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RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus、RSV)は、
主に1歳未満の乳児における肺炎や細気管支炎等の下気道疾患の
主要な原因ウイルスである。

RSウイルス一般については、『RSウイルス感染症について』 参照。

『早産児』、『慢性肺疾患等の慢性呼吸器疾患の乳児』、
『先天性心疾患を有する乳児』 においても重症化し、
これらの乳幼児におけるRSV感染はしばしば致死的な経過を辿る。

今回は、その 『RSウイルス』 に対する抗体、『シナジス』 についてである。

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『シナジス』 はRSVに特異的に結合するヒト化モノクローナル抗体である。

『シナジス』 は 『ワクチン』 ではなくて、
ウイルスをやっつける 『抗体』 そのものを筋肉注射する事で感染を防ぐ、
もしくは、感染しても重症化を防ぐ。

RSウイルスに対する 『ワクチン』 はまだ開発されていない。


注射による副作用は、殆ど無い。


しかし、
薬が非常に高価(1本=10万円前後、体重によっては2本以上使用)である事、
体に 『抗体』を作らせる通常の 『ワクチン』 とは異なり、
『抗体』 そのものを注射するため、毎月1回の筋肉注射が必要となる。

そのため、普通の乳児への使用は認められておらず、
早産児、肺疾患や心疾患を持った乳幼児に限って使用されている。


日本小児科学会では、『シナジス』 の適正な使用を目的として、
使用に関するガイドラインを作成している。


適応としては、以下の新生児・乳幼児である。


RSウイルス流行期(大体11月から2月、病院により10月から3月まで差がある)に、

・在胎期間28週以下の早産で12ヶ月齢以下の乳児、
・在胎期間29-35週の早産で6ヶ月齢以下の乳児、
・過去6ヶ月以内に気管支肺異形成症(慢性肺疾患)の治療を受けた
 24ヶ月齢以下の乳幼児
・24ヶ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の乳幼児


副作用も殆ど無く、ワクチンと同じ日にも注射出来る。


注射するデメリットは無いが、
『毎月の筋肉注射』のため、痛い、小さい乳児でしかも時期も時期なので、
面倒、カゼをもらう危険、などが引っかかる点である。




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『報告とお礼』です。



9月23日朝の時点での、

   にて、『健康と医療(全般) Ranking』 のカテゴリーで

初めて 50位以内 になりました。


ギリギリなので、またすぐ50位以下になっちゃいそう・・・。
『総合Ranking』 では、何位かも解らなく、全く話になりませんが・・・・。


それでも、少しずつ皆さんに読まれてきたようです。


  応援ありがとうございます。



今後もぼちぼちと、また頑張っていきます。

これからも御応援、御助言、御指導、など宜しくお願い致します。



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けいれん発作は、見た目に派手で、御家族の方は命の危険を感じる。

発熱に伴うけいれんの多くは、『熱性けいれん』 という事が多い。


熱性けいれんについては、『熱性けいれんについて』 を参照。

今回は、『けいれん時の対処法について』、である。

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単なる熱性けいれんのみで頭に障害が残る事は無く、
けいれん時間が長い、髄膜炎・脳炎によるけいれん
誤嚥による窒息、など重症な病気の場合に危険がある。


はじめての熱に伴うけいれんの場合、
単なる熱性けいれんか、髄膜炎・脳炎か、しっかり判別しなければならない。


そもそもけいれんの症状としては、

・意識が急に無くなる。
・白目をむく(眼球上転)、目が一方を向く(偏視)、一点を見つめる(凝視)。
・顔色が悪くなる・唇が青紫になる(チアノーゼ)。
・全身が硬直する、手足がピクピク・ガクガクと周期的に震える。

などが多い。


通常は数分でおさまり、大きな発作の場合、その後寝てしまうことが多い。

意識があり、小刻みに震えているものは高熱による悪寒戦慄の可能性があり、
震えが手で押さえて止まる のは悪寒戦慄である。


意識があるが口や手など体の 一部分のみ が無意識に動いてしまう(単純部分発作)、
一瞬のみ意識を失う(欠伸発作)、ようなけいれんもある。


赤ちゃんの場合は、同じような動きを繰り返す
例えば、変な目つきで、手を羽ばたかせるのを繰り返す、クロールのような手の動き、
自転車のペダルをこぐような足の動き、を繰り返す、というけいれんが多い。


けいれん時の対処としては、

 ①けいれん自体はすぐにそれのみで危険というものではないから、慌てない。
   子どもの体を揺すらない。
 ②子どもを傷つける恐れのあるものが側にある場合は、遠ざける。
 ③口の中の損傷、窒息の恐れのため、割りばし、タオルなどを絶対に
   口に詰め込まない。
 ④抱きかかえると喉がしまるので、静かに寝かせる。
   呼吸しやすいように衣服を緩くする。
 ⑤けいれん発作の性状(持続時間、眼球の位置、チアノーゼの有無、
   けいれんの部位・左右差、けいれん後の状態、等)、
   発熱の有無、などを観察する。
 ⑥顔を横向きにして、嘔吐しても気管に吸い込まないようにする。
 ⑦過去に痙攣を起こしている場合はダイアップ座薬などの再発予防に配慮する。


緊急に受診が必要な状態は、

  a. けいれん発作が10分以上続く時。
  b. 短い間隔でけいれん発作が繰り返し起こる時。
     1日に2回以上起こす場合。
  c. 半身のみ、身体の一部のみ、左右差・部分差があるけいれん発作。
  d. 初回のけいれん発作、特に1才未満の場合。
  e. 意識障害、麻痺、等の他の神経症状を伴う時。    

である。


このような場合は、けいれんが長引く、けいれんを繰り返す可能性が高く、
脳炎・髄膜炎なども考えなくてはならない。





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熱がある時にお風呂に入って良いですか?


よく聞かれる質問である。


まさに現在発熱中の時、食欲が無い時、元気が無い時、
などには入浴は避けた方が良い。


発熱時に入浴を避ける理由は、裸が寒い・湯冷めする、というよりは、
入浴により体力を奪われる、からである。


発熱時には汗もたくさんかくので、入浴は避けても、蒸しタオルで拭いてあげる、
サッとシャワーをあびる、などはしてあげても良い。


熱が下がればお風呂は構わない。


ただ、『湯冷めするから』 といつもより熱いお風呂などにはせず、
少しぬるめにした方が体力の消耗は避けられる。


咳、鼻水が出る時には、入浴することで気道が加湿され痰が出やすくなる事もある。


肌の弱い児、湿疹の出やすい児は、入浴出来ないと湿疹がひどくなる事も多く、
こまめに拭いたり、シャワーを浴びたりさせた方が良い。



発熱時の対処方法については、『発熱時の対処法』 参照。




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『ステロイド』 と聞くと、少なからず 『ステロイドは怖い』、
と強く拒否反応を示す親御さんが居る。

『ステロイド軟膏の使い方』『小児での吸入ステロイドについて』 などでも、
ステロイドの使用法については触れているが、

ステロイドは使い方次第で薬にも毒にもなる。

今回は 『ステロイド』 について、である。

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ステロイドはもともと身体から出ているホルモンであるが、
その使用量を増やせばどんな人にでも100%副作用が出る薬である。

つまり、未経験の医師が多量に投与した時、
医師の指示を守らずに患者が勝手に大量に使用した時など、
使い方を誤れば当然副作用が出てしまう。

しかし、もともと体の中にあるものなので、
医師の指示のもと、適切に使えば副作用は出ない。

ただし、自己免疫疾患など病気の種類によっては、
病気自体がなかなか 『たちが悪くて』、
多少のステロイドの副作用を覚悟して大量に使わなければならない場合もある。


ステロイドの副作用には、
ステロイドホルモンが多過ぎてホルモン作用自体で出る副作用、
ステロイドの免疫抑制作用による副作用、
ステロイドを外から多く入れる事で副腎がサボってしまう副腎抑制による副作用、
などがそれにあたる。


医者も、どの種類のステロイドを、どれ位の量、どれ位の期間使用すると、
どんな副作用が出るか、分かっているから注意して使っている。


ステロイドはよく『自動車』に例えられる。


自動車自体は便利で、快適である。


しかし、乗り方を誤れば交通事故を起こす。

自分が正しい乗り方をしていたのにも関わらず、
ぶつけられたという場合については今は言ってない。


初心者が運転したり、免許を持ってなくて運転したり、飲酒運転したり、
スピード出し過ぎたり、そういう風に誤った乗り方をした場合は、
特に事故を起こす確率が高くなる。


患者さんが勝手に使えば無免許運転、
ステロイドを必要以上に使えばスピード違反、
薬の認識が無くて使えば飲酒運転、
という具合である。


では、『交通事故を起こす』からと言って、
自動車に乗らないと言い張る人は殆ど居ない。



自動車の便利さを皆知ってるからである。


意地を張って自分は絶対に自動車に乗らないとしたとして、
遠くの目的地に対しいつかには着くであろうが、
どれだけ時間が掛かるか分からない。


『ステロイドは恐いから使わない』と言う人は、
自動車の便利さを一切認めず、
決して自動車に乗らないと言い張ったり、
何10㎞、何100㎞も自動車無しで移動しようとする人と
同じである。



ステロイドを使わない事で、治らない、もしくは、
そのうち治るが相当時間が掛かって余計に不利益になる、という事態になる。


ただし、違う見方をすれば、
歩いて行く方が近い・早いのに、わざわざあえて
自動車に乗ったりする必要も無いので、
ステロイドを使う必要が無ければ使うべきではない。



特に、喘息に対する吸入ステロイド、ステロイドの塗り薬などは、
使用法を誤らず、普通の使い方をしている限り、副作用が出る事は無いので、
医者の指示に沿って安心して使って欲しい。





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『薬』 には、抗アレルギー剤、けいれん止め、抗生剤、などのように
『病気そのものを治すための薬』 と、
カゼ薬、解熱剤のように 『症状を和らげるための薬』 がある。


『症状を和らげる薬』 なら 『飲めれば飲む』 といったスタンスで良いが、
『薬を飲まないと治らない』 といった場合、薬を飲ますのに苦労する。


さらに、定期的に時間通り飲んで血中濃度(血液中の薬の濃度)を保つ薬なのか、
飲めば飲んだだけ飲んだ時に効く薬なのか、という違いもある。


実際、多くの薬は、毎食後とか、朝・夕食後などと出されているが、
食後に必ず飲まなければいけないという薬は少ない。


抗けいれん剤、免疫抑制剤などの 『血中濃度を保つ必要がある薬』 は、
しっかり指示通り、定期的に飲まないといけない。


また、食事との関係では、殆どの薬は、食欲が無い場合、

食事が摂れなくても飲んで良い


ただ吐き気が強い時には、飲んでも吐くだけなので飲まない方が良い。


薬を飲む事を忘れないように、『食後』にしているだけであり、
食事との関係より、
決められた回数を確実に飲む事が大切
である。


また、1回薬を飲むのを忘れたからといって、
2回分をいっぺんにあげてはいけない


薬の飲み方、絶対に飲まないといけない薬かどうか、などは、
事前に医師に確認しておく必要がある。


実際の 『薬の上手な飲ませ方』 は、こども毎で異なり
その日の 機嫌・気分にも左右される 事も多い。

  『こどもの薬の飲ませ方』 参照。


特に薬を飲む時は 病気の時 なので飲まない事も多い。

普段からいざという時のためにこどもの好みを把握して、
薬を飲ませる方法を探っておくと良い。


粉薬が良い、水薬が良い、座薬が苦手、錠剤が飲める、などと、
飲み易い薬剤の情報をもらえると医師は大変助かる。





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こどもの薬一般については、『こどもの薬について』 参照。

ここでは、具体的な薬の飲ませ方について述べる。

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水薬・シロップ剤の飲ませ方

軽く振って中身を均一にする。

指示されている量をきちんとを測り、スプーンやスポイトなどで
頬の内側に少しずつ 垂らして飲ませる。

その後、水やぬるま湯を飲ませる。

一気に飲めるこどもならコップで飲ませても良い。



粉薬の飲ませ方

 薬を粉のまま指などにとり、薬を頬の内側や口の中の上あごに塗りつけた後、
   水分を飲ます。

 粉のままヨーグルト、アイスクリーム、ジャムなどに混ぜて飲ます。

 数滴の水または湯で溶かし、練って団子状にして口の中に入れる、
   または頬の内側に塗りつけた後、水分を飲ます。

 スプーン数杯の水または湯で溶かし、スプーンで飲ます。スポイトで飲ます。
   スポイトを使って飲ませる場合は、舌の前ではすぐ吐き出されてしまうので、
   奥歯の付近で、のどの奥へ薬が流れていくようにそっと流し込む。

 数mlの水または湯で溶かし、空乳首・コップなどで飲ます。

 数10mlのジュースなどに溶かし飲ます。


などと、多くの方法がある。

これらの内で、こどもにあった、出来そうな方法で飲ます。


ミルクに混ぜるのは、
ミルクの味が変わってミルク嫌いになる、
ミルクを飲み残して薬が全量飲めない、

などの恐れがあり、お勧め出来ない。

もちろん、薬を混ぜたジュースも飲み残さない量にする事が大切である。


ジュースの種類によっては、混ぜると余計に苦味が増す
組み合わせもあり、要注意である。

 『苦い粉薬の飲ませ方』 参照。


事前に、薬同士、他の飲料などと、
混ぜてよいかどうか、確認 しておく必要がある。


幼児以上のこどもには事前にちゃんと
薬が必要な理由を説明する。
そして薬が飲めた時は必ず褒めてあげる
 事も大切である。


『薬の上手な飲ませ方』 は、こども毎で異なり、
その日の機嫌や気分にも左右される事も多い。

特に薬を飲む時は病気の時なので飲まない事も多い。


普段からいざという時のためにこどもの好みを把握して、
薬を飲ませる方法を探っておくと良い。


粉薬が良い、水薬が良い、座薬が苦手、錠剤が飲める、などと
飲み易い薬の情報をもらえると医師は大変助かる。




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『藪医者(やぶいしゃ)』とは、技術・能力の劣った医者、下手な医者という意味。


そもそも、なぜ『やぶ』なのだろうか。


実に様々な説がある。


昔、『病気は悪霊によるもの』 と考えられていた時代には、
占い師や祈祷師が病気を治していて、
『巫医(ふい)』 と呼ばれる 『巫女(みこ)』 がそれをしていた。

その中でも田舎の巫医は 『野巫医(やぶい)』 と呼ばれ、
『当たらない・効き目が無い』 ことから、やがて 『藪医者』 の由来になった。


竹薮は少しの風(風邪)でもざわざわと音をたてる事から、
普段は誰も行かないが、『風邪』 が流行った時だけは
患者が集まり賑やかになるため。


竹薮は少しの風(風邪)でもざわざわと音をたてる事から、
ちょっとした 『風邪』 を診ても、薬を沢山出したり、検査を沢山したり、
騒々しくする先生の事。


竹薮は見通しが利かない事から、
藪を通して見るがごとくぼんやりとしか先が見えない、すなわち、
患者の病状経過がこの先どうなるのか、よく解らない、ため。


昔、『藪』先生という名医が居たらしい。
その弟子達が自分の腕は棚に上げて、
何かあると 『藪』 という名を持ち出しては得意がっていたため。




耳が痛い・・・・・。



ちなみに、徳島大学医学部の阿波踊りの連は、『竹の子連』 と呼ばれ、
まだ医学生=医者の卵、という事で、
『藪にも成れぬ 竹の子連』 という意味だと聞いた事がある。







先日、あるファミリーレストランで 『パスタ』 を食べた時の話である。



和風のパスタを注文し、少しして、店員が持って来てくれた。



『お皿が熱くなっておりますのでお気を付け下さい』




パスタが入っているお皿の下に、もう一枚、受け皿というか、お皿が付いていた。




自分の方に寄せようと、熱いから気を付けて、下のお皿を引っ張ると、







何と・・・・・・






下のお皿が熱かった。




パスタの入っているお皿は熱くない・・・。




これまた、『思い込み』 は良くない、という話であった。




どうにも疑問で店員に聞いてみた。


すると、パスタを作る場所には、お皿を暖めておく機械が無く、
そのままパスタを入れているらしい。


持って行く時に、保温の為、暖めてあるお皿に乗せて、
お客さんに出しているようだった。



まさか下のお皿が保温用なんて・・・・。



何とも効率が悪いし・・・・、見抜けなかった・・・・。





『親バカ』と『バカ親』 の記事を書いていて、ある事を思いだした。


『育児』 とは全く無縁の話で、
学生時代に部活の大会で福井に行った時の話である。

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大会終了後、『観光』 という事で、『東尋坊』 に行った。



一通り海岸を見終わって、『お土産』 を買うことにして、お土産屋に入った。



『福井といえば、カニ』 という事で、

『ワゴン』 に積んである特価品のカニの缶詰が目がはいった。





『みそかに』





3個で1000円 である。






『さすが福井』、『カニみそ』 も安い・・・・・。






喜んで 3個 買うことにした。







家に帰って、楽しみに開けてみると・・・・・・・・・






もう、気付いた人も多いと思うが・・・・・・









『味噌』 の中に僅かに 『カニ』 の身が入っている缶詰だった・・・・。





カニの絵が描いてある缶詰で、全く中は見えなかった。





確かに、『みそかに』 だった・・・・。



思い込みは良くない・・・・・と自分を戒め、慰めた。



カニみそ、食べたかった・・・・。






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『親バカ』 と 『バカ親』 は違う、と勝手に定義している。

徐々に世間に 『バカ親』 が増えてきていて、病院にもよく現れて困る事がある。


『親バカ』 と 『バカ親』 はどこが違うのか?


『親バカ』とは、

我が子可愛さのあまり、こどもの的確な評価が出来ないで、
他人から見ると滑稽・愚かに思える行動をする事、である。


そもそも、『馬鹿』とは、次のような意味がある。

①知能が劣り愚かな事。
②社会的な常識にひどく欠けている事。
③つまらない事。無益な事。
④度が過ぎる事。程度が並はずれている事。
⑤用をなさない事。機能が失われる事。


自分としては、『親バカ』は、むしろ好意的に考え、
②ではなくて、④のような意味でとっている。


『親の愛情』が並外れている、と。

『野球バカ』 『車バカ』 と同じで、
好きでそればかりしている、その事には目が無い、といった感じである。


『バカ親』 は、②の意味が強い。


違いは、『人に迷惑をかける』 『こどもに悪影響』 である。



『バカ親』 の例は、

持ち込み禁止の携帯電話を生徒から取り上げた教師に、
『基本料金を日割りで払え』 と抗議に行った親。

おもちゃを取り合う園児を見て、
『取り合うようなおもちゃを置かないで欲しい』と申し入れた親。

生まれたての赤ちゃんの前でタバコを吸う親、
自分のこどもが他のこどもを怪我させても謝りに行かない親、などもそうである。


病気の時にこどもを心配する気持ちは大切であるが、
『親バカ』 も程度を越すと、『バカ親』になる。


熱を出したこどもが大変元気なのに、
診察の順番を待てず、『すぐ診ろ』 と凄んだり、
待つのが面倒と救急車で来たり、
説明しても納得せずにこどもに苦痛が及ぶ不必要な検査を迫ったり、
・・・・などである。


自分も親であり、『親バカ』 大賛成であるが、
『バカ親』 にはなりたくないものである。



機会があれば、『親バカ』 エピソードも書きたいが。






『赤ちゃんが泣いても、『抱き癖』 がつくからすぐに抱かずに、
10分位泣かせてから抱いてね』

そういう指導をするおばあちゃん、病院スタッフ・助産師が居る。

『抱き癖』がつくわよって周りに言われて困惑・悩んでいるお母さんも居ると思う。
 

結論から言うと、『泣いたらどんどん抱きましょう』


ただし、お腹が空いてるのか、オムツ変えて欲しいのか、暑いのか、
どこか痛くないか、など泣く原因となる事を探してあげる必要はある。


今回は 『抱き癖』 について、である。

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そもそも、『抱き癖』 とは何か。

赤ちゃんをいつも抱いて可愛がっているため、抱かないと泣きやまなかったり、
むずかったりする事、である。

では、『抱き癖』 はいけないのか?
いつも抱くから、『抱き癖』 が付くのか?


『抱き癖』 のついた赤ちゃんと呼ばれる赤ちゃんは、
『抱き癖』 が付く前からよく泣く赤ちゃんの事が多い。


そもそも、生まれつきよく泣く赤ちゃんと、あまり泣かない赤ちゃんが居る。

感受性の強い赤ちゃんは、他の赤ちゃんが感じない程度の刺激を不快と感じる
のかも知れない。

表現欲の激しい赤ちゃんは、自分の不快を大声で泣く事でしめしたい
のかも知れない。

泣かない赤ちゃんははいくら抱いても 『抱き癖』 はつかない。


育児法は時代によって流行がある。

『抱き癖』 は戦後のアメリカの育児方法が取り入れられた際に提唱された、
女性の社会進出に伴う育児の人手不足を補う、
いわば 『大人の都合』 である。

これは、『自立』 ではなくて、『孤立』 である。


甘えるべき時期に、充分甘える事が出来て初めて、
赤ちゃんは『自立』をしていく。



『抱き癖が付く』というのは、
大人の都合で『困る』 というだけである。

『抱き癖』を嫌うのは、赤ちゃんが寝ている間に何かしようとする大人の発想である。


確かに泣いても抱かないと、あまり泣かない育てやすい赤ちゃんになる。

しかし、これは良い赤ちゃんではなくて、
ただ感情を押し殺しているだけの事もある。


赤ちゃんの情緒の発達に、『抱っこ』 というスキンシップ密接な関わりを持つ。

未熟児の赤ちゃんはカンガルーケアと呼ばれ、どんどん母子の接触を促し、
早期から素肌で抱っこしてもらっている。


スキンシップが足りないと、『甘え不足』により、
将来的に様々な問題が出てくる可能性がある。


抱かれないで育ったこどもの中には、
攻撃心が強くて、友達と上手に遊べないこどもが居る。
友達を押したり、おもちゃを取り上げたりする、など、
乱暴で攻撃的な性格が強くなる。


赤ちゃん時代に、嫌な気持ち、不快な気持ち、寂しい気持ち、などを、
泣いて一生懸命、お母さんや周りの人に訴えていたのに、
解ってもらえなかった、無視された、と思ってしまったからである。


『泣く事』は赤ちゃんにとって唯一のコミュニケーションの手段であり、
これが無視されると、母子の絆にヒビが入る、赤ちゃんが殻に閉じこもる、
事は容易に想像出来る。


『抱っこ』で泣き止むのには、安心感という精神的なものだけではない。

赤ちゃんはミルクを飲む時に空気も一緒に飲んでしまうが、
ゲップが出難い赤ちゃんだと、胃に空気が溜まる事になる。
『抱っこ』する事で胃の下付近に溜まった空気が上に上がり、ゲップが出易くなる。
ゲップが出なくても自然に空気が抜け易くなる。

腸のガスの位置が動いて、楽になる事もある。


抱いてやりたい気持ちにかられながら
抱っこを我慢する事に何の意味も無い。



しかし、赤ちゃんが1人でスヤスヤ眠っているのに、
自分がただ抱きたいからと無理に抱っこしたり、
1人で楽しそうに遊んでいるのに抱っこしたり、というのは駄目である。


幼児でも、泣いたり、眠かったり、疲れたり、そういう時は、
どんどん抱っこしてあげた方が良い。


とはいっても、泣き始めたら常にすぐ抱く、なんて事は困難である。


赤ちゃんが泣く事にイライラしたり、泣き過ぎる事を嘆いたりしないようにして欲しい。

これは、『抱く』よりも、もっともっと難しい。





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段々マニアックになるが、今回は 『赤ちゃんの呼吸障害』 についてである。

親御さんが判定したり、気付いたり、という事は、まず無いと思うが、
こんな風に呼ばれる、こんな感じの症状があると言う位で見て欲しい。

実際の赤ちゃんの呼吸障害の病気については、別項を参照してもらう。

赤ちゃんの呼吸障害は小児科医でも、新生児医療に慣れていないと、
なかなか重症度の判定は難しい。

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多呼吸  たこきゅう

呼吸が速くなる・呼吸数が多くなる事を言う。

赤ちゃんでは通常1分間に30-40回と、もともと成人の倍の呼吸数である。
1分間に60回以上の呼吸数の時、多呼吸と判定する。

新生児は、肺の換気面積が少なく、成人の約1/2である。

また、呼吸筋の発達が未熟であり、肋骨の走行も平行であるため、
1回換気量を増加させる事が困難である。

そのため、呼吸障害時には、少ない1回換気量を補うため、
呼吸数を増加させる事になる。

『喘息発作』などでも多呼吸は起こるが、学童では30-40/分以上である。



陥没呼吸  かんぼつこきゅう

前胸部、胸骨の下、の辺りが息を吸う時(吸気時)に、
苦しくてへこむ(陥没する)呼吸の事を言う。

赤ちゃんは胸郭が柔らかいので陥没呼吸は起きやすい。



呻吟  しんぎん

息を吐きだす際にうめくような音を出す事である。

息を吐く時(呼気時)に声帯を狭くするために聞こえる音で、呼気時に口をすぼめて気道を狭くする事で陽圧をかけ、肺が潰れない・しぼまないようにする。



尾翼呼吸  びよくこきゅう


吸気時に鼻の穴(鼻孔)を広げて一生懸命に空気を吸おうとする事を言う。

新生児の呼吸は生後1ヵ月頃までは鼻呼吸が主である。

これは経口哺乳時にも呼吸が出来るという新生児特有の利点であるが、
鼻は狭く、口呼吸に比べ、呼吸障害時には不利である。

そのため、少しでも鼻腔を広げようと吸気時に鼻を大きく開かせようとする。


その他、口唇のチアノーゼ、全身皮膚色の不良、などを呈する。



チアノーゼ

皮膚が青みがかった色になる事である。

肺での酸素化が充分でないため、血液中の酸素の濃度が低くなる事で起こる。

血液は酸素を組織に送っている。

赤血球中の『ヘモグロビン』という物質のうち、
酸素と結合したものを 『酸化ヘモグロビン』 、
酸素を離したものを 『還元ヘモグロビン』 という。

酸素の供給が少ないと 『還元ヘモグロビン』 が増える事になる。

チアノーゼの本質は血液中の 『還元ヘモグロビン』 の増加による。

『還元ヘモグロビン』 の増加により血液は黒っぽくなり、
皮膚のチアノーゼが現れる。

皮膚の色にもよるが一般に 『還元ヘモグロビン』 の量が5 g/dl以上にならないとチアノーゼは認められない。

相対的な増加のせいではなく、
『還元ヘモグロビン』 の絶対量の増加によりチアノーゼが現れる。

したがって、多血症(血が濃い)の場合には、
貧血の場合に比べて血液の酸素飽和度が高くてもチアノーゼが認められる。






『赤ちゃんの鼻づまり』 を心配されて受診される事は多い。

小さい赤ちゃんが苦しそうにしているのが忍びなくて受診されるのであるが、
今回はその 『赤ちゃんの鼻づまり』 についてである。

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乳児期早期の赤ちゃんは、発熱も咳も無いのに鼻がズコズコ言ったり、
寝苦しそうにしたり、不機嫌になったりする事がよくある。


赤ちゃんの鼻の穴は細く、鼻の粘膜も敏感である。


ちょっとした空気の乾燥、気温の変化などの刺激で鼻の粘膜が腫れ易く、
また分泌物・鼻水も出易く、すぐ鼻づまりを起こす。

鼻水・鼻づまりがある=カゼ、でない事が多い。


また、赤ちゃんは生後1ヵ月頃までは主に 鼻で呼吸 をしている。

これはミルクを口から飲む時にも呼吸が出来るという新生児特有の利点である。

しかし、ひどく鼻づまりを起こすとすぐに呼吸が苦しくなったり、
ミルクが飲めなくなったりする。


発熱、咳などが無くて、ミルクもよく飲めるなら
少し様子を見ても大丈夫な事が多い。


鼻づまりがひどくない場合、鼻を暖める、鼻水を吸い取る、などの対処法がある。


鼻を暖めるには、
①赤ちゃんが嫌がらない程度の熱さの蒸しタオルで鼻の頭を暖める。
②熱や咳が無く鼻づまりだけであれば、湯冷めさせないよう注意して、入浴する。
③乾燥に注意して部屋を暖める、または冷やし過ぎないようにする。
 長時間のエアコンは部屋が乾燥するので、必要に応じて加湿器を併用する。

鼻水を吸い取るには、
スポイトなどの鼻水を吸い取る器具を用いて鼻水を吸い取ったり、
ベビ-用の綿棒などで鼻を掃除する。

鼻水を吸い取る器具は薬局などで購入出来る。


スポイトや綿棒を使う時は、鼻の奥に入れ過ぎたり、一生懸命やり過ぎたりして、
粘膜を傷付けない様 にする。

粘膜を傷付けると、鼻の粘膜がむくんだり、鼻出血をしたりして、
余計に鼻づまりがひどくなる。


次の場合は小児科にかかるほうが良い。

 ①発熱、咳などが出てきた時。
 ②鼻づまりがひどくて母乳・ミルクの飲む量が減った時。
 ③鼻づまりがひどくて呼吸が苦しそうな時。
 ④鼻水がだんだんひどくなったり、汚い鼻水に変わったり、長く続く時。

汚い鼻水は副鼻腔炎などの感染の合併を、
鼻水が長く続く時はアレルギーの関与を疑って検査・治療する必要がある。

ただし、カゼの治りかけでも汚い鼻水は出る事があるため、
必ずしも、汚い鼻水=ばい菌ではない


最近は1歳位のこどもでも、アレルギー性鼻炎の症状を示す事がある。




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先日 『電話』 の応対にこどもが出た時の話である。

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『検査結果』 が出るのに少し時間がかかる事がある。

本当は再度外来に受診して頂き、結果をお話しする方が良いのだが、
向こうもこちらも何となく煩わしくて、電話で結果をお話しする事もある。



ある日、患者さんの家へ結果を話そうと電話をした。



親が近くに居なかったのか、電話にこどもが出た。



4-5歳のこどもだろうか。





こども  『もしもし・・・・・』










『もしもし、おかあさん、いる?』










こども   『・・・いらない』







あ、そう・・・・。





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早産の赤ちゃんに起き易い 『動脈管開存症』 についてである。

成熟児でも、生まれつきの心臓の病気として、見つかる事もある。

なかなか字で書くと、心臓の病気を説明するのは難しい。
実際の説明では、絵を書きながら話している。

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母親のお腹にいる赤ちゃんは、母親の胎盤も含めて体の血液循環を行っている。

赤ちゃんは、母親のお腹の中にいる時と生まれた後では血液の流れが異なる。


胎盤からの血液は既に酸素が充満されていて、お腹にいる赤ちゃんは、
自分の肺に血液を送る必要がない


つまり、肺動脈の血液は直接、大動脈へと流れていく。

この肺動脈と大動脈を結ぶ太い血管を 『動脈管』 という。


お腹の中では、
心臓(右心室)→肺動脈→動脈管→大動脈→全身、または卵円孔を通り、
右心房→左心房→左心室→大動脈→全身、と血液は流れる。


出生後は、
心臓(右心室)→肺動脈→肺→肺静脈→心臓(左心房→左心室)→大動脈→全身、
と血液は流れる。



 『動脈管開存症』の図
 東大病院小児集中治療室(PICU) 参照
 http://picu.umin.jp/pda_page.htm


出生後、肺での呼吸が始まると循環が変化し、動脈管の役割は無くなり、
通常は、出生後1-2日で自然に閉じる


この閉じるはずの動脈管が開いたままになるのが 『動脈管開存症』 である。

早産児では、出生後もこの動脈管が開いたままで、閉じ難い事がある。

成熟児の場合、『動脈管開存症』 単独の異常の場合もあれば、
何か他の先天性心疾患を合併している事もある。


『動脈管開存症』 が続くと、大動脈から全身に送られるはずの血の一部が、
動脈管を通って肺動脈へ逆流し、肺へ流れ込んでしまう。

このため、肺へ行く血液が多くなり、肺に負担がかかる


肺と心臓をグルグル廻る血液が多くなる。


いわゆる、『心不全』 の状態に陥る事になる。


また、全身への血液が減れば、内臓への血液も減り、尿量低下、なども来たす。

肺への血流が多い状態が持続すると、
肺動脈圧が上昇し肺高血圧症、肺出血、などを来たす。


肺動脈に逆流する血液の量が多いほど肺への負担が増すので、
動脈管が太いほど早く重い症状が現れる。


動脈管が細く、軽症であれば症状も軽く済む。


『動脈管開存症』は心臓超音波検査で確定診断がつく。
動脈管の太さ、心不全傾向かどうか、なども評価出来る。


動脈管の程度により、『薬物療法』か、『手術』か、を選択する事になる。


『薬物療法』 では、まずは水分制限、利尿剤等で治療を行うが、
それでも閉鎖傾向を示さない時には、インドメサシンという薬を使用する。

インドメサシンを使用した多くの症例において、
9割程の赤ちゃんで動脈管の閉鎖または症状の改善を認めたとの報告がある。

今では、一般的に広く認められた治療である。


しかし、未熟な赤ちゃんに使用するため、血糖値が下がる、腎臓への負担、
出血しやすくなる、などの副作用も報告されている。


インダシンの使用にもかかわらず動脈管が閉じなかったり、副作用の危険性が高く、インダシンが使用出来ない場合は、動脈管をしばる 『手術』 を行う。


手術は比較的危険性が少なく最も確実な方法である。
動脈管は心臓の外の血管のため、手術には人工心肺装置は必要ない。






『低出生体重児』 についての続きである。

分類については、『低出生体重児 分類』参照。

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低出生体重児、早産児は、体の様々な臓器・機能が未熟な事が多く、
様々な合併症を起こし易くなる。


生まれてすぐから数日の間には、新生児仮死、
呼吸窮迫症候群動脈管開存症、低体温、低血糖、乏尿(尿量が少なくなる事)、
電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、など)、などが起こる事がある。


また、その後、生後数日から数週間にかけて、
無呼吸発作、貧血、黄疸、などが起こる事がある。


体が小さく、また、妊娠後期に母親から赤ちゃんに、
IgG(ばい菌・ウイルスを倒す抗体)は移行するため、早産児では、
免疫力が弱く、重症感染症にかかりやすい。


口からミルクを飲む事は、34-35週 にならないと出来ない。
それまではチューブによりミルクを胃に流し込み、栄養をつける。

『未熟児網膜症』 がみられることもある。


特に超低出生体重児や極低出生体重児でこれらの合併症が起こる事が多く、
34週以上、1800g以上で生まれた赤ちゃんでは、問題になる事は少なくなる。


最近、日本の多くの施設の成績では、
超低出生体重児でも80%以上の赤ちゃんは救命出来るようになっている。

しかし、当然、在胎週数が小さくなればなるほど未熟性が強くなり、
後遺症の可能性・死亡率も高くなる。

超低出生体重児の1割に脳性麻痺、2割に精神遅滞がみられるといわれている。


低出生体重児になる原因だが、
早産(予定日より早く生まれてしまった)の赤ちゃんと、
子宮内での発育が遅れた・悪かった赤ちゃんに大別される。


早産の原因

妊娠(母体)の異常、例えば、妊娠中毒症、胎盤異常(前置胎盤、胎盤早期剥離)、
感染症(、腎炎、結核、梅毒)、など。

その他、子宮内感染、子宮の形の異常、張りやすい子宮・体質、
妊娠中の生活(過労、不摂生)、母親の年齢(若年または高年)、なども影響する。


子宮内胎児発育遅滞(IUGR)の原因

妊娠中毒症、多胎妊娠(双子や三つ子など)、母親の喫煙・栄養不足、
児自身の異常(子宮内感染、奇形)、など。



『呼吸窮迫症候群』、『動脈管開存症』、『無呼吸発作』、『未熟児網膜症』、
などについては、別項参照。





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『川崎病』 については、頭の片隅に置いておいて、長く発熱が続く時には、
是非とも思い出して欲しい。

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川崎病の症状としては、
 ①5日以上続く発熱
 ②四肢末端の変化:手足の硬い浮腫、手掌・指趾先端の紅斑、指先の膜様落屑
 ③不定形発疹
 ④両側眼球結膜の充血
 ⑤口唇、口腔所見:口唇の紅潮、イチゴ舌、口腔粘膜のびまん性発赤
 ⑥急性期の非化膿性頸部リンパ節腫脹

などがあり、このうち、5症状以上が認められる場合、川崎病と診断する。


ただし、4症状しか無くても冠動脈瘤が認められ、
他の疾患が除外されれば川崎病と診断される。


症状を解り易く書くと、
 ・原因不明の高熱が5日以上続く。
 ・手のひらや足の裏が赤くむくんで硬くなる。
 ・赤い発疹が全身に出る。形は様々だが、水疱ではない。
 ・白目が充血して真っ赤になる。
 ・唇が赤くなる、唇が荒れて出血する、イチゴのように赤く舌にブツブツが出る。
 ・首のリンパ節がはれてくる。


『BCG接種部位が赤くなる』 とますます怪しい。

 『川崎病 BCG接種部位の変化』 参照


その他、関節の痛み、下痢、腹部膨満、など様々な症状が出る。


しかも、同時に症状が全部揃う事は少なく、
ある症状が出ない、もしくは遅れて出る事もあり

その症状の程度もかなり個人差がある。


川崎病に特有の検査データは無く、
診断には症状が最も重視
 される。


このため、診察時に症状が少ない場合には診断は難しい。


川崎病は全身の血管炎であり、原因は未だはっきりしていないが、
ウイルスや細菌に 感染した事をきっかけ に、
それを防ごうとする 免疫反応が過剰に起こり
全身の血管に炎症が生じるのではないかと考えられている。

最も問題となるのは、心臓の後遺症で、
心臓を養っている 『冠動脈』 という血管の血管壁の構造が、
この免疫反応によって破壊され、もろくなり、拡大して 『瘤』 となることがある。

軽い心臓の障害も含めると、川崎病患者の約10%前後のこどもが
冠動脈障害を残してしまっている。

しかし、一旦拡張したり、瘤が出来た冠動脈も、その程度が軽い場合は、
殆どの場合で、自然に小さくなり、正常な大きさに戻る。


非常に重症な冠動脈障害のこどもでは、瘤の中で血栓が出来てしまい、それが、
冠動脈に詰まる事で心筋梗塞を起こす事がある。

そのため、重症な冠動脈に障害が残った場合は、
抗凝固剤(血液が固まらないような薬)を飲み続けたり、
カテーテル治療、外科的治療(バイパス手術など)を施行する場合もある。

川崎病の冠動脈における血管炎は、
第7-8病日程から少しずつ始まり、その後、
血管炎は加速度的に程度を増すと言われている
為、
早期診断・早期治療が望ましい。


2003-2004年の川崎病全国調査では、
川崎病患者は 年間 9992人 も居て、
生後9-11ヶ月の乳児にピークがあり、
3歳未満のこどもが68% であった。

殆どが4歳未満である。
男女比では、1.4倍程、男の子に多い。

心臓の障害については、川崎病患者のうち、発症1ヶ月以内では13.6%
1ヶ月以降も残ったものは、いわゆる『後遺症』と呼ばれるが、4.4%であった。

後遺症の中でも、巨大動脈瘤は0.36%、心筋梗塞は0.01%であった。


川崎病の治療には、
 ①アスピリン内服
 ②γ(ガンマ)-グロブリン、免疫グロブリン点滴投与

の両者併用が、最も有効性が確立されていて、一般的である。


アスピリンとは、炎症を抑える作用、血液を凝固し難くする作用がある。


γ-グロブリンとは、人の血清から様々なウイルス等に対する抗体を
取り出したもので、炎症を抑える作用が強い。

川崎病の場合、このγ-グロブリンを大量投与することで血管の炎症を抑え、
冠動脈瘤の発生を予防する事が解っている。


γ-グロブリン治療は、川崎病患者の実に 90%程に施行 され、
川崎病を無治療で経過を見た場合、
25%に冠動脈後遺症が残る
 と言われている。


ただし、γ-グロブリンは血液製剤の仲間であり、むやみに使う事はしていない。


血液製剤というと、HIVなどの感染症の恐れなどイメージし、
敬遠しがちだが、γ-グロブリンは輸血とは異なり、
エタノール処理、ウイルス除去膜、加熱処理、など行っていて、
ウイルス混入の可能性は極めて低い。


ただ、現在解っているウイルスよりはるかに小さいもの、
ヤコブ病などのタンパクレベルでの病気については、
感染の危険を全く0にする事は出来ない。


担当の先生が、症状、血液データ、心臓超音波所見などより、
『γ-グロブリンを使用した方が良い』 と判断されたら、
γ-グロブリンについての説明を良く聞いた上で、すぐ使うべきである。

というのも、川崎病の炎症は少しでも早く抑えた方が、
後遺症の恐れを少なくするからである。

残念ながら、時間的余裕は少ない。


ただ、その有効とされるγ-グロブリン大量療法にも、
10-23%の頻度で軽快しない こどもが居て、
その場合、更に、ステロイド治療などの他の治療を考慮する。





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川崎病一般については、『川崎病について』 参照。

今回は、『川崎病』 におけるBCG接種部位の変化についてである。

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BCG接種部位の変化は、川崎病の診断基準には入っていないが、
疾患特異性が高く(無くても良いが、あると川崎病の可能性が高い)、しばしば、
これにより早期確定診断の契機になる。


麻疹、水痘、溶連菌感染症などの他の発熱・発疹疾患では、
この現象は 極めて稀 である。


皮膚所見は限局性紅斑 (BCG接種部位だけ赤くなる)で、
軽度の発赤のみのものから、水泡(水ぶくれ)を形成し痂皮(かさぶた)を生じて、
潰瘍を形成するほどの強い変化を示すものまで、多様である。


BCG接種部位の変化についての報告で(日本小児科学会雑誌 1982)、
BCG接種部位の変化は、BCG接種した児の内、36% に起こり、


BCG接種からの期間により発生する可能性が異なる。

   接種後1ヶ月未満   13%
   接種後1-3ヶ月    76%
   接種後4-6ヶ月    88%
   接種後7-12ヶ月   59%
   接種後1-2年     25%
   接種後2-3年     15%
   接種後3年以上     0%  

つまり、BCG接種後4-6ヶ月の児では
BCG接種部位の変化が起こる事が多く、
接種後2-3年以上経過すると起きなくなる。



違う報告でも、BCG接種部位の変化は、
0歳児で89%、1歳児で70%という高い頻度で起こり、
男女間で有意差はなかった、
BCG接種部位の変化出現日は第4病日に多かった、
という報告がある。


BCG接種部位の変化が起こる原因ははっきりしないが、
BCG接種痕があたかも再活性化されたかのように見え、
川崎病の病原因子とBCG成分との間に交叉抗原性がある可能性が
考えられている。


簡単に言うと、
BCG接種局所の免疫反応と川崎病罹患による全身の免疫反応との間に
深い関係がありそう、という位しか解っていない。




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新生児についても書いていく。
まずは『低出生体重児』についてである。

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まず、新生児の分類から書くと、

在胎期間(赤ちゃんがお腹の中に居た期間)による分類
 
 ・正期産児=在胎37週以上42週未満で生まれた赤ちゃん
 ・ 早産児 =在胎37週未満で生まれた赤ちゃん
 ・過期産児=在胎42週以上で生まれた赤ちゃん

出生体重による分類 

 ・ 低出生体重児 =出生体重2500g未満
 ・極低出生体重児=出生体重1500g未満
 ・超低出生体重児=出生体重1000g未満
 ・   巨大児   =出生体重4000g以上



また、同じ出生体重でも、その在胎週数相当の体重かも重要である。

例えば、出生体重1800gでも、生まれた週数が32週なら週数相当であるが、
37週なら生まれた週数に比べ、かなり小さい。

そういう赤ちゃんを産まれる前は子宮内胎児発育遅延(IUGR)、
生まれた後はSFD(small-for-dates)と言う。

病院にもよるが、大体、週数で35-36週以下、
体重で2000-2300g以下の赤ちゃんはNICUに入院となる事が多い。

極・超低出生体重児、在胎28週以下の赤ちゃんは管理が難しく、
NICUでしっかり診てもらう必要がある。



低出生体重児に起き易い症状・特徴、IUGR/SFDについて、などは
また後日書く事とする。




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喘息の患者さんが飛行機旅行で注意する点は2つある。

1つは 『喘息の悪化因子に注意する事』 、
もう1つは 『薬の管理・病院の情報』 である。


『喘息の悪化因子』として幾つか予測される因子がある。


 ・飛行中の環境変化
   気圧の変動、吸入酸素濃度の低下、湿度の低下、など。

 ・目的地での環境の変化
   気温・気候の変化、宿泊先でのアレルゲンの変化


現代の飛行機は、通常約10000mの対流圏を飛行しているらしい。

高度上昇に伴い、徐々に気圧・酸素濃度は低下する。


通常、機内は高度8000ft(2438m)レベルを超えないように気圧調整されていて、
酸素濃度は15%以上で保たれるようになっている。


地上の約70%の酸素濃度に相当する。


一般に50m歩行可能、もしくは、ひと続きの階段を登れて症状が安定している人は酸素吸入を行わなくても通常の機内環境に耐えられるとされている。


また機内の湿度は数%と極度に乾燥している。


旅行先での環境の変化、疲労、なども充分注意するべきである。



『薬の管理・病院の情報』
としては、

 ・そもそも旅行に喘息の長期管理薬・発作時の薬を忘れない事。
 ・喘息発作時の薬を機内の携帯用荷物として忘れずに持ち込む事。
 ・ネブライザーなどを機内で使用して良いか確認しておく事。
 ・目的地での救急病院を確認しておく事。

などがある。




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