• 08<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • >10

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



今回は、『Hibワクチン』 について、である。

現在、需要が供給を上回り、結構、品切れ状態となりつつある。

希望の方は早期にお申し込みされる方が良い。




 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

---------------------------------------------------------------------------
Hibワクチン

Hib(ヒブ)とは、『ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型』 という細菌のことである。

インフルエンザ菌には、カプセルがあるものとないものがあり、カプセルがある菌にはa型からf型の
6種類があるが、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身性疾患を引き起こすものは殆どが
カプセルのあるb型菌である。

インフルエンザ菌は中耳炎を起こすことも多いが、中耳炎を起こすのは、殆どがカプセルのない
タイプである。

Hibは冬に流行するインフルエンザの原因であるインフルエンザウイルスとは全く別のものである。
この菌が発見された時には、冬に流行るインフルエンザの原因と誤って考えられていたので
インフルエンザ菌という名前がついたが、後になってインフルエンザの原因はこの菌ではなく
ウイルスだということが解った。

2008年12月19日に、ついに、日本でもこのHibに対するワクチンが発売された。

『ついに』 というのは、海外では、10年以上も前からHibワクチンを定期接種として接種し、
現在ではアジア、アフリカの国々を含む120カ国以上で広く使用され、Hibワクチンを導入した
国々では、ヒブによる深刻な病気は100分の1程度に激減している。
WHO(世界保健機関)でも乳児への定期接種を推奨する声明を出している。

日本では細菌性髄膜炎の 60%程度 はHibが原因であるが、
欧米ではHibの髄膜炎は過去の病気になりつつある。
欧米では細菌性髄膜炎の2大起因菌のもう一つの肺炎球菌のワクチンも定期接種しており、
日本であれば8割もの髄膜炎患者が罹患しなくなるはずである。

日本では、年間600人ものこどもがHibによる髄膜炎に罹患している。

髄膜炎にかかるこどもの殆どが 2歳未満で、
約半数は生後6ヶ月から1歳 
までである。

より早期の治療が望まれるが、抗生物質などによる治療にも関わらず、5%で亡くなり、
25%前後に聴覚障害、発達遅延などの後遺症
 が残っている。

近年ではさらに、抗生物質の効きにくい 耐性菌 が増え、
髄膜炎の治療が非常に難しくなってきている。

現在の所、Hibワクチンは残念ながら 任意接種 (自費接種)である。

将来的には定期接種になる可能性はあるが、全然予定はたっておらず、
各自治体単位で補助を検討しており、その補助の僅かである。

Hibワクチン接種には、病院によっても異なるが、1回6000円から8000円 程度かかる。

Hibワクチンの望ましい接種スケジュールとしては、生後2~7ヶ月で開始し、4~8週あけて3回、
その1年後に追加接種1回の 合計4回接種 である。

生後7ヶ月~1歳未満でHibワクチンを接種する場合は、初回接種としては4~8週間隔で2回、
1年後に追加接種を1回の合計3回接種となる。

1歳以上5歳未満でHibワクチンを接種する場合は、1回のみの接種となっている。
5歳以上の子どもや大人には、Hibワクチンは不要とされている。

より早期に打ちたく、3種混合ワクチンとほぼ同様の日程のため、
同じ日に接種 する医療機関も多い。

Hibワクチンの副反応としては、他のワクチンと同様、最も多くみられるのは、
接種部位の赤み・腫れである。発熱も数%に起こる。
非常にまれであるが、ショック、けいれん、血小板減少性紫斑病も報告されている。
(これらはどのワクチンでも報告有り)

Hibワクチンが他のワクチンと異なるのは、製造の初期段階にウシの成分が使用されている
ことである。ウシの中枢神経は用いておらず、HibワクチンによってTSE(伝達性海綿状脳症)が
伝播する可能性は極めて低いと考えられている。これまで既に100カ国以上で使用され、
発売開始からの14年間に約1億5000万回接種されているようであるが、TSEにかかったという
報告は無い。

ワクチンのメリットは明らかにデメリットを上回っているが、自費接種であり、
4回打つとなるとかなりかかるのが難点である。


スポンサーサイト


インフルエンザワクチンの時期になって、外来でも質問が多くなってきた。

『インフルエンザワクチン打った方が良いですか?』

かなり難しい質問である。

この記事は昨年のものであるが、再度更新する。



インフルエンザ関係の記事は、2006年 のものであるが、

インフルエンザ治療薬 『タミフル』 については、

 『インフルエンザ治療薬 タミフルについて』
 『タミフル:インフルエンザの季節控え、多用ご注意』 
 『タミフルと異常言動』
 『転落死の中2、タミフル服用か インフルエンザで 愛知』
 『中2がタミフル服用後に転落死 仙台』
 『タミフル:転落死との因果は未解明 では、どう付き合えば』
 『タミフル 10代の使用制限』
 『14歳男児 タミフル服用せず飛び降り』
 『タミフル服用10歳未満でも異常23件』 
 

その他のインフルエンザ関連の記事では、

 『インフルエンザ』
 『インフルエンザ治療薬 リレンザについて』
 『乳幼児のインフルエンザワクチン』
 『インフルエンザ 感染の予防』           など参照。





 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

---------------------------------------------------------------------------

インフルエンザワクチン

これまでの幼児のインフルエンザワクチンの有効率の報告では、
平成14年度の厚生科学研究で有効率 24-28%
その他の報告では、7歳以上で 78%、2歳-7歳では 54%、3-9歳では 56%
3歳未満で 79%、などと、様々な報告がある。


成人 では、米国にて、施設入所高齢者は予防接種を受けることにより、
死亡の危険を80%、入院の危険を50-60%、発病の危険を30-40%程度、
低下させると報告がある。

自宅で生活している60歳以上では、58%程度の発症予防効果が報告されている。

成人の報告では、有効率は 40-70% でばらつきがある。


日本小児科学会 予防接種感染対策委員会では、
これらの乳幼児の有効性の報告を総合的に検討し、我が国における現行の
インフルエンザワクチンについて、

『1歳以上6歳未満については、インフルエンザによる合併症のリスクを鑑み、
有効率がおよそ20-30%であることを説明した上で
任意接種 としてインフルエンザワクチン接種を 推奨 する事が、
現段階で適切な方向であると考える』、としている。


幼児について一定の効果は見られる が、
 その 有効性は十分に高いものではなく
 全ての幼児に、現行のワクチンを現行の方法で、定期接種のように
 勧めるべき程のものではない』 ため、『任意接種』 としている。


米国では、2006-2007年シーズンから、6-59カ月児の場合には、
入院率の減少など 重症化予防に効果がある として、
インフルエンザワクチン接種を広く勧めている。



乳児については、十分な評価は出来ていないのが現状である。

1歳未満の有効性は認められていない、という報告もある。


日本小児科学会 予防接種感染対策委員会では、さらに、

『乳幼児はインフルエンザに対してはハイリスクであり、本人のみならず、
 取り巻く周囲の人々、家族、同居者、保育園、保育士、教職員など
 関係者への接種も併せて実施する事が、感染の機会を減らすうえで大切である』、
ともしている。


また、基礎疾患を有する乳幼児については、

『インフルエンザ感染により重症化が容易に予測されるような場合には、
 ワクチン接種は健康乳幼児より強く勧められる』、としている。


インフルエンザ脳症に関して、インフルエンザワクチンによるインフルエンザ脳症の
発症阻止、あるいは、脳症の重症化予防については、現時点では、

ワクチンの効果は不明 である。
 ワクチンの有効率が20~30%ではあるが、
 感染が減ずれば脳症発症の可能性のリスクも減じることは出来るので、
 その分ワクチン接種の 意義はある』、と考えられている。


もちろん、ワクチンの副作用はゼロではない。


卵アレルギーのこどもに対するインフルエンザワクチンの接種については、
『卵アレルギー児のワクチン接種』 参照。


実際問題、接種の効果はあるが、有効率は高くなく自費 である事、
2回接種 で痛い事、カゼの流行期に病院に行くという危険・煩わしさ、
を考えると、積極的にお勧めは難しい。

保育園など 集団生活 を営む場合は、接種をより考慮して頂きたい。

『タミフル』 を決して飲みたくない と思う親御さんは、
インフルエンザ対策として、是非ワクチンを打って頂きたい。




結論は、乳幼児のインフルエンザワクチンについては、

その有効率が20-30%であることを説明した上で、
脳症への効果については今の所、良く解らないが、
そもそもかからなければなる事もないだろう
、というスタンスで
説明・お勧めする程度である。

ワクチン以上に、インフルエンザの流行がより小さくなる、
持ち込まないように、周りが気を付けよう、
というのも大切である。


『周りが気を付けよう』 というのは、何もワクチンを皆打て、という訳ではなくて、
手洗い・うがい・マスク、などの感染対策 も含まれる。

 『インフルエンザ 感染の予防』 参照。




その他の質問であるが、

どれ位で効果が出て、どれ位続くか?
効果は、接種後2週目頃から効果が現れ、半年近く持続する、とされている。




乳児はいつから打てるか?
インフルエンザワクチン接種に年齢の下限の規定がない。
通常は生後6カ月以降とされているが、
そのメリットは幼児よりさらに低いかもしれない、
と説明の上、希望者に対して接種するのが実際的となっている。




ワクチンで重症化を防げる?
過去にインフルエンザの既往のある人が罹患し難い事実、
ワクチンによって抗体価が上昇する事より、
僅かであったとしても、ワクチンはインフルエンザに対する免疫力を
高めているはず、と考えられている。

証明することは困難だが、
肺炎などの重症化を防ぐ可能性は十分にあると考えられる。



とりあえず、完全に インフルエンザの感染を防ぐ事を期待するワクチンでは無い、
事は御理解頂きたい。







『発熱時の対処法』 も参照して頂きたいが、

今回は、『解熱剤について』、である。




 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

----------------------------------------------------------------------------

解熱剤・熱さましについて



基本的には高熱が出ていても、
元気そうなら 『解熱剤』 は必要無い



『発熱』は体の基本的な防御反応であり、
もともとこれを無理に下げる必要は無い
 という意見もある。


『いつも解熱剤を使うとスパッと下がるけど、今回は・・・』 と仰る親御さんは多いが、
何回かの解熱剤で改善 するような発熱は、おそらく
解熱剤を使用しなくても治ったと考えられる
ため、それ程解熱剤の恩恵が強いとは思えない。


しかし、グッタリして辛そう、グッタリして水分がかせげない、熱で寝付けない、
などという場合には、発熱そのもの が体にとって 悪影響 となっている。


こういう場合が良い解熱剤の適応である。


解熱剤は 『発熱』 という症状を抑えるだけの 対症療法 の治療であり、



しっかり病気の原因がおさまるまでは、
一旦熱が下がってもまた上がってくるし、
そもそも病気の勢いが強い時には解熱しない事も多い



1℃下がれば良し、少しご機嫌になれば良し、
と考えて欲しい。


無理に解熱させたりしても、再度熱が上がる時に震えがきたり、
体が熱を産生するためにむしろ体力を費やしたりして、
かえってしんどくなったりするため、機嫌がよければ解熱剤を使う事は無い。


体温の上げ下げは体力を奪う。


また、解熱剤も立派な薬であり、肝障害、胃粘膜障害、
インフルエンザ脳症などの危険を高める、など有害な事を起こす可能性がある。


こどもでは、『アセトアミノフェン』 の使用が最も安全で頻用されている。


ちなみに、座薬は5-10分程度で溶けるが、便と一緒に出てしまう事も多い。

形があるまま出てきた場合は再度挿入しても良いが、
形が無いようなら既に大部分が吸収されている。


座薬も飲み薬も効果は同じである


けいれん予防の座薬と一緒に使う場合は、最初にけいれん予防の座薬を入れ、
その後30分以上あけて解熱の座薬を入れる必要がある。






今回は、いわゆる 『点滴』 について、である。



 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

-----------------------------------------------------------------------------

こどもの点滴について


いわゆる 『カゼ』 で受診されたこどもの親御さんが
『点滴をして下さい』 と仰る事がよくある。


点滴を希望される親御さんは、こういう理由で点滴を希望される。

  ・点滴をすれば早く熱が下がる。
  ・点滴をすれば元気になる。
  ・点滴は栄養補給で食事の代わりになる。



では、本当にそうなのか?



点滴は栄養補給になる?

そもそも、点滴には何が入っているか知らない人が多い。

外来にて行う点滴は、基本的には 『水分』+『僅かな糖分』のみであり、
普通は解熱剤も抗生物質も入れないし、アミノ酸なども入っていない。

そもそも小児で点滴で解熱剤を使う事は滅多にない。

いわゆる スポーツ飲料 みたいなものである。

量的にもこどもではせいぜい200ml
大人でも通常500ml程度しか点滴しない。


食事の代わりなどには決してならず、
少しずつでも食事を取った方がはるかに有利である


ちなみに、200mlの点滴のカロリーというのは、

・牛乳100ml
・ヤクルト1本強
・お茶碗 1/4 杯のご飯
・アイス・プリン 半カップ


程度でしかない。


しかも抗生物質はじめ薬剤を点滴に加えた場合、
極めて低い頻度ではあるが、薬のアレルギー発生の危険がある。



点滴をすれば早く熱が下がる?

いわゆる 『カゼ』 の場合、原因はウイルスであるので特効薬は無い。

もちろん、点滴してもウイルスは倒せない


脱水が改善したり、多少発熱物質が薄まったりして、熱が改善する事が無い訳じゃないが、
口から水分がそこそこ摂れていれば何ら変わらない。



点滴をすれば元気になる?

脱水症、低血糖になりかけの場合、点滴にて元気になる事がある。

それも口から水分が摂れている場合は、点滴して元気になるとは思えない。



点滴が必要な場合は、

 ①水分が摂れない時、脱水の危険がある時
 ②注射で薬を投与したい時  (内服より薬の濃度を高く出来る)
     例えば、細菌感染症が結構あって注射で抗生剤を使用したい、など。
 ③急いで薬を使いたい時
     けいれんを止める薬、アレルギーを抑える薬、血圧の薬、など。


つまり、水分が摂れていない場合、重症な病気の場合、だけ、
点滴が必要となる。


それ以外では点滴する必要はなく、水分をしっかり摂って、
家で安静にしてもらっている方が良い。

病院に来るのに体力を使う


しかし、実際には 『どうしても点滴をして欲しい』 と頑張る方もおられ、
説明して納得して頂けない場合は止む無く点滴をせざるを得ない。


ただ、水分が摂れているなら点滴してもメリットが無い事、
何より、こども自身が『痛い』、『怖い』という事、
病院に長く居る・じっとしていないといけないという苦痛、
長く居る事で病院で違う感染症を拾う危険、

などを良く考えて頂きたい、と思う。







今回は、『粉薬の飲まし方』 について、である。

こどもの薬一般については、『こどもの薬について』
こどもの薬の飲まし方については、『こどもの薬の飲まし方』 参照。

今回は、苦い薬を何と混ぜると飲み易くなるかに焦点を当てる。



 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

-----------------------------------------------------------------------------


苦い粉薬の飲まし方


①ゼリー状オブラート

kusuri


クラリシッド、ジスロマックなど薬によってはむしろ苦味が増す事もある。

少しコツが要る事、値段が高い事、が難点である。



②薬を溶く飲み物を工夫する

苦い薬も溶く飲み物を工夫すれば飲み易くなる。

大体の薬は下の表に載っているが、飲み難くいこどもが多いのは、
クラリシッド、ジスロマック、アレジオン、タミフル、などである。

セフゾン、オノン、などはそのままでいけるこどもが多い。

最近は、シングレア細粒、クラリチンDS、など、1日1回で、味も良いアレルギーの薬もあり嬉しい。


kusuri3

◎:飲みやすい ○:問題なし ●:飲みにくくなる △:吸収等に影響あり -:不明

アルバ薬局 処方せん豆知識
こどもの薬 ~飲ませ方と注意点~ より



苦い薬も一応はコーティングしてあるので、グリグリ混ぜると 余計に苦くなる

ひどく苦い薬は味をごまかすというより、はさんで紛らわす要素の方が強い。

アイスは冷たくて感覚も鈍って、かつ水分で飲むよりは量も少なくていけるのでなお良い。



子供がおいしく粉薬を飲むためのヒント も参考。





今回は、嘔吐・下痢時の脱水の予防・治療のための
『経口補液療法』 についてである。

 『嘔吐・下痢時の対処法について』 『こどもの脱水について』 も参照。




 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

--------------------------------------------------------------------------



『経口補液療法』 (ORT、oral rehydration therapy)


点滴からではなくて、積極的に口から適切な内容の水分、
経口補水液 (ORS、Oral Rehydration Solution) 補給を
試みることを、『経口補液療法』 と言う。


『ORS』 は、WHO(世界保健機構)、AAP(米国小児科学会)で推奨されている
胃腸炎の治療法で、塩分(ナトリウム)、糖分が適切な割合に調整されていて、
点滴に比べ、水・電解質が過剰に投与される危険が少ない事、
点滴しなくてすむため、こどもの痛みも、医療者の技術も、
経費も、軽減出来る事、
 などが特徴である。


嘔吐・下痢により、体から ナトリウム・カリウム は喪失し易く、
また、ナトリウム・糖分は水分吸収を促進する。

そのため、ナトリウム・糖分・カリウムなどの充分な摂取は必要である。


市販のスポーツドリンクは、
ナトリウムが少なく、糖分が多過ぎる。



『ORS』 は 『ORS』 として市販されているが、自宅で作る場合は、
砂糖40g+食塩3gを湯冷まし1000ml(1リットル)
溶かして作れる。

さらに、果汁(レモン、グレープフルーツなど)を絞ると飲み易くなり、
カリウムの補給にもなる。


脱水状態で無い時に飲むとしょっぱい感じがする。


与え方は、吐いてから30-60分位間をおいて、
顔色・表情が落ち着いたら開始する。


嘔気が激しい時には、吐いてから1-2時間の間、
何も与えない方が良い事もあるので顔色・表情をみながら進める。


最初はスプーン1杯から始め、
これを1-5分おきに少しずつ飲ませる。

5ml程度であれば、胃が相当に攣縮していない限り、吐く事はない。

少しずつ一回の量を増やしていくが、あまり一回量を増やすと再度嘔吐し、
かえって状態が悪くなる事もあるので注意が必要である。

少量ずつ、何回にも分けて与える。


最初は水分・食物が胃に溜まると嘔吐する事が多く、
嘔気があっても液を 胃の中に貯留させない ように
ゆっくり少量ずつ頻回に与えると、 少しずつ小腸へ達し吸収される。


例え、一部の液を吐いても大部分は小腸に達していて吸収されている事が多い。


ウイルス性の胃腸炎の場合、数時間-半日で嘔吐はおさまる事が多い。

吐き気止めの薬は殆どの場合、効果が無く時間が経つと治る 事が多い。

脱水症状を起こさずにしのぐ事が重要である。


3-4時間で、ORSを乳児で300-500ml程度、
幼児・学童で500-1000ml程度飲ます
が、
脱水の程度、体重でも 必要量が異なるため、
おしっこが出る事、元気が良くなる事、などが指標となる。


その後、嘔気がおさまってきたら食物を与える。


『食事の再開は早く行い、固形食を含む正常食とする』は、
伝統的に行なわれてきた食事療法と全く異なる。


ただし、やはり 『正常食』 といっても消化の良いものから始めたほうが良い。


嘔吐がひどくORSが進まなかったり、脱水の程度が強かったり、
グッタリして元気が無い時には、数時間の間何も口にせず、点滴を行ってから、
引き続き経口補液を行う事もある。


ちなみに、推奨されている 『ORS』 1本(500ml)の
ナトリウム量は、 味噌汁1杯、梅干1個程度
カリウム量は100%オレンジジュース1杯(360ml)、
バナナ1本程度
 である。

そういう意味では、好きなジュース・スポーツドリンク(少し薄めて)飲んで、
塩分・カリウムを別に食事から取っても良いと思われる。






今回は、『タミフル』 と異常行動についての最新ニュース、である。



インフルエンザの情報については、

 『インフルエンザ』 
 『インフルエンザ 感染の予防』  


インフルエンザ治療薬 『タミフル』 については、

 『インフルエンザ治療薬 タミフルについて』
 『タミフル:インフルエンザの季節控え、多用ご注意』 
 『タミフルと異常言動』  
 『14歳男子 タミフル服用せず飛び降り』
 『タミフル服用10歳未満でも異常23件』
 『タミフルで異常行動、インフルエンザ無関係』  


その他のインフルエンザ関連の記事では、

 『インフルエンザ治療薬 リレンザについて』
 『乳幼児のインフルエンザワクチン』
 『リレンザと異常行動』           など参照。




 ↓ クリック宜しくお願い致します。
  

---------------------------------------------------------------------------

タミフル:異常行動との因果関係、
決着つかないまま

                            毎日新聞 2007.12.26
 http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2007/12/26/20071226ddm012040131000c.html


『タミフルと異常行動の因果関係を示唆する証拠は見つかっていない』

厚生労働省の調査会は25日、疫学調査や輸入販売元の中外製薬が報告した動物実験の
結果などから、こんな報告をまとめた。患者は、どう受け止めればよいのか。

インフルエンザ患者1万人規模(18歳未満)の調査結果は意外な内容だった。
『タミフルを飲んでいる患者の方が異常行動の発生が低い』
ことを示唆するデータが出たからだ。

調査は、昨シーズン(昨冬から今春)に全国692医療機関から報告された症例のうち
1万316件を用いてタミフル服用と異常行動の関係を解析した。

この結果、タミフルを飲んだ7181人のうち異常行動・言動を起こした人は700人で、発生率は
9.7%、飲んでいない2477人では546人で約 22% だった。

しかし、この結果について、解析した大阪市立大の広田良夫教授は 『開業医を介して患者
家族に回答をもらうという非常に複雑な疫学研究だ。第1次の予備解析の段階で、今後の解析で
結果はどう変わるかわからない』 と強調する。患者の健康状態や他の薬を併用しているか
などの背景を考慮した解析ではないためだ。出席した参考人も 『集計の仕方で結果が
大きく変わる可能性がある』
 と指摘。
最終的な結論は、今後の解析に委ねられた形 だ。


◇中枢神経に影響か--研究結果も

中外製薬が報告した動物実験では明確な結論は出なかったが、タミフルが 中枢神経に
何らかの影響を与える可能性を示唆する研究結果も出始めている


高崎健康福祉大と東京理科大のチームはマウスの実験で、脳に入ろうとする異物を排出する
『P糖たんぱく質』 が、タミフルの脳への移行も制御していることを解明。P糖たんぱく質のない
マウスは正常なマウスに比べ、タミフル投与1時間後の脳内のタミフルの濃度が大幅に高くなった。

荻原琢男・高崎健康福祉大教授は 『幼い動物はP糖たんぱく質の働きが十分でなく、
他の薬が働きを阻害することもある。ヒトでも年齢や体調などによっては脳への移行量が増大
する可能性も否定できない』 と話す。


◇併用薬との相互作用調査も必要

米ワシントン大の和泉幸俊教授(精神医学)らは、ラットの脳組織にタミフルや代謝物を投与、
脳内の神経興奮作用を観察した。神経細胞の情報伝達が促進され、興奮状態が生じることが
判明。エタノール投与で刺激は強まり、タミフルとの相互作用で強まったと考えられた。
和泉教授によると、タミフルとの相互作用 が考えられる物質には カフェイン
風邪薬などに含まれる エフェドリン などもあり 『患者が併用する可能性の高い薬との
相互作用についても調べることが必要』 と指摘する。


◇抗インフルエンザ薬使用、『患者とよく相談』--医療機関、より慎重に

既にインフルエンザの流行が始まっているが、抗インフルエンザ薬の使用を従来より慎重に
行ったり、『患者とよく相談する』 という医療機関も出てきた。
タミフルを服用すると、高熱などの 症状が1日程度早く治まる とされるが、
抗インフルエンザ薬を飲まなければ治らない病気ではない ためだ。

中外製薬によると、発売開始の01年2月~07年9月までの6年半に、国内で延べ 3600万人
が使用したと推定される。全世界の服用者の7割 にあたり、日本でだけ 多く
患者に使われていることをうかがわせる。

亀田総合病院の岩田健太郎・総合診療感染症科部長は 『一般的には安静にしていれば
5~7日で治る。発症したら即、抗インフルエンザ薬を使うというのはやりすぎだ。
効果と副作用の可能性のバランスを考慮し、重症化の危険性の高い高齢者など少数の患者
に限定的に処方すべきだ』 と話す。

新潟大の鈴木宏教授(公衆衛生学)は 『薬が多く使われるほど、薬が効かない
耐性ウイルスができる可能性が高まる
。服用の仕方を冷静に考える時期に
来ている』 と指摘する。
----------------------------------------------------------------------------

『タミフル』 と異常行動については、現時点では、因果関係を示唆する結果は得られていないが、
さらに検討が必要との事で、10代の原則処方中止の方針は当面継続 となった。

膨大な疫学調査ではあるが、異常行動の程度、親御さんの判断、タミフルの飲んだ量・タイミング、
年齢、などいろいろ考慮すべき点があり、解析方法によって、調査方法によって、結論が変わる
可能性はある。


効果は確かにある。使い方次第で恩恵は確実にある。

日本では 『タミフル』 を使いすぎである。

インフルエンザ患者3600万人集めれば、異常行動を起こす人はたくさん出てくる。

インフルエンザのみで異常行動がある以上、『インフルエンザ』 + 『タミフル』 でも、
当然異常行動は起こる。

もちろん、『タミフル』 がそれ以上に異常行動を後押しする可能性はある。


事実はどうであれ、これだけマスコミで叩かれると、使い難い。

まずは安静で様子を見て、全身状態、意識状態などが気になれば、病院にかかって、
抗インフルエンザ薬の相談をするのが良いであろう。






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。