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アトピー性皮膚炎は遺伝的な体質が関係しているため、
一生治らない病気と思い込む患者さん、親御さんも居る。

実際、短期間で治る病気ではなく、
気長に付き合う覚悟は必要 である。

しかし、アトピー性皮膚炎の患者さんの多くは、乳幼児期に発症するが、
小学校高学年・中学生位までには殆ど症状が無くなる。

思春期に再発したり、新たに発症する患者さんも居るが、
その場合はストレスなどの新たな悪化因子が加わったという場合が多い。


治療の原則はしっかりスキンケアなどの治療をしながら、
自然治癒を待つ事である。



皮膚症状がひどい時期があっても、
大部分のこどもは成長により自然治癒する事が多い。



多くのこどもは、次の 2パターン で改善が見込める。


第一は、1-2歳頃 である。

消化管の機能が強くなり、それまで腸粘膜が未熟なために通過・吸収させていた
卵白のような食物性抗原を通過させなくなるにつれ改善する。

これ以後は、食物性抗原が原因というよりは、
ダニ、ハウスダスト、などの環境性抗原、汗などが悪化因子となる事が多い。


第二は、10-13歳頃 である。

男性ホルモンの作用で皮脂腺から皮脂が分泌され、それまでのカサカサから、
むしろ脂ぎった皮膚となり、皮膚バリアー機能が自然と高まり、
ドライスキンが解消されるためである。


症状があるのは一生ではなく、当分の間と考え、
しっかり治療を継続する事が大切である。


皮膚が痛んでしまうと、時期が来ても治り難くなってしまう。

この辺は、『喘息』 の治療とも似ている。





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アトピー性皮膚炎の原因の一つに 『遺伝因子』
つまり、生まれ持った 『体質』 が関係している事を書いた。


では、アトピー性皮膚炎は体質改善で治るのか?


『アトピー性皮膚炎を体質改善により根治する』 
という民間療法や特殊治療を時々見かけるが、
アトピー性皮膚炎の 遺伝的な体質を変える事は、
現代の医学では不可能
 である。


アトピー性皮膚炎は 『体質』 が全てを決定している訳では無く、
様々な 『環境因子』 が加わって、発症・悪化していく病気であり、
決して民間療法などを 『否定』 している訳では無い。


ただし、民間療法については、患者さんごとの相性もあるため、効く人、効かない人が居るのは事実である。


非常に高価であるもの、
長期間使っても症状の改善がないもの、
については、その使用を一度検討する必要がある。



病気の原因や悪化因子などを正しく理解し、適切な治療を行う事により、
アトピー性皮膚炎の症状は著しく軽くする事が出来る。





アトピー性皮膚炎の発症には遺伝因子が関係しているため、
確かに、親子、兄弟で多く発症する事がある。

また、家族に気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患に
かかった事があると、アトピー性皮膚炎が発症し易い、という事も解っている。

両親がアトピー性皮膚炎である場合、子供がアトピー性皮膚炎となる確率は75%、
片親にある場合は50%、両親ともない場合は25%、とも言われている。

しかし、アトピー性皮膚炎は、『遺伝因子』だけでなく、
様々な『環境因子』も加わって発症する
 ため、
親がアトピー性皮膚炎だからといって、必ずしも、
こどもがアトピー性皮膚炎を発症するとは限らない。

当然、スキンケアなども大切である。

 『アトピーの原因』 も参照。





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