。






大抵の親御さんにおいては、こどもを褒める事より叱る事の方が多い。

こどもを良くするには、こどもを認め、
褒める方がはるかに効果がある。


小さい子に対しては、基本的に叱る事など必要無いのかも知れない。

ただ、しつけと教育のために時には叱らなければならない事もあり、
叱る事、褒める事、をバランス良く行う必要がある。

こどものしつけに重要なのは、
こどもの親への信頼感、親が味方である、
信じられている、愛されているという、
安心感・自信を持たす事
 である。

 『しつけ』 『しつけが上手くいく秘訣』シリーズも参照。

-----------------------------------------------------------------------------


こどもの叱り方





①感情的にならない。

叱る時は腹を立てて怒らない、『怒る』と『叱る』の区別を充分に付けてから叱る。
感情的に怒っても、こどもは傷付き、不愉快になり、反抗的になるだけである。




②毅然とした態度で、簡潔に。

叱る時は毅然とした態度で、具体的に、簡潔に事実だけを伝える。

『そういえば、この前も・・・』 などと、次から次へと過去の悪い事を持ち出しては、
こどもは話を聞く気持ちになれない。




③『私』を主語にして親の思いをしっかりと伝える。

家庭教育研究所の加藤氏の方法であるが、
こどもが素直に親の主張を受け入れてくれるように、
次の6つの要素を加えて、穏やかに話す。


①主語を私にする。
②事実をはっきりと忠実に伝える。
③それが親の自分にどういう影響があるか?
④親が今、どんな思いでいるか?
⑤それに対するこどもの気持ちを聞く。
⑥こどもが聞いてくれた事に感謝の気持ちを伝える。


例えば、こどもが食事中にテレビを見ながらダラダラと食べている時に、

『テレビなんて見てないで早く食べなさい』

と叱るのが普通だが、これではいけない。


『お母さんは○○ちゃんがテレビを見ながら
ゆっくりご飯を食べていると、
後片付けが出来なくて困ってしまうの。
○○ちゃん、どう思うかな』
   と尋ねる。


『それじゃ早く食べるよ』、  『○○が終わってから』 

などと、こどもが返事をしたら、どんな答えをしても、

『お母さんの話を聞いてくれてありがとう』

と感謝の気持ちを伝える。


これでこどもは親の気持ちが分かり、だんだんと行為を改めるようになる。




④した行為を叱り、こどもの人格を傷付けない。

繰り返ししてはいけない事をしても、
『悪い子』 『馬鹿、何回言ったら解るの』  などと叱ると、
こどもは自分はそんな子だと思うだけで、そのような子になってしまう。




⑤叱る前にこどもの気持ちをくむようにする。

友達と遊んでいて、友達がこどもの玩具で遊ぼうとしたので突然ぶってしまった。

『駄目、仲良くしなさい』 と叱るよりも、
ぶたれた友達に『痛かったでしょう、ごめんね』 と話した後で、こどもに、
『その玩具を貸したくなかったのね。でも、ぶつと○○ちゃん痛いでしょう』 と話す。



このようにこどもの気持ちをくみながら、絶えずこどもの味方である事を伝えると、
こどもは親の困る事をしなくなる。




日本小児医事出版社 『心と体の健診ガイドー幼児編ー』より抜粋。一部改変。




 ↓毎日ポチッと応援宜しくお願い致します。
   





NHKの医療崩壊に関する番組の放送予定である。


『日本の、これから 医療 安心できますか?』

10/14(土) 19時30分~ NHK総合
http://www.nhk.or.jp/korekara/


ここで、番組制作のために一般の人からの意見を募集している。


『病院勤務医の過酷さ』『医局』について『当直』について
などの記事を参考にして欲しいが、『医療』 は切羽詰った所に来ている。

特に、『医師不足』 が非常に問題である。

 『医師不足①』『医師不足②』 参照。



その質問であるが、

Q1) 病院の医師が、過酷な勤務などの理由から次々と病院を辞める
    「医師不足」が起きています。
    あなたは不安に思うことはありますか?
    また、実際に困った経験はありますか?
 
Q2) 病院の医師が不足して、小児科や産婦人科などが閉鎖されたり、
    夜間の当直が困難になり救急対応ができなくなるケースが起きています。
    こうした事態を、どうすれば改善できると思いますか?
 
Q3) 病院で働く勤務医が不足するなかで、
    過酷な勤務に耐えかね病院を辞めて開業する医師が増えています。
    これをどう思いますか?
 
Q4) 日本の医療費は高齢化などにより増大は避けられないと言われています。
    国は財政悪化を理由に医療費を抑制する方針を打ち出していますが、
    医療にもっと税金を投入するべきだという声もあります。
    あなたはどう考えますか?
 
Q5) お金を払えば質の高い医療サービスを受けられるようにするなど、
    病院経営に市場原理を導入すべきだという意見があります。
    競争によって医療費を抑えることができ質の悪い病院が淘汰される一方で、
    お金のある・なしで受けられる医療の格差が広がるという指摘もあります。
    あなたはどう思いますか?
 
Q6) 今の医療に望むことは何ですか?

Q7) ご意見を自由にお書きください。

Q8) 政府は医療費を抑制するため、高齢者医療の見直しを行っています。
    まずは「社会的入院」の削減。
    実際に長期間病院にいられないお年寄りが出始めています。
    また今後は、終末期医療にかかる医療費の抑制も検討課題となっています。
    あなたは高齢者にかかる医療費の抑制を進めるべきだと思いますか?


是非、思った事、感じた事を意見して欲しい。






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。