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先日 『電話』 の応対にこどもが出た時の話である。

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『検査結果』 が出るのに少し時間がかかる事がある。

本当は再度外来に受診して頂き、結果をお話しする方が良いのだが、
向こうもこちらも何となく煩わしくて、電話で結果をお話しする事もある。



ある日、患者さんの家へ結果を話そうと電話をした。



親が近くに居なかったのか、電話にこどもが出た。



4-5歳のこどもだろうか。





こども  『もしもし・・・・・』










『もしもし、おかあさん、いる?』










こども   『・・・いらない』







あ、そう・・・・。





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早産の赤ちゃんに起き易い 『動脈管開存症』 についてである。

成熟児でも、生まれつきの心臓の病気として、見つかる事もある。

なかなか字で書くと、心臓の病気を説明するのは難しい。
実際の説明では、絵を書きながら話している。

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母親のお腹にいる赤ちゃんは、母親の胎盤も含めて体の血液循環を行っている。

赤ちゃんは、母親のお腹の中にいる時と生まれた後では血液の流れが異なる。


胎盤からの血液は既に酸素が充満されていて、お腹にいる赤ちゃんは、
自分の肺に血液を送る必要がない


つまり、肺動脈の血液は直接、大動脈へと流れていく。

この肺動脈と大動脈を結ぶ太い血管を 『動脈管』 という。


お腹の中では、
心臓(右心室)→肺動脈→動脈管→大動脈→全身、または卵円孔を通り、
右心房→左心房→左心室→大動脈→全身、と血液は流れる。


出生後は、
心臓(右心室)→肺動脈→肺→肺静脈→心臓(左心房→左心室)→大動脈→全身、
と血液は流れる。



 『動脈管開存症』の図
 東大病院小児集中治療室(PICU) 参照
 http://picu.umin.jp/pda_page.htm


出生後、肺での呼吸が始まると循環が変化し、動脈管の役割は無くなり、
通常は、出生後1-2日で自然に閉じる


この閉じるはずの動脈管が開いたままになるのが 『動脈管開存症』 である。

早産児では、出生後もこの動脈管が開いたままで、閉じ難い事がある。

成熟児の場合、『動脈管開存症』 単独の異常の場合もあれば、
何か他の先天性心疾患を合併している事もある。


『動脈管開存症』 が続くと、大動脈から全身に送られるはずの血の一部が、
動脈管を通って肺動脈へ逆流し、肺へ流れ込んでしまう。

このため、肺へ行く血液が多くなり、肺に負担がかかる


肺と心臓をグルグル廻る血液が多くなる。


いわゆる、『心不全』 の状態に陥る事になる。


また、全身への血液が減れば、内臓への血液も減り、尿量低下、なども来たす。

肺への血流が多い状態が持続すると、
肺動脈圧が上昇し肺高血圧症、肺出血、などを来たす。


肺動脈に逆流する血液の量が多いほど肺への負担が増すので、
動脈管が太いほど早く重い症状が現れる。


動脈管が細く、軽症であれば症状も軽く済む。


『動脈管開存症』は心臓超音波検査で確定診断がつく。
動脈管の太さ、心不全傾向かどうか、なども評価出来る。


動脈管の程度により、『薬物療法』か、『手術』か、を選択する事になる。


『薬物療法』 では、まずは水分制限、利尿剤等で治療を行うが、
それでも閉鎖傾向を示さない時には、インドメサシンという薬を使用する。

インドメサシンを使用した多くの症例において、
9割程の赤ちゃんで動脈管の閉鎖または症状の改善を認めたとの報告がある。

今では、一般的に広く認められた治療である。


しかし、未熟な赤ちゃんに使用するため、血糖値が下がる、腎臓への負担、
出血しやすくなる、などの副作用も報告されている。


インダシンの使用にもかかわらず動脈管が閉じなかったり、副作用の危険性が高く、インダシンが使用出来ない場合は、動脈管をしばる 『手術』 を行う。


手術は比較的危険性が少なく最も確実な方法である。
動脈管は心臓の外の血管のため、手術には人工心肺装置は必要ない。






『低出生体重児』 についての続きである。

分類については、『低出生体重児 分類』参照。

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低出生体重児、早産児は、体の様々な臓器・機能が未熟な事が多く、
様々な合併症を起こし易くなる。


生まれてすぐから数日の間には、新生児仮死、
呼吸窮迫症候群動脈管開存症、低体温、低血糖、乏尿(尿量が少なくなる事)、
電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、など)、などが起こる事がある。


また、その後、生後数日から数週間にかけて、
無呼吸発作、貧血、黄疸、などが起こる事がある。


体が小さく、また、妊娠後期に母親から赤ちゃんに、
IgG(ばい菌・ウイルスを倒す抗体)は移行するため、早産児では、
免疫力が弱く、重症感染症にかかりやすい。


口からミルクを飲む事は、34-35週 にならないと出来ない。
それまではチューブによりミルクを胃に流し込み、栄養をつける。

『未熟児網膜症』 がみられることもある。


特に超低出生体重児や極低出生体重児でこれらの合併症が起こる事が多く、
34週以上、1800g以上で生まれた赤ちゃんでは、問題になる事は少なくなる。


最近、日本の多くの施設の成績では、
超低出生体重児でも80%以上の赤ちゃんは救命出来るようになっている。

しかし、当然、在胎週数が小さくなればなるほど未熟性が強くなり、
後遺症の可能性・死亡率も高くなる。

超低出生体重児の1割に脳性麻痺、2割に精神遅滞がみられるといわれている。


低出生体重児になる原因だが、
早産(予定日より早く生まれてしまった)の赤ちゃんと、
子宮内での発育が遅れた・悪かった赤ちゃんに大別される。


早産の原因

妊娠(母体)の異常、例えば、妊娠中毒症、胎盤異常(前置胎盤、胎盤早期剥離)、
感染症(、腎炎、結核、梅毒)、など。

その他、子宮内感染、子宮の形の異常、張りやすい子宮・体質、
妊娠中の生活(過労、不摂生)、母親の年齢(若年または高年)、なども影響する。


子宮内胎児発育遅滞(IUGR)の原因

妊娠中毒症、多胎妊娠(双子や三つ子など)、母親の喫煙・栄養不足、
児自身の異常(子宮内感染、奇形)、など。



『呼吸窮迫症候群』、『動脈管開存症』、『無呼吸発作』、『未熟児網膜症』、
などについては、別項参照。





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